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新聞記事

特集一覧

掲載日:2021.10.18

東京・豊洲のウニ相場、外需旺盛で強含み

海外と国内の需要に温度差があるウニ


 東京・豊洲市場のウニ消流は、海外の需要が強く、北方四島、北海道、北米など全てで相場が例年より長期にわたって高止まりしている。さらに年末需要期に向け、北海道太平洋沿岸での赤潮が原因とみられるウニの大量へい死など強含みの要素が加わり、市場関係者は晩秋以降の価格形成を警戒している。


掲載日:2021.10.18

宮城カキ放卵進み3割増13トン強

山積みになった殻付きのカキ。生産者らが手早く身を取り出す(10月11日、万石浦鮮かき工場)


 宮城県漁協は11日、県産生食用むき身カキの今季初入札会を石巻総合支所と塩釜総合支所で開いた。昨季より3割ほど多い計13.46トンが入荷し、10キロ当たりの平均単価は4割安の2万2479円で、最高値は3万円。生産者、買受人ともに「近年で最高の出来」と語るほど品質は良かったが、数量が多かったことなどから値は低く抑えられた。


掲載日:2021.10.18

赤潮での漁業被害額8日現在約46億円


 北海道太平洋沿岸で赤潮が原因とみられる秋サケやウニの大量へい死などが拡大する中、道水産林務部は12日、8日現在の漁業被害額が約46億1100万円に上ると発表した。各漁協はウニの漁場調査などを継続実施中で、被害額は今後膨らむ見通しだ。


掲載日:2021.10.18

岩手発サヴァ缶販売1000万個突破

味が異なる5種類のサヴァ缶。カラフルでポップなラベルが目を引く


 岩手県発の国産サバの洋風缶詰シリーズ「サヴァ缶」の累計販売数が1千万個を突破した。東日本大震災で被災した加工業者らを支援しようと8年前に販売を始めた缶詰は、オリーブオイルやパプリカチリソースなど珍しい味付けとカラフルな外装が「おしゃれ」と話題を呼び、今や岩手を代表する商品となった。「サヴァ」はフランス語で「元気」を意味し、「岩手から元気を!」と盛り上げに一層力を入れる。


掲載日:2021.10.18

鈴木知事が国に赤潮被害に対する緊急要請

金子農水大臣(右)に緊急要請する鈴木知事(奥右)ら道の関係者


 北海道太平洋沿岸で赤潮が発生し、秋サケやウニの大量へい死など漁業被害に見舞われている事態に対し、鈴木直道道知事や川崎一好道漁連会長、沿岸地域の市町長らが12日、農林水産省を訪れ、金子原二郎農水大臣、中村裕之・武部新両農水副大臣らに緊急要請を行った。鈴木知事は未曾有の事態に直面していることを訴え「オール北海道で参上した」と強調。国に対して、赤潮発生の原因究明や漁場回復までの漁業者への支援など持続可能な漁業経営に向けた対策を求めた。


掲載日:2021.10.18

大水「今年のシーフードショーに向け商談機会増やす」と説明


 11月8~10日の3日間、東京ビッグサイト南展示棟で開催される「ジャパン・インターナショナル・シーフードショー」を目前に控え、主催する大日本水産会は14日、報道向けに開催概要を説明した。内海和彦専務は「商談の機会を増やし、販路の回復・拡大を図る。シーフードショーに求められている役割をしっかりと果たしていく」と意気込みを示した。


掲載日:2021.10.18

札幌ヤマグチ、カニ加工事業を内製化

自社製品の製造を担う北海道工場


 カニを主力に取り扱う札幌市の水産専門商社・株式会社札幌ヤマグチ(山口良美社長)は、小樽市銭函5丁目に北海道工場を新設した。最新の冷凍技術「3D冷凍」のフリーザーなど冷凍・加工機器・設備を備え、自社の製造体制を確立。製品の高品質化と併せて多様化する需要先のニーズにより迅速、きめ細かく対応、安定供給に取り組んでいく。18日に稼働を開始する。


掲載日:2021.10.18

昆布森青年部のトロロ養殖は成長悪く生産わずか


 昆布森漁協青年部(能登崇部長)が試験的に取り組むトロロコンブ養殖は今季、繁茂量が極めて少ない厳しい結果となった。採苗用に残していた葉体も赤潮の影響で枯死、来季の養殖を断念せざるを得ない状況となり、事業継続の苦境に直面している。


掲載日:2021.10.11

胆振スケソ刺網は滑り出し低調

水揚げされたスケソと網外し作業(10月6日、登別漁港)


 道南太平洋のスケソ刺網が1日に解禁した。胆振管内の主産地・いぶり中央漁協では台風の影響などを受け6日に初水揚げ。数量は16.5トンと振るわず、厳しい漁模様での滑り出しとなった。登別・虎杖浜地区の着業者は「沖合で泥が湧き、網が泥だらけ。スケソが網の上を通過するようだ」と嘆く。ただ魚探の反応は悪くなく、今後の海況好転に望みを託す。一方、初日の浜値はキロ99.5~79.5円と高値を付けた。


掲載日:2021.10.11

生筋子相場高騰で拡販厳しく

相場高騰で価格訴求に苦戦している生筋子の売り場(札幌市内)


 札幌市中央卸売市場の生筋子消流は、10月上旬まで取扱数量が昨年より落ち込んでいる。いくらの在庫払底と低水準の水揚げから大手加工業者主体にいくらの原料手当てで相場が昨年比3~4割高に上昇。量販店などの引き合いはあるものの、必要最小限に需要が縮小、拡販に苦慮している。


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