紋別漁協の底建網漁で4年ほど前からフィッシュポンプを搭載する船が増えている。特に近年豊漁のスルメイカの水揚げで、作業時間の短縮や労力負担を軽減でき、普及が進んでいる。
株式会社永楽(大阪市、藤橋健太郎社長)が兵庫県西宮市内に構える店舗「苦楽園本店」は、「体においしく体にやさしく」をコンセプトに合成保存・着色料無添加商品を展開する。道南産天然真昆布が原料のつくだ煮や塩吹き「匠の昆布」シリーズが看板。その中で、使用する等級や部位、製法にこだわった半生塩昆布「最上昆布 生汐永楽」は自慢の逸品だ。
宮城県気仙沼市唐桑町内の漁業者らで組織する有限責任事業組合「Fish Market(フィッシュマーケット)38」(吉田勝利組合長、電話0226・31・3855)は、マグロの卵を使用した「まぐろからすみ」を新開発した。パウダー状で、各種料理に少量振り掛けるだけで本格レストランの味に近づくなど味付け用にも好評。地元の新たな特産品として広くアピールしていく。
ひやま漁協のスケソ延縄が1日に始まった。初日は昨年より少ない縄数で1.6倍の43トンを水揚げ。大シケを挟み2回目の5日以降も日産70トン前後と順調な出足だ。一方、オスの韓国輸出向け出荷量は昨年を上回るペース。初日の浜値は前年同期比3.4倍のキロ275円だった。
鹿部町の平冷プロマリン株式会社(中村誠社長、電話01372・7・6688)は、前浜・道産魚を使った干物の販売拡大に取り組んでいる。水揚げ減少など近年の環境変化への一手として一昨年に製造を本格化。一次加工、原料販売など主力事業のアシスト効果も見据え、新たな柱への育成に挑んでいる。
上磯郡漁協上磯支所はことし、「北斗カキ部会」(山崎誠部会長)を発足、11軒がカキ養殖に本格的に取り組んでいる。同支所で部会組織の養殖業は初めて。夏場に同養殖が盛んな知内から半成貝を搬入、冬の出荷時期まで数カ月間かごで育てる。山崎部会長は「まずは多くの人に認識してもらい、知名度を上げたい」と目標を定め、早速北斗市民にPRしようと即売会を開く予定だ。
岩手県の大槌町で2人が漁業者を目指し研修している。町がことし新規漁業就業者の体験講座を3回開き、2人を次のステップとなる3カ月間の本格養成講座での研修につなげた。このうち1人は期間を満了し、独り立ちに近づいた。町の狙いは大震災で一段と減った漁業者の育成で、期待する地元の新おおつち漁協(阿部力組合長)とタッグを組む。
青森県陸奥湾の本年度秋季養殖ホタテ実態調査結果がまとまった。新貝、稚貝ともにへい死率は平年より低かった半面、殻長、重量は下回る結果となった。県は冬季のへい死軽減策と親貝確保へ配慮した計画的な出荷を求めている。
北海道の秋サケは10万7千トンと、平成元年以降ワースト4位の漁獲実績となった。親製品の需要に加え、不漁から魚卵価格も上方修正され、全道のキロ平均単価(11月20日現在)は前年比38円高の450円に上昇した。一方、来季に向け、消流面では親子とも製品価格の高値継続で消費への影響が懸念材料。生産面では斜網地区が急減、根室海峡で不振が続くなど資源動向に不安を残した。
岩手県大船渡市・末崎地区の浜守勝人さん(52歳)は6日、早採りワカメ59キロを地元市場にいち早く出荷しキロ1400~1000円の超高値となった。ボイル塩蔵加工に比べ、経費を抑え、価格を上げて採算性を高める狙いがある。収穫時期の早い宮城県産種苗を鉛入り幹縄に巻き込み、水際で管理して成長を促進。間引きではなく全刈りする。