世界的に需要が伸びているホタテ。近年は主要産地・北海道が減産傾向となる中、輸出主導の玉冷は、製品高に伴い荷動きの停滞感が一層強まっている。昨年に続き5S中心の小型主体から抜け切れず、新物相場は固まっていない状況。昨季から続くキロ5千円台の価格に反応するユーザーは皆無で、下方修正に期待する荷受関係者が大半を占めている。
道総研工業試験場は、オホーツク海の地まきホタテ操業で毎年実施している資源量調査の省力化、効率化に向け、撮影した海底画像からホタテを自動計測する技術で海洋環境のさまざまな変化に対応するAI(人工知能)を開発した。画像処理技術を作成し、学習時に追加。検証では現在行っている熟練者による目視計数との一致率が70%以上と従来に比べ検出性能が約15%向上する結果が得られた。
噴火湾の2025年度シーズンにおける加工貝水揚量は、7漁協(長万部・八雲町・落部・森・砂原・鹿部・いぶり噴火湾)合わせ昨季の半減となる約3万トン。一定量は玉冷や冷凍両貝に仕向けられ、ボイル生産量は約2千トン予想。繰越在庫の4800トンを合わせ6800トン程度の供給見込み。相場はNET800グラムで千円台中盤に下降したが消費は低調だ。
今春の留萌管内4漁協(増毛・新星マリン・北るもい・遠別)の稚貝生産量は、全道的な採苗不振で減少した昨年の2.2倍となる13億2700万粒と過去最高を記録した。13億粒に達したのは2023年以来3年ぶり。高水温など環境変化に対応しながら生産量を回復させた。
陸奥湾の主力・半成貝の2026年水揚量は、4~6月で前年同期比54%減の6466トンとなった。昨年の3割減に増して大きな落ち込み。3年連続となった高水温、餌不足などに伴うへい死が影響した。ただ8月中旬までは半成貝出荷が続くものとみられ、最終的には8千トン程度の水揚量が予想される。浜値は下方修正されたもののキロ平均200円台中盤と高水準。ベビー消費の行方が注目される。
計量機包装システムメーカーの北海道イシダ株式会社(札幌市、電話011・863・4111)は、ホタテ加工現場の労働力不足や物価高に伴う経費削減の悩みを解消しようと、包装・選別機製造メーカーに最新機器の開発を依頼、このほど販売を開始した。株式会社京都製作所の「半自動式ラップラウンドカートナー」、株式会社安西製作所の「乾燥ホタテ等級選別機」が高い注目を集めている。
株式会社北辰水産のグループ会社・株式会社北海道北辰は5月21日、札幌市手稲区のディスカウントストア「TRIAL smart新発寒店」内に鮮魚店「ポラリス」をオープンした=写真。従来鮮魚専門店「魚の北辰」を大丸札幌店、丸井今井札幌本店、丸井今井函館店の百貨店で展開してきて、総合スーパーへの出店は道内初となる。TRIAL smart新発寒店直営の鮮魚売場にテナントとして参入。店名は北辰=北極星に由来。水産エンターテインメントカンパニーとして「魚をもっと楽しく、美味しく」をテーマに、鮮魚のプロフェッショナルである北辰水産ならではの目利きを生かし、おいしさにこだわった商品を提供する。
利尻漁協のウニは、近年資源が減少傾向にあるバフンの漁が低迷し浜値は高騰。7月3日には鬼脇地区で「過去最高値」(同漁協)となる9万1190円(むき身)まで上昇した。採捕はムラサキ(ノナ)主体で6月末現在の水揚げは昨年同期を大きく上回っている。
利尻漁協の天然コンブ漁は23日、仙法志・沓形両地区を皮切りに操業が始まった。今年は島全般的に繁茂状況が悪く、生産量は同漁協全体で昨年実績(183トン)を大きく下回る見込み。同日出漁した仙法志地区の佐々木隆敏さんは「これだけないのは記憶にない」と厳しい表情を見せる。
札幌市中心部に構える「うに専門店 まるかわ」(電話011・600・6674)は、根室市の加工卸・株式会社マルカワ川村水産(川村勇社長)から直送のウニを看板にした海鮮居酒屋。記念日など「年1回の行事」だけではなく、「月1回の自分へのご褒美」など日常の延長線上でウニを楽しんでもらう場所が店づくりのコンセプト。新しい味わいの創作料理も取りそろえ、手に届くぜいたくを提供している。中央区南3条西4丁目8の1の浅野ビル3階に6月にオープン。カウンター6席、旅館のようにくつろげる座敷席32席で大人数の宴会などに利用できる大広間=写真=と接待や会食などにも最適な個室を備えている。