道南太平洋のスケソ刺網は1日に解禁した。胆振管内の主産地・いぶり中央漁協は薄漁で操業隻数が少ないこともあり、昨年を下回る低水準の漁模様で滑り出し。浜値は高値がキロ120円台と無いもの高を形成している。
留萌管内で稚貝の本分散が始まった。仮分散時点で確保した粒数は例年の半分以下と厳しく、本分散でも下のサイズを慎重に採りながら確保する地区が大半だ。ザブトンかごに戻して再度垂下し成長を待つ漁家もある。
利尻漁協沓形地区でコンブ養殖を中心に営む中辻清貴さんは、農林水産業者の技術改善・経営発展の意欲向上を目的とする2024年度(第63回)農林水産祭(農林水産省、公益財団法人日本農林漁業振興会の共催)の水産部門で最高位の天皇杯を受賞した。
北海道の秋サケ定置網漁は近年最低ペースで10月後半戦に入った。9月下旬から全道の盛漁水準を支えてきた斜網地区は網走漁協が10月に入って昨年に比べて勢いが急減速の展開。太平洋、日本海が依然低水準から脱せず、オホーツクの中・西部も伸び悩んで全道の漁獲量は4万トン割れの見方も出てきており、挽回には羅臼中心に根室海峡、昨年漁が続いた斜網地区の漁況が鍵を握っている。
羅臼漁協は5、6日の両日、船上活じめで付加価値向上に取り組むブリの販促活動を、生活協同組合コープさっぽろの札幌市内2店舗で実施した。定置業者自らが店頭に立って血抜きなどを施した高鮮度、脂の乗りの良さなどを消費者にアピールした。
増毛漁協でヒラメ刺網漁が始まった。序盤は3軒が着業し、1隻300キロ前後から多い船で1トンと好調な滑り出し。型も良く、5キロ発泡1箱で2~4尾が中心サイズ。浜値は高値がキロ800円と好値を付けている。
宮城県漁協は、今季の県産生食用むき身カキの出荷を10月28日に開始する。県は指針で毎年9月29日を出荷解禁日としているが、高水温の影響で卵持ちが多く、成長が遅れていることから、生産者、買受人らと協議して決定した。県の指針より1カ月ほど遅く、去年より2日早い開始となる。県漁協によると、高水温の影響の調査を終えていないため、今季生産量の見通しは立てていないという。
埼玉大学大学院理工学研究科の西山佳孝教授の研究グループは、水産研究・教育機構水産技術研究所と共同で、有害赤潮プランクトンの活性酸素放出と光合成の関係を解明した。プランクトン「シャットネラ」が細胞外に大量に放出する活性酸素は、魚毒性と高い相関関係にあるとした。赤潮の魚毒性がどの条件で高くなったり低くなったりするかなど詳細は解明されていないが、魚毒性診断技術の確立に向け、今回の研究成果は重要な知見になるとしている。
アジア最大のサステナブルシーフードイベント「東京サステナブルシーフード・サミット2024」(TSSS2024)(株式会社シーフードレガシーと株式会社日経BP発行『日経ESG』主催)が8~10日、東京都内で開催された。世界各国から第一線で活躍するキーパーソンら約70人が集まり登壇、参加者は1400人に及び「サステナブルシーフードを水産流通の主流に」をテーマに、持続可能な水産業を実現するための道筋を考えた。
東京・豊洲市場でひだか漁協の活じめブリの入荷が10月頭に始まった。飲食店の顧客を多く持つ仲卸業者は「相場は高いがその分人気も高い」と仕入れに注力。ラウンド、半身、4分割に分けて身質の高さをアピールしている。