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新聞記事

2015年4月の記事一覧

掲載日:2015.04.27

オ海シケ被害、全容徐々に

シブノツナイ湖付近の海岸線。数百メートルにわたって砂山が連なっている

 冬場の大シケに伴うオホーツク海沿岸のホタテ減産は、4単協が当初の漁獲計画を2~5割減に下方修正した。7単協は資源量調査を継続中。死滅規模の全容は明らかになっていないが被害は全域に及んでいる。組合からは「水深15メートルの浅場は一掃された」、「被害は50メートルラインまで広がっている」といった声が出ている。


掲載日:2015.04.27

新潟・魚沼の建設会社 チョウザメ養殖順調

体重6キロ、1メートル近いチョウザメのメス

 新潟県の内陸部・魚沼市でチョウザメが養殖生産、販売されている。稚魚からの淡水飼育で技術はほぼ確立、肉質で高い評価を得る。マーケットサイズの3キロまで育てるのに3年かかるため高価となり、この引き下げが課題だ。加温による課題克服と魚沼産キャビアの誕生に期待がかかる。


掲載日:2015.04.27

厚岸漁協 横張り式カキ養殖 三角ツブの食害なく

上から見ると、線路のような形状になる「横張り」式

 厚岸湖で行う厚岸漁協のカキ養殖は「のれん式」が主流だが、「横張り」という手法を用いる着業者もいる。幹縄2本を並列にし、ホタテ原盤(カキが付着する)を付けた縄の両端を幹縄に結ぶ仕組み。水面が下がる干潮時でも原盤は湖底に付かず、三角ツブの食害を最小限に食い止められるのが利点。約10年前から取り組む上野清司さんは「貝の成長も良い」と自信を持つ。


掲載日:2015.04.27

八戸・マルキョウスマイルフーズ イカゴロ商品多彩に

「活イカレバ刺し」などイカ腑商品が各方面で人気

 青森県八戸市の水産加工、有限会社マルキョウスマイルフーズ(鎌田尚社長、電話0178・32・3135)は、「刺身用イカ腑」、「活イカレバ刺し」、「イカのゴロ焼き」など八戸港に水揚げされる新鮮なイカを使った商品を積極展開。地元スーパーに加え、すし店や居酒屋など業務筋向けで関東や関西方面にも出荷している。


掲載日:2015.04.27

小樽採苗、史上最早 水温高く産卵・成長進む

史上最も早く始まった採苗器の投入作業(20日、祝津地区)

 小樽市漁協のホタテ養殖漁家は17日から採苗器の投入を始めた。平年は5月の連休明けで20日ほど早い状況。年明け以降水温が高めに推移したことなどが要因とみられ、今季は産卵が平年より2週間以上早く開始。後志地区水産技術普及指導所によると、4月中旬の採苗器投入は「統計史上最も早い」という。


掲載日:2015.04.27

シロイシコーキ 昆布圧縮機製造40年

昆布こん包圧縮機の「80型」(手前)と「921型」

 農漁業機械を手掛けるシロイシコーキ株式会社(南幌町、白石弘一社長)は、40年余り前から昆布こん包圧縮機を製造する。コンブを出し入れしやすいよう前枠が開閉。加えて機械上部のスパン(圧縮装置)がスライドするなど利便性を高めたつくり。中でも、スイッチ一つで圧縮プレートの上下動が可能な全自動タイプ「GU―921型」が主力だ。


掲載日:2015.04.27

札幌・エムエストレーディング 海外市場に軸足

 札幌本社の水産物卸・エムエストレーディング株式会社(新保雅啓社長)は、海外産貿易事業で魚食需要が伸長傾向の海外市場への販売ウエートを高めている。特に韓国、タイ、インドネシアなど東アジア・東南アジア圏で拡大。併せて、ロシアの資源管理強化などで主力商材・カニの供給減を見据え、マグロ、タコなど新たな柱の確立を進め、業容安定に挑んでいる。


掲載日:2015.04.27

中国のナマコ需要 減少傾向も北海道産は人気

大連海翔食品有限公司が仕入れた塩蔵ナマコ。青森産(右)と三陸産

 【中国・大連、乳山=松本名司】中国のナマコ需要は緩やかに減少しているが、依然、北海道産の人気は高い。半面、中国産の消費は鈍く、養殖事業を休止する企業も現れている。


掲載日:2015.04.27

TPPで4600億円減 全漁連が影響試算

 全漁連はTPP(環太平洋経済連携協定)交渉で、日米間で協議が行われている牛肉の関税引き下げによる水産物への影響を試算した。それによると、国内の牛肉価格の下落で魚介類の価格も下がり、国内の漁業生産額が2100億円減少。平成25年に政府が公表した即時関税撤廃による水産物の影響額2500億円と合わせて生産減少額は4600億円。日本の漁業生産額1兆4千億円の約3分の1に上る。


掲載日:2015.04.20

中国ホタテ需要に陰り 噴火湾冷両貝高騰で

レストランの春雨入りメニュー。貝柱は国内産を使用していた

 【中国・大連、乳山=松本名司】中国のホタテ需要に陰りが見えてきた。主流を占めていた片貝製品の原料である北海道噴火湾産の両貝冷凍が高騰しているため。中国の製品加工大手は付加価値を上げて販促に努めているが、原価の安い国内産イタヤガイをホタテ貝殻に乗せた商品が人気を集め、現地加工筋が軸足をシフトするなど、ホタテ消費の失速感は否めない。今季は過去最高の4万トンに達するともいわれる両貝冷凍の消費見通しなどを、加工最盛期の中国乳山市と大連市で取材した。


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