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新聞記事

東北北陸一覧

掲載日:2025.10.13

玉冷輸出「高値疲れ」3S7000円の高騰相場に警鐘


 ホタテ玉冷の相場が過去にない超高値を形成している。産地蔵前の3Sはキロ7千円~6千円台後半、今年のオホーツク海の中心サイズとなる5Sでも6千円前後と、前例のない価格帯に高騰した。国内外の水揚量減少に伴う供給不足に加え、依然円安基調の為替相場を背景に、輸出主導型の高値相場が形成されている。しかし欧米では買い渋る兆候も見られ始めており、商社筋は「この辺で頭打ちにさせなければ大変なことになる」と警鐘を鳴らしている。


掲載日:2025.10.13

相馬沖トラフグ開幕、ハシリ低調も“福”期待

相馬原釜魚市場に水揚げされたトラフグ


 福島県の相馬双葉漁協は1日、今季のトラフグ延縄漁を開始した。県内外に出荷し、35センチ以上を「福とら」の名称でブランド展開。相馬市では新たな名産としてPRに取り組んでいる。県の速報値によると8日までの水揚量は前年同期比68%減の1904キロ、キロ平均単価は27%高の2890円。出漁隻数も少なく出足は鈍いが、関係者らは今後の漁況に期待を寄せる。漁期は2月まで続く。


掲載日:2025.10.13

陸奥湾ホタテ訴求

陸奥湾産ホタテ製品各種


 株式会社ハケタ水産(青森県)は8日、東京プリンスホテルで開催された輸出向けの商談会「All Japan Specialties Gala」(全国商工会連合会主催)に水産関連企業として唯一出展した。酒類や農畜産物が大多数を占める中での水産品の出展には熱い視線が集まり、今後の販促にも直結する話し合いも進められていた。自慢の主力品ホタテを前面に、新たなビジネス機会の獲得につなげていた。


掲載日:2025.10.06

宮城カキ 生食用27日出荷開始


 宮城県漁協は、今季の県産生食用むき身カキの出荷を27日に開始する。1日に行われた品質検査会を受け、生産者や買受人と協議し決定。海水温が高く卵持ちの個体が多かったことを踏まえ、十分な品質を確保するには同日までの日数が必要と判断した。高水温でへい死が多かった昨年より1日早い解禁となるが、今季のへい死率は昨年同期に比べ低い。成育サイズも順調といい、県漁協は昨年以上の生産を目標に据える。


掲載日:2025.10.06

水産加工130社集結、三陸・常磐もの復興後押し-仙台で大規模商談会-


 東日本大震災で被災した三陸・常磐地域の水産加工業の販路回復を支援する「東北復興水産加工品展示商談会2025」が9月30日から2日間、宮城県の仙台国際センターで開催された。青森から千葉まで太平洋沿岸6県から約130社が出展。海洋環境の変化や不漁による原料不足など課題に向き合いながら技や工夫を凝らした多彩な加工品を全国のバイヤーや業界関係者約5千人にアピール。活発な商談を繰り広げた。全国水産加工業協同組合連合会(全水加工連)や一般社団法人大日本水産会など4団体で構成する復興水産加工業販路回復促進センター(東京都、代表機関・全水加工連)が主催。2015年から毎年開催する東北最大級の水産系商談会で、今年で11回目。


掲載日:2025.09.29

宮城県産マサバ 入荷安定-東京都・豊洲市場-

身質向上に期待がかかる宮城県産のマサバ


 東京都・豊洲市場のマサバ消流は宮城県産の入荷量が安定している。ただ、身質に課題があり、長崎県産に比べ安値に付いている。東京都が集計する9月第2週の取扱状況によると、宮城産マサバは前週比81%増の約22トンが入荷し、キロ単価の中値は621円となった。


掲載日:2025.09.22

プラ削減・循環・機能性、品質保持+持続可能社会の実現-包装資材・機器特集-


 包装産業や容器・包装を使用する食品製造など業界各社は持続可能社会の実現に取り組んでいる。包装の役割である「中身を守る」という機能を保持、技術開発に着手しながら、プラスチック使用量の削減、容器・包装のリサイクル、CO2削減などを推進している。プラ使用量削減では、環境対応素材の採用が進み、従来のバイオ樹脂やリサイクル樹脂、紙への切り替えだけでなく、ケミカルリサイクル(化学的再生法)やマスバランス(物質収支方式)など新たな手法を用いた環境対応素材の採用が進む。


掲載日:2025.09.22

青森県三沢市昼漁スルメイカ好調


 青森県の三沢市魚市場でスルメイカの水揚げが好調だ。14日時点で前年同期比5.4倍となる21万4326箱(1箱5キロ入れ・約1071トン)、金額は3.4倍の6億3213万円となっている。箱平均単価は36%減の2949円。「三沢昼いか」として首都圏への流通も多い名産品だが、過去2年は漁期全体で約4万5千箱と不漁が続いていた。関係者らは好漁に胸をなで下ろしている。


掲載日:2025.09.22

漁業直結の内容多数-宮城県水技センター研究成果発表会-


 宮城県水産技術総合センター(石巻市)は18日、取り組んでいる試験や研究内容について報告する「令和7年度試験研究成果発表会」を同センターにて開いた。県市町の水産行政担当者や漁協職員など約50人が聴講、県産アカガイの資源量に関わる分析など漁業現場に直接的に関係する5題が報告された。


掲載日:2025.09.15

岩手産干しコンブ最終入札長1等3万8000円超


 岩手県産養殖干しコンブの今季共販入札会が終了した。7月から素干し・本干しの順に2回ずつ計4回行われ、合計数量は前年比13%増の276トン(素干し66トン、本干し210トン)。価格は2~3割高で推移した。5日に行われた本干しの2回目(今季最終)入札では田老町漁協出荷の長切1等が10キロ3万8690円の値を付け、市場関係者から驚く声が上がった。入札会はすべて県漁連北部支所(宮古市)で行われた。県漁連によると高水温の影響により3年ほど前から続いていた減産傾向が「今季は若干だが回復」。買受人らの品質に対する評価も上々だが、相場は強含みで推移した。


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