株式会社フーディソンと宮城県は1日、北関東エリアを中心に消費拡大を目指す販促企画「みやぎ海のうまいもん祭り」を始めた。「北関東3県は消費を拡大する、まだまだ伸び代のある地域」と捉えて戦略の重点地域に定めた。企画に先立ち、県や小売店、生産者らが集まり県水産品の魅力を伝える決起対談も開催、成功に向けて機運を高めた。28日までの1カ月間、小売店や飲食店、合わせて150店舗はそれぞれに期間を設け、県産水産品の販売や期間限定メニューを繰り広げる。
岩手県宮古市、重茂漁協の早採りワカメ「春いちばん」の出荷が1月26日から始まった。3月からの本漁期に向け養殖品質を高めるため間引いた原藻で、同漁協によると「この時期ならではの味覚として待ち望む消費者も多い」という。本漁期を待つ着業者の収入源になっているほか、重茂産の今季品質に期待をつなぐPR役にもなっている。生産者の一人は「品質は昨年以上。本漁期も期待が持てそうだ」と声を弾ませる。
宮城県女川魚市場の大型定置網で、1月に入りカタクチイワシの水揚げが増えている。28日時点の月間水揚量は前年同月比67%増の282トン、金額が8.6倍の約2990万円。市場関係者によると常磐海域での数量が少なく加工筋からの引き合いが増加、「本来50~20円程度だった単価が、このところ上昇している」(買受人)と言い、平均単価は5.3倍の105円と高値を付けている。
新潟県村上市の株式会社マルト鮮魚が製造する「鮭の酒びたし」が珍味乾物を扱う東京都・豊洲市場の仲卸を通じて首都圏の日本酒専門店や居酒屋に供給されている。塩引き鮭をカラカラに乾燥させた無添加の伝統食品で、薄切りスライスを日本酒や焼酎に浸しながら楽しむ通好みの一品だ。
宮城県内ホッキ漁の主要地、山元町の磯浜漁港では例年通りの順調な操業が続いている。福島県境の海域に面し、12月下旬ごろから3月末までを漁期とする。今季は12月20日に開幕、序盤1か月間の数量は昨年に比べ少なめだが、単価は好値を付けている。地区では殻長9.5センチ以下のサイズは採らないなど長年、資源管理に取り組んでおり、着業者は「このまま順調に進んでほしい」と一層の漁況安定を望む。
水産加工業の技術研さんと業界振興、消費拡大を目的に、第50回を数える「宮城県水産加工品品評会」が20日、石巻市水産総合振興センターで開かれた。県内48企業と1高校から計106点が出品され、最高位の農林水産大臣賞に株式会社ヤマサコウショウ(石巻市、佐々木孝寿社長)の「金華銀鮭本仕込粕漬」が輝いた。石巻産のギンザケを地元銘酒の酒かすで漬け込んだ冷凍商品で、県を代表する水産加工品として秋の農林水産祭に出品される。
宮城県南三陸町のマダコかご漁は終盤を迎えている。昨年11月に今季の水揚げが始まった町地方卸売市場(志津川魚市場)では14日現在、累計数量は前年同期比35%減の約55トン。市場関係者によると既にタコ漁を離れた船もあり、今月いっぱいでの終漁が見込まれる。一方で、マダラが鈍い出足ながらも揚がり始めており、関係者らは期待を寄せている。
宮城県南三陸町で鮮魚・加工品の販売製造を手がける株式会社ヤマウチ(山内正文代表)が昨年11月に発売した新商品「海バター牡蠣パテ/ムール貝パテ」の2種(税別各980円)=写真=の売れ行きが好調だ。地元の若手漁業者とコラボし誕生した常温の瓶詰め商品で、全国水産物料理コンテスト「Fish1-グランプリ」(全漁連など主催)を連覇した戸倉SeaBoysなどが開発に加わる。年度末までの目標数各2千本を上回るペースで販路を拡大している。
青森県陸奥湾養殖の2025年度秋季実態調査結果が、昨年12月22日に関係団体が集まる報告会で示された(12月24日ホームページ一部既報)。異常高水温で大量へい死した10年、23年、24年と比較し、未分散稚貝・新貝のへい死率はいずれの年も上回り、調査開始以来最も高かった。また未分散稚貝の全重量、新貝の軟体部重量はいずれの年も下回り過去最低。県は昨年の高水温期間が過去最長だったことを要因に挙げている。
岩手県の宮古市魚市場では、関係者らがマダラの本格的な漁期到来に期待を寄せている。前年に比べ数量3割減と伸び悩んでいたが、「年が明けてから数がまとまってきた」「大ぶりなサイズが増えた」と話す漁業者や仲買人もおり期待値は高まっている。品質の良さから「宮古の真鱈(マダラ)」としてブランド認知が広がり、県内外から引き合いが強い「この時期のメイン」(漁業者)。今後の漁況が注目される。