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新聞記事

特集一覧

掲載日:2025.12.08

円安拍車 輸入急減、タラバ・ズワイの消流-カニ特集-

年末に向けて販売に期待が掛かるロシア産タラバ


 円安と国内需要の低迷が響き、タラバガニとズワイガニの輸入が急減している。ロシア産冷凍タラバは3割減、ズワイも1割以上の減少。ロシアは中国・韓国への活出荷に全力。また、カナダとノルウェーは米国向けの輸出に軸足を置いている。特に関税で優遇されているカナダは8割以上が米国向けで、国際相場の高騰が日本の調達に足かせとなっている。


掲載日:2025.12.08

築地蟹商、バレンツ海タラバ増産、目玉はセンターカット-カニ特集-

前年を超える注文が集まるタラバセンターカット


 カニ取扱量シェア国内トップの株式会社築地蟹商(東京都中央区、中村格彰会長)は、年末商戦に向けて北極海・バレンツ海産のタラバとズワイ製品の増産体制に乗り出している。当初はタラバの搬入量が大幅に減少するとの予測があったが、実際は予定を上回る入荷が続いており、これを受け同社は主力商品の増産と販売強化に踏み切った。中でも人気の高いタラバシュリンクに加え、今期注目のタラバセンターカットは前年を超える注文が集まり、生産現場もフル稼働の状態が続く。


掲載日:2025.12.08

花咲ガニ需要は道内中心-カニ特集-


 北海道の花咲ガニは、主産地・根室管内が今年も低水準の水揚げで、過去10年で最低だった昨年に次ぐ少なさとなった。消費は道内中心。ふるさと納税は根室の特産品として認知度向上につながっているものの、「三大ガニ」(タラバ、ズワイ、毛ガニ)に比べると消費者への浸透は薄く、加工流通業者は「チルドだと花咲ガニ本来の味を知ってもらえ、それが需要増につながる」と考える。水揚げは道東海域(釧路・根室)が中心。根室振興局の集計によると、今年の管内全体の水揚げ数量は昨年比10%増の82.6トン。キロ平均単価は高騰した昨年に比べて24%下回る1064円で、金額は16%減の8791万円と伸び悩んだ。


掲載日:2025.12.08

毛ガニ増産も依然低水準-カニ特集-


 毛ガニは北海道産が主産地・オホーツク海の増枠などで3年ぶりの増産となったものの、1100トン台にとどまる見込みで依然低水準。一方、浜値は大平洋では昨年より安値に振れ、2001年以降の今世紀最高値に急騰した昨年が天井となったが、オホーツク海はホタテの減産も絡んで昨年並みの高値を形成した。冷凍品の荷動きは相場の高止まり、越年在庫の残存などから低調に推移し、年末需要期を迎えている。


掲載日:2025.12.08

L、M中心高値900円台、巽沖130トン、29号50トンスタート

野付尾岱沼の荷揚げ作業


 根室管内5単協(歯舞・根室・根室湾中部・別海・野付漁協)の野付尾岱沼共同海区が1日に始まった。初日は巽沖造成(16隻)が126トン、29号外海造成(11隻)が49トン、合計175トンの水揚げ。巽沖の組成はL、M主体の大型組成で、キロ980~920円と高値のスタートを切った。


掲載日:2025.12.08

生産安定対策を推進-日昆 秋の例会 道水産林務部・西氏が講演


 道水産林務部森林海洋環境局成長産業課長の西恒法氏は、11月6日に新横浜プリンスホテルで開かれた日本昆布協会「秋の例会」で講演。「道産コンブの生産安定化に向けて」と題し、海洋環境の変化などにより減産傾向が続いている現状や、道が今年3月に策定した生産安定対策に基づいた各取り組みについて解説した。


掲載日:2025.12.08

トラウト水揚げ終了「くしろ茜サーモン」で流通

水揚げされた養殖トラウト(11月27日、釧路港)


 釧路市内4漁協や釧路市などで組織する釧路市養殖事業調査研究協議会やニチモウ株式会社、株式会社マルサ笹谷商店などが釧路港で取り組むトラウトサーモン海面養殖試験は、11月27日に今期の水揚げが終了した。最終日は約2.6トン(1290尾、平均体重約2キロ)を生産。同協議会の市原義久会長は「海水温が高い時期もあったが、無事に水揚げされ、来年につながる成果が得られて良かった」と話す。


掲載日:2025.12.08

イカ 休漁時に苦慮、他魚種も放流、漁獲減少


 2025年度のスルメイカ漁が漁獲可能量(TAC)を超過し、北海道では渡島管内の定置網で自主休漁を強いられた。知事管理枠の追加配分措置も取られたが、少量の追加にとどまった定置網では実質漁獲できない状況が11月後半まで続き、対応に苦慮する漁業者の声も聞かれた。南かやべ漁協では、10月から大定置でまとまり始め、同月後半には1地区で千箱に増えるなど盛漁となった。しかし11月上旬に自主休漁が要請され放流を余儀なくされている。定置網漁業者からは「ブリやサバと選別できるはずもなく、イカの割合が入網した魚の半分も占めたら、魚全てを放流せざるを得なかった」と困惑する。


掲載日:2025.12.08

浜のおかあさん料理教室、道産水産物のおいしさ伝える


 全道漁協女性部と道漁連は今年も10月に札幌市の小学生や高校生、生活協同組合コープさっぽろ組合員を対象に「浜のおかあさん料理教室」を3カ所で開催し、道産水産物のおいしさを伝えた。魚食普及を目指し、1991年から実施。コロナ禍で2020、21年は休止となったが、昨年までの開催回数は150回を数え、参加者は6300人を超えている。また、道女性連が初開催の昨年同様、9月に立命館慶祥中学校・高等学校で高校3年生の選択授業「フードデザイン講座」の授業の一環として出前授業を実施した。


掲載日:2025.12.08

サケ内臓で観光振興


 NPO法人雄武町観光協会は、町内では秋の味覚として食べる家庭が多い秋サケの内臓にスポットを当てた「地元グルメ」で観光振興に取り組んでいる。「鮭キモグルメ」と銘打って地元の加工業者や飲食店、ホテルなどの協力を得て、心臓や胃袋、白子を使った商品、メニューを創出。町のふるさと納税返礼品、地元や近隣、札幌市でのイベント販売に加え、旅行商品の体験プランにも盛り込んでまちの魅力に昇華、発信している。


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