明日へ 未来へ 北の大地の森づくり──を大会テーマに北海道で開かれる第58回全国植樹祭(苫小牧市)の開催日が、来年6月24日(日)と決まった。国土緑化推進機構(木村尚三郎理事長)が、このほど決定した。道はこれに併せ、道庁でカウントダウンボード設置と記念植樹を行い、全国植樹祭成功に向け北海道あげての取り組みがスタートした。
全国植樹祭の北海道開催は昭和36年、支笏湖畔に昭和天皇・皇后両陛下をお迎えして「積雪寒冷地帯の造林」をテーマにした第12回以来46年ぶり2度目。
道は3月、「豊かな生態系をはぐくむ森林を守り、育て、将来の世代にしっかり引き継ぐ」を基本理念とした全国植樹祭の基本計画を策定。道民とともに準備や運営を行う「道民との協働」もテーマにしている。当日は、関係者やスタッフを除いて1万人規模の参加を想定している。
また全国に先駆けて制定した「道森林づくり条例」の取り組みを全国発信する絶好の機会ととらえている。
カウントダウンボード除幕式は、道庁赤レンガ庁舎前広場で8月29日に行われた。ボードは北海道開拓の歴史に縁の深いサッポロビール(株)提供で、道産カラマツの間伐材。同社の戸田勇三・北海道本部長、北海道の産業の礎を築いた村橋久成のひ孫にあたる大山登規子さん、植樹祭会場(苫小牧市静川)を提供する(株)苫東の高橋了社長、高橋はるみ道知事の4人の手で幕が下ろされた。
続いて4人による記念植樹があった。苗木は、植樹祭で天皇陛下がお手蒔きされるイチイ(オンコ)と苫小牧市のシンボル・ハスカップ。ハスカップは、会場となる苫小牧市静川の「つた森山林隣接地」で育ったもので、(株)苫東が提供した。
また一般参加者先着100人にコスモスなど花の種のプレゼントもあった。
道は全国植樹祭に協賛する個人・団体・企業を募集している。 問い合わせなどは道水産林務部全国植樹祭推進室 電話011・231・4111内線28・844 FAX011・232・1072へ。
※記事の詳細は週刊水産新聞紙面をご覧ください。
(2006年09月25日付)