道産カキの消費が伸び悩んでいる。今季のサロマ湖は増産傾向にあり、加えて本州産が売り場を拡大する中、年末の宮城県出荷規制による風評や年始の悪天候による物流停滞などを背景に消費は低迷。在庫潤沢で浜値は依然弱含み。関係者は2月の「さっぽろ雪まつり」需要に期待を寄せている。
「厚岸の名前と、その名産カキの存在は都心で着実に浸透してきている」。今年5年目を迎える「カキ酒場 北海道厚岸」(運営株式会社funfunction)の澁沢あきら店長はそう力を込める。オープン間もない頃から店とともに歩み、ずっと経緯を見守ってきた。常連は新たな人を連れ、その人はさらに別の人を連れてくる。客がつなぐ連鎖で厚岸カキのファンが確実に増えていっている。
広尾漁協青年部(辻田基樹部長)は未利用資源のスナエビ(アムールジャコエビ)の活用に乗り出した。スナエビはエビ特有の濃厚な風味が特長。商品化第1弾で帯広市のパン製造販売・㈱満寿屋商店と開発したピザやパンなどを1月末に帯広市内2店舗で販売を始める。
えさん漁協の日浦・尻岸内両地区の養殖コンブが順調に推移している。近年生育途中での芽落ちやシケによる脱落に悩まされてきたが、今季は1月下旬現在ミツイシ、促成マコンブとも大きな被害はなく生育も順調。淀川八百光日浦地区、増輪正尻岸内地区の両部会長は「ここ数年で一番良い状況」と口をそろえる。
湧別漁協は今年から、ホタテ漁場に沈設されている魚礁を移設する。3カ年で4000~5000基を計画。魚礁全体の約半分を移設する予定だ。道の補助を受け今年3月から作業を開始する。
サバやイワシ、タコを主力に扱う株式会社津久勝(茨城県神栖市波崎)は昨年11月、ニッコー(本社電話0154・52・7101)の海水シャーベット(以下、シルクアイス)を製氷する『海氷』(10トン/日)を導入した。
青森県の日本海側で養殖に関心が高まっている。養殖になじみは薄かったが、ホタテの試験成功を契機に、コンブ、マボヤ、イワガキなどにもチャレンジ。平成30年9月の区画漁業権切り替えで、養殖種目の新規や追加申請が相次ぎそうだ。背景にイカ釣りをはじめ漁船漁業の低迷がある。
いぶり噴火湾漁協有珠支所の中野龍一さん(第八幸運丸=1.7トン)は、春先のナガヅカ(ワラヅカ)刺網に着業している。浮子棚のイセは5.5割、足棚は5割の仕立て。作業場で漁具・漁法を説明してくれた。
道JF共済推進本部(福原正純本部長)は24日、札幌市の京王プラザホテル札幌で全道推進委員長会議を開き、昨年12月末加入実績を踏まえた年度末までの方針、29年度から始まる新3カ年計画案などを示した。引き続き、目標達成に向け全戸訪問などを実施、「チョコー」の保有保障金額維持などに努めていくことを確認した=写真。