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新聞記事

2018年9月の記事一覧

掲載日:2018.09.24

「ぬさまい浅利」新登場

プラスチック容器に入れて出荷する「釧路ぬさまい浅利」

 釧路市東部漁協は今年、試験的に釧路川でのアサリ漁に乗り出した。若手漁業者5人で組織する同漁協潜水部(髙嶋啓二部長)が着業。殻長5.2センチ以上を採捕対象とする大きなサイズが特長。砂出しに加え、殻を丁寧に磨き汚れをきれいに落として出荷する。同川に架かる幣舞橋にちなんで「釧路ぬさまい浅利」と命名。地元釧路のほか札幌にも流通している。
 同漁協によるとウニなどの養殖業を模索する中、同川の水質調査をしたことが始まり。その際に大きなアサリが生息することを確認。関係機関の許可を得て6月に操業をスタート。他地区に倣い7~8月を禁漁し9月に入って再開した。


掲載日:2018.09.24

釧路丸水「北海道旨味たこ」、高騰アフリカダコ代替ねらう

「北海道旨味たこ」など釧路丸水の商品群

 マリンフーズ(株)の三国和浩社長はグループ会社の釧路丸水(株)について「タコファクトリー」「タコのスペシャリスト」としての存在を前面に押し出した。「浜値が昨年の1・5倍になっているが、モーリタニア産の搬入減、高騰している中でチャンス」と認識。生産性を改善するとともに、本社営業部門と連携しながら、タコ製品のシェアを伸ばしていく施策に打って出る。
 釧路丸水は買参権を生かして調達した道東のヤナギダコを商品化、「北海道旨味たこ」と銘打ちブランド化している。過熱水蒸気加工で一気に蒸し上げ、従来のボイル加工に比べ色鮮やかに仕上げている。
 「北海道フェア」を企画するなど、量販店向けの販促物としてポイントとなる商材ではあったが、昨年から全国各地でスポットCMを展開。この効果もあり、沖縄県ではおよそ2倍、長野県では1.5倍の売上げを記録しているという。


掲載日:2018.09.24

井原水産、柄ニシン有効活用

 数の子のブランドメーカー、留萌市の井原水産(株)(井原慶児社長)は、腹出し後の柄ニシンの有効活用など新たな商品展開に取り組んでいる。昨年春には初の常温品「おつまみにしん」を商品化。導入したGSK(株)(大阪市、小屋敷一雄社長、電話06・4302・3470)の特殊冷風乾燥機を基盤に位置付け、さらに商品の拡充を進めていく。


掲載日:2018.09.24

釧路市東部漁協、成コンブ終盤

終盤を迎えた成コンブの荷揚げ(20日、千代ノ浦漁港)

 釧路市東部漁協の成コンブ漁が終盤を迎えている。9月に入ってねじり採りするアツバが全般的に薄生い。そのため繁茂しているナガをカギ採りする船も多い。
 7月1日に解禁し9月21日現在20回操業(7月8回、8月6回、9月6回)。流氷被害で低調に終わった昨年の累計採取日数(13回)をすでに上回っている。


掲載日:2018.09.24

富浜地区シシャモ昨年並みに水揚げ

キロ2千円台と浜値が堅調なシシャモ

 ひだか漁協富浜地区のシシャモ刺網漁は、ほぼ昨年並みの水揚げペースで、浜値もキロ2千円台を堅持している。ただ、マイワシが大量に掛かる状況が例年になく続き、着業者は網外しに苦労している。
 8月中旬から下旬にかけて操業を開始し、9月17日現在3隻が着業。15日現在で数量が前年同期比6%減の1069キロ、金額は19%減の267万3千円、キロ平均単価が14%安の2500円。


掲載日:2018.09.24

日本海のスルメイカ20尾主体に好漁持続/北るもい2000箱前後

増えてきた木箱出荷(18日、羽幌港)

 日本海のスルメイカは北部の武蔵堆に漁場が形成され、北るもい漁協の水揚げが続いている。日産平均2千箱前後で1箱20尾主体にサイズアップ。発泡中心だが最近は木箱も増え28日は発泡の3倍強に当たる2200箱。高値傾向にある発泡は7月のキロ2千円台から千円高の3千円台と好値だ。


掲載日:2018.09.24

豊洲移転目前、大規模習熟会で不安拭う

ターレ動線の確認(右奥が6街区と7街区をつなぐ通路)

 10月11日に開場する東京・豊洲市場で16日、買参人や市場関係者を対象とした大規模な習熟会が開かれた。場内の物流に関するデモンストレーションを行いつつ、市場施設の使い勝手を確認するもので、関係者3千人以上が参加した。
 これまで業界別に個別の習熟会は何度か実施されているが、水産や青果合同の大規模な訓練は3回目。実際に大勢の人が集まった中での使い勝手をつかむのがねらい。
 この日は、ターレの動線の確認、7街区(水産卸売場棟)から6街区(水産仲卸場棟)への連絡通路を経由しての搬送や、仲卸店舗内での荷下ろし、買い出し車両への積み込みに至るまでを確認。冷蔵倉庫でもフォークリフトを使った荷捌きの確認が行われた。


掲載日:2018.09.24

岩手南部ホタテ採苗不足

例年より遅れて始まった吉浜でのホタテ採苗分散

 岩手県南部でホタテの採苗分散が進み、稚貝の不足する浜が多くなる。採苗器への付着が少なく、稚貝の成長を待ったり、目合いの小さなふるいで選別し確保に懸命だ。コツブムシ(ウミセミ)の食害も示唆される。分散作業がほぼ終わった唐丹町漁協では「予定の半分」。南部一帯で余剰は見込みづらく、補充は難しくなる。


掲載日:2018.09.24

噴火湾稚貝へい死続出

 噴火湾一帯で、採取したばかりの稚貝が大量にへい死している。地区間で差はあるものの、特に深刻なのがいぶり噴火湾漁協の虻田、豊浦、礼文地区。漁業者によると仮分散後の8月末時点で1漁家当たり8~9割が死滅しているという。渡島管内6単協でも例年以上のへい死を確認。このため全道各地の養殖漁家から緊急調達する動きが相次いでいる。


掲載日:2018.09.24

昨年比1割増の低調ペース

 北海道の秋サケ定置は9月後半に入って日量が増えてきたものの、20日現在で昨年比1割増の低調ペース。今年は魚体サイズが全道的に極度に小型で、尾数に比べ重量の伸びが落ちる状況。浜値はメスが昨年比3割安ながら、ジリ高の展開も見せている。
 道漁連の集計によると、日曜休漁明けの17日に1300トンと初めて千トンを超え、20日まで500トン、980トン、1100トンと上向き、今後の伸びに期待がかかる。


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