東京・豊洲市場のサクラマス消流は高値基調のまま春商戦本番を迎えた。ロシアのウクライナ侵攻の影響で搬入量が減っているアトランティックサーモンの代替需要が強く、例年よりキロ500円ほど上昇。また、近年増えている活じめ・神経じめを施した良品は人気が高く、国内外の高級飲食店・小売店で扱われている。
ひやま漁協大成地区の大成養殖部会が久遠漁港で取り組むトラウトサーモン(ニジマス)の測定調査が22日に行われ、順調に成育していることを確認した。5月下旬か6月上旬にも水揚げする。
大樹漁協のサクラマス養殖実証試験は今年で3年目を迎える。春の大型連休明けに稚魚を搬入、2千尾以上を飼育するほか市場調査にも取り組む計画。1年目は大シケで減耗、2年目は赤潮で全滅するなど試練が続いており、関係者は今年の順調な成育を願う。
築地・豊洲市場で50年サケマスの切り身商材を扱う仲卸業者は、高騰を続けるチリ産ギンザケの価格低下を念頭に置いている。ノルウェー産アトランティックサーモンがメイン空輸ルートのロシア領空を通過できない影響から、産地側が冷凍在庫にシフトすることを予想。「北欧で冷凍在庫が増えれば、同じ冷凍品のチリギンが競合してだぶつき、価格も落ちるのでは」と推察する。
石巻魚市場(宮城県石巻市、佐々木茂樹社長)で9日、出荷シーズンが間近に迫った県産養殖ギンザケの受け入れ全体会議があった。同市場への初水揚げ(入荷)は18日で、約6トンを予定。需要が高まる中、関係者は安定した価格と供給を維持したい考えだ。
ロシア・ウクライナ情勢をめぐるサプライチェーンの混乱で、日本に空輸されるノルウェー産サーモンの供給が全国的に不安定になっている。国内の回転ずしチェーンでサーモンの販売を休止する動きも出ている。ノルウェー水産物審議会によると、9日現在、安定的な供給体制を維持するため、ロシア上空を迂回するルートの確保など代替対応の実現に向けて協議を続けているとしている。
宮城県産養殖ギンザケの今季(2022年)生産量は1万6千トン前後になりそうだ。昨季から約200トンの増産となる見込みで、コロナ禍による巣ごもり生活で高止まりする内食需要に対応する。成育が順調に進んでおり、水揚げは例年通り3月中旬ごろに始まる予定。生産者は早期出荷などでチリ産ギンザケとのサイズ競合などを避け、好値維持を図っていく。
今年度の岩手県の秋サケ漁がほぼ終了した。県によると、河川捕獲などを含めた10日現在の回帰量は前年同期比76%減の413トン。3年連続で過去最低を更新することが確実となった。ふ化場の採卵数も大きく落ち込む中、海洋環境の変化に即した放流時期の見直しなど回帰率向上に向けた取り組みが急ピッチで進む。
株式会社極洋は、国産陸上養殖のアトランティックサーモンの販売について伊藤忠商事株式会社と合意した。陸上養殖会社「ピュア・サーモン」グループの日本法人ソウルオブジャパン株式会社(東京都、エロル・エメド社長)が三重県津市に建設中の世界最大級の閉鎖循環式陸上養殖施設で生産されるもので、年産約1万トン(ラウンドベース)を同社と伊藤忠商事グループの両社で2025年から販売する。
オホーツク海沿岸の2022年水揚げ計画は北部、南部合わせた12単協で前年実績比13%減の28万9600トンとなった。前年計画よりも5100トン減とやや下方想定。前年実績より多く設定したのは頓別、枝幸の2単協。前年計画を上回ったのは猿払村、頓別、佐呂間、常呂の4単協で、大半が昨年当初並みの計画量を設定している。