八雲町東野でヤマト外崎水産を営む落部漁協の外崎正廣さんは、前浜産のホタテ、タコ、ツブなどで燻製などの加工品作りに励んでいる。ことしから八雲町情報交流物産館「丘の駅」で本格的に販売を開始。「商品として買ってもらえるのがうれしい」と笑顔を見せる。
コンブは北海道が誇る水産物の一つで、ユネスコ無形文化遺産に登録された「和食」を支える重要食材だ。ただ、道内生産は減少傾向で、平成19年以降2万トンを割り、昨年は過去最低の1万4000トン台まで落ち込んだ。加えて、だし系を中心に消費も鈍い。本特集では安定生産や消費拡大に向けた産・消費地各団体の主な取り組みを紹介する。
鹿部町のたらこメーカー・株式会社丸鮮道場水産(道場登社長、電話01372・7・2523)は、鹿部・噴火湾産を使った「燻製たらこ」を商品化した。岩見沢市の燻製メーカー「市川燻製屋本舗」と共同開発。新機軸のたらこで噴火湾産のおいしさを訴求していく。
いぶり噴火湾漁協の伊達支所が今季から導入した入札は、10月下旬から有珠地区でも始まった。キロ283円でスタートした有珠は280円台後半で推移。伊達は6日に315円の最高値を付けている。
北海道の秋サケは4日でようやく10万トン台に乗せた。日本海では終漁、釧勝地区では1日置きの操業に移っている漁協もあり日量は下降傾向。今季実績は10万トン台が濃厚になりつつあるが、今後の上積みは、根室海峡や日高、オホーツクの最終盤に加え、後期群が厚い胆振、噴火湾、道南の伸びが焦点となる。
いぶり噴火湾漁協伊達青年部のホヤ試験養殖が順調に進んでいる。アカボヤ、マボヤの平成25年産は本養成に移行。24年産のアカボヤも問題なく成長していることを確認した。
厚岸漁協のホッキは大サイズが昨年同期より好値に付いている。1日の浜値は外海側(床譚、築紫恋地区)で720~680円、内海側(真竜地区)で680円。同漁協ホッキ漁業班長の堀内秀造さんは「昨年同期は500円台。5、6年前は100円台と安価で悩まされたが、ことしは好値だ」と話す。
能取湖やサロマ湖のホタテ養殖で新たな挑戦が始まっている。稚貝出荷を柱とする西網走漁協では、半数以上の漁家が成貝出荷の試験操業を開始。佐呂間漁協の1漁家は、秋に行う耳づりを春に試行した。いずれの取り組みも、ことし初めての出荷を終えて、さまざまな課題が見えてきた。
日高中央漁協所属の柵山漁業部(柵山正男代表)は40年ほど前に有限会社柵山水産(浦河町月寒)を立ち上げ、加工品の小口販売を行っている。原料は市場から一部仕入れているが、自営船・第28漁運丸で漁獲した前浜産を原則使用。鮮度の良さを生かした商品が評判を呼び、口コミで固定客を広げている。
枝幸町の有限会社丸二永光水産(永澤二郎社長、電話0163・62・3022)は昨年10月に専用工場を新設し、枝幸産秋サケを使ったスモークサーモンの製造販売に乗り出している。従来フィレー、とば、新巻きなどを手掛けてきた秋サケ加工の幅を広げ、付加価値の向上に取り組んでいく。