道南・本場折浜に位置する銭亀沢漁協の高野孝三さんは、廃材や自転車のチェーンなどで昆布巻き機を製作、30年以上使い続けている。
養殖する促成マコンブは「折」で出荷する。製品化工程では1本の長いコンブを伸しながら巻く作業があり、その際に活用するのが昆布巻き機だ。
歯舞漁協のコンブ採りは、貝殻さお前に続きナガ、アツバとも減産の見通しとなっている。加えて、総体的に生育が若く、等級比率が低下。19日のナガコンブ値決めは下方修正で決まり、着業者は「トリプルパンチ」と頭を抱えている。
今季は春に大型の流氷が接岸、好漁が期待された漁場が削られた。また「流氷後に着生したコンブは若く、採取できないものばかり」という厳しい操業条件となっている。
落石漁協のコンブ採りは、漁場となるユルリ・モユルリ両島と前浜ともに薄生いで、ナガ・アツバどちらも減産の見通しだ。
7月半ばに解禁。ナガから採取し8月末まで昨年同様18日の操業。9月1日にアツバが解禁し18日現在7日と、こちらも昨年同期と変わらない操業日数となった。
道漁連は8月末、平成26年度道産コンブ生産予想を6月末に示したものから341トン下方修正し、1万7159トンとした。過去最低だった前年度実績を14.9%上回るが、平成16~25年の10カ年平均に比べると8.5%減。地区別では、貝殻さお前が減産となった根室が230トン、稚内90トン、釧路85トンの下方修正。一方、函館は6月末時点を80トン余り上回る予想を示した。
岩手県産養殖干しコンブの第2回入札が5日、宮古市の県漁連北部支所で開催された。9517箱(1箱20キロ主体で181トン)が上場、重茂産長切1等の高値1万5千円など、前回入札に比べ大半が10%前後から20%近く下がった。上場増加と北海道産価格の影響とみられる。
日高中央漁協のコンブ採りは、厚生いに加え出漁日数も伸び、順調な水揚げで推移している。実入りはハシリこそ芳しくなかったが、徐々に上向いている。
南かやべ漁協のコンブ水揚げは、天然が順調操業が続き、不漁だった昨年を大きく上回る見通しだ。促成は一部の浜で台風後に被害が出たが、平年作を見込む。一方、昨年大減産となった2年養殖は、今季も低水準の水揚げとなりそうだ。
羅臼漁協の天然コンブが終盤を迎えている。今季は上側(半島元側)・下側(半島先側)ともに繁茂。加えて操業も順調で、「低調だった昨年の倍以上採っている」と話す着業者も。組合全体では平年作(130~150トン)を上回る見通しだ。
養殖コンブは盆ごろに終漁した。総体的に実入りが物足りなかったことに加え、流氷被害もあり、計画(110トン)を下回る見通しという。
日本昆布協会(会長・田村満則ヒロコンフーズ株式会社社長)は8月4~9日、初の「北海道昆布産地見学・交流会」を実施した。産地視察で見識を高め、消費拡大や製品開発・改良につなげることなどが目的。田村会長、山口英孝副会長(株式会社山口眞商店社長)をはじめ、関西中心に会員企業20社26人が参加。稚内を皮切りに羅臼、歯舞、浜中、厚岸、えりも、南かやべの各浜を訪問し、意見交換や生産現場を視察したほか、懇親会で浜との交流を深めた(同行取材・鈴木亮平)。
えりも漁協の平野正男組合長は、作業省力化を図る漁業用アシストスーツ「タスカル」を装着しコンブ漁に着業、腰への負担が減るなど効果を実感している。
同スーツは背中のアシスト材の復元力が上半身を持ち上げる方向に作用、前かがみ姿勢の作業が楽になる仕組み。軽量で簡単に装着できることも利点の一つだ。