南かやべ漁協大船地区の高谷大喜理事は今年春から、株式会社サン・シャインラグレス(宮崎県、電話0984・37・1906)のフジツボ船底付着防止剤「マリンシールド」を導入した。塗料に混ぜて船底に塗布。「フジツボの付着を抑えることで船速が落ちず燃費向上につながる」と効果に期待を寄せる。マリンシールドは天然素材(天石)を使ったパウダー状の混和剤。イオン効果によりフジツボやイガイの着床を防止、船舶の推進力やスピードが保たれ、燃料費や除去にかかる作業費などの削減につながることが利点。
礼文島・船泊漁協の俵静夫さん(87)は、鎌刈り専門で天然コンブを採取する。海底をのぞいて実入りの良いコンブを選び、根元からきれいに刈り採る。操業後には鎌を欠かさず研ぎ切れ味を維持。「良い水揚げをするには手入れは重要」と強調。若いときから漁具とともに腕にも磨きをかけ、等級比率の高い生産を続けている。
オホーツク海沿岸の8月末水揚量(速報)は、漁場造成を含め前年同期比5%減の21万2370トンとなった。計画達成率73%。猿払村が3万トンを超え宗谷、枝幸、紋別、湧別、常呂が2万トン台。6単協が前年同期を上回っている。日産数量は宗谷、猿払村が400トン前後、紋別、湧別、常呂が300トン前後。歩留まりは12~14%台でピークに達している。組成は大半が3S中心。浜値はキロ200円台、一部300円台を付けている。
小樽市漁協のウニ漁が8月31日で終漁した。今年は数量が落ち込んだものの、引き合いが強く高値市況を形成。終盤の水揚額は昨年同期を約2割上回った。一方で着業者からは「全般的に身入りが芳しくない」「決して資源状況がいいとは言えない。今後に不安もある」などといった資源状況を心配する声も出ている。
本州のトップを切って岩手県大船渡市魚市場に8月27日、今年初となるサンマ約3トンが水揚げされた。昨年の初水揚げと比べ9割減で、2001年以降で最少。燃料代が高騰する中、大きさも例年より小ぶりで、漁業者の顔色はさえなかった。
東京・豊洲市場の折詰ウニ消流は北海道産は入荷量が伸び悩んでいる。大雨被害やシケ絡みで出漁回数が限られ、品薄高値で推移。また、10月1日に漁が解禁する北方四島産に対し、荷受・仲卸業者らは「ロシア側は春にかなりの数量を出荷していたため、枠を圧迫したのでは。秋からの供給状況が気がかり」と注視している。
水産庁は8月31日、2023年度水産予算の概算要求総額を2604億円と発表した。前年度要求額の2602億円と同水準に設定。3月に改定された水産基本計画の着実な実行を図り、持続性のある水産業の成長産業化と漁村の活性化を実現させる。
沙留漁協青年部(山田煕寿部長、部員22人)は海藻が繁茂してない場所に生息する痩せウニ(エゾバフン)の陸上蓄養に乗り出した。前浜資源の有効活用、磯焼けの抑制を念頭に、コンブを給餌し、身入りを改善。今年は試験段階で、来年から本格的に取り組んでいく。
北海道の秋サケ定置漁が30日に開幕する。5万トン割れだった昨年比10%増の来遊予測が示され、今年も低水準の漁況見通し。引き続き、水揚げの回復時を見据え、原魚の円滑処理体制や売り場の確保、消流安定への価格形成が焦点となる。道漁連販売第二部の鳥毛康成部長に商戦展望、流通対策の重点などを聞いた。
南かやべ漁協のコンブは主力の促成の水揚げがほぼ終了、一部地区で春先にシケ被害が発生したものの、全体では昨年を上回る生産を見込んでいる。2年養殖は主産地の尾札部地区の生育が振るわず減産の見通し。繁茂不良による水揚げ低迷が続く天然は今季も操業地区が限られ、わずかな生産となりそうだ。促成は、ホッケによる種苗被害などに見舞われた昨年度実績の2172トンに対し、今季は2560トンを計画。大半の漁家が水揚げを終え製品作りが本格化している。