噴火湾渡島側で出荷している加工貝(2年貝)の入札額は、キロ250円前後で推移している。昨年同時期より30~20円高。輸出を中心に需要の高さがうかがえる。一方、6単協合わせた今季の計画量は、昨季実績比10%増の6万8千㌧。過去3カ年の実績を上回る水揚げを見込んでいる。
渡島噴火湾のスケソ刺網漁は2月に入ってオカ側でまとまってきた。年明け以降、シケも絡んで低調な水揚げで推移していたが、着業者は「1カ月ずれ込んだのか。この時期としては珍しい」と指摘。渡島・胆振管内全体では1月27日時点でTAC消化率が65%にとどまっており、終盤の追い上げに期待がかかる。
様似町の水産加工業者など6社でつくる「様似町水産加工共同事業協議会」(リーダー・高橋求幸丸富水産㈱社長)は、日高のブランドサケ「銀聖」、ツブを使った共同商品を売り込んでいる。業界一丸で特産品をアピールすることで、様似の水産加工の認知度を高め、個々の商機拡大につなげていく戦略だ。
ハシリから好漁となった日本海沿岸のニシン刺網漁は2月に入って積丹方面で漁が切れ出した。道総研中央水試が2月5日に行った調査では、小樽沖は4年魚(28センチ)が全体の約半数に増加し、後志管内は5、6年魚の来遊が終盤の様相。一方、石狩湾漁協厚田地区は2月上旬も5、6年魚主体の水揚げが続いたが、着業者は「そろそろ4年魚に切り替わるだろう」と、後続群の漁況を注視している。
落部漁協のホタテ養殖漁家は、数軒が2年貝の出荷を開始した。一部でへい死が見られるものの成育状況は全般的におおむね良好。出荷ペースは2月下旬から上がる見通しだ。
オホーツク海沿岸の毛ガニ漁が3月15日開幕する。今季の消流環境は、チルドの消費に伸長要素は見られないものの、大・中・小の各サイズとも冷凍在庫はほぼ消化。浜値形成をめぐっては好環境で、ロシア産活ガニの通関手続き厳格化に伴う需給構造変化の影響も焦点になる。
森漁協の養殖ホタテ2年貝は、本年度の計画数量(1万8000トン)の達成に不安の声が上がっている。ザラボヤの付着が深刻で成長の鈍化やへい死が多いため。同漁協の内山善朗理事は「12月までは期待できたが1月からは成長が予想以上に遅れている」と話す。一方、単価は1月からキロ200円台と高値で推移している。
今季のオホーツク海毛ガニ漁の許容漁獲量(ノルマ)は、昨年同量の1300トンとなった。漁獲対象資源はほぼ前年並みの「中水準」だが、後続群は少ない状況。獲り残し資源を多くすることなど、徹底した漁獲管理が求められる。
サロマ湖の氷下漁は全面結氷の遅れから水揚げが低調だ。3単協(湧別、佐呂間、常呂)のうち4日現在で水揚げしたのは常呂漁協のみ。漁獲量は例年より少なくハシリは高値に付いたが、2月に入り昨年並みの浜値で推移している。
えりも漁協庶野支所地区のエゾバイツブかご漁着業者は、資源の維持・増大対策に取り組んでいる。昨期から漁獲許容量を新たに導入し、資源管理を強化。併せて、卵塊放流の増殖活動にも乗り出している。