青森県陸奥湾の2020年度水揚げ計画(案)は成貝・半成貝合わせ7万5600トンを見込んでいる。4月から出荷する半成貝は5万トンを計画、19年度の計画時より2000トン多く試算した。27日の第1回入札では一律キロ100円で妥結。昨年の平均価格より17円安となった。
株式会社國洋(濱田浩司社長、電話0192・27・1611)は、大船渡市にツノナシオキアミ(イサダ)からクリルオイルを抽出する工場を新設した。4月からの試験操業を経て、早期の本格稼働を目指す。農水省の「革新的技術開発・緊急展開事業」に採択されたプロジェクトの一環で、三陸のイサダを利用した高付加価値素材を生産し、製品化を加速させる。新たな流通体系を確立し、漁業者の収入増加も図りたいとしている。
オーダーキッチンなどの製造・販売を手掛けるアートスタジオ(岩手県陸前高田市広田町、電話080・5748・2569)の村上祐哉代表(28)は、ワカメの塩蔵装置に自動で塩を送る機械を開発した。労力の軽減や省人化を目指した製品で、地元漁協が早速導入。塩のロスが少なくなるのも特長といい、水揚げが始まった養殖ワカメの加工場で活用されている。
オホーツク海沿岸の毛ガニ漁は16日、宗谷管内を皮切りに水揚げが始まった。昨年産がほぼ消化、許容漁獲量の半減などで高値継続が見込まれる供給状況の一方、新型コロナウイルスの感染拡大の影響で特に観光土産・飲食店需要が停滞。混迷の商戦環境下、基準値となる枝幸で大中がキロ6千円台、小が5千円台の発進。操業隻数がそろわず、水揚量が限定的ながら続騰の様相を呈し滑り出した。
魚長食品グループでイカ加工品を手掛ける函館市の(株)かくまん(柳沢政人社長、電話0138・45・3115)は、4年前に新たなブランド戦略を立ち上げた商品群が奏功している。アルファベット表記の商品名など斬新なパッケージデザインでターゲットにした若年層の需要を掘り起こし。土産品店や通販などで販売が伸びている。
ひやま漁協瀬棚地区で小定置や刺網に加え、干物など加工品の販売も営むゆき丸水産。代表の斉藤陽介さん(37)は約3年前に父・雅利さん(70)の後を継ぎ「まだまだ父の背中を追いかけている感じ」。ただ昨年1月には全漁連が初めて開いた「浜の起業家養成塾」に参加して経営感覚を磨くなど、次代を担うリーダーへ着実にステップを踏んでいる。
石山水産株式会社(岩手県山田町、石山勝貴社長)は三陸鉄道株式会社(宮古市、中村一郎社長)とのコラボで「三陸 漬け丼の具」を完成させた。20日、昨年の台風による被害から全線運行再開に合わせたもので、家庭でも三陸の旬を味わえる。主力魚種の漁獲難が続く中、安定した魚種で商品化したものであり、地元の賑わいと魅力を発信していきたいという関係者の思いが詰まっている。
(一社)漁業情報サービスセンター(JAFIC)はAIを活用してサンマ漁場の予測位置を推定する技術を開発した。ディープラーニング(深層学習)の手法を初めて取り入れ、これまで蓄積した膨大なデータの解析に成功した。漁場の予測結果は今年の漁期から、同センターが提供する漁業探査システム「エビスくん」を通じて提供する。
落石漁協所属「第五十八大伸丸」(5トン)の小川芳宏さんは、長男の真一さん、孫の航快さんと3代で沖に出ている。「息子に全て任せるつもり」という新造船も予定。「6月に着工、年内には完成予定」と心待ちにしている。スケソ刺網やタコ、花咲ガニなどに着業する。中学卒業後に船に乗った真一さん。父の背中を見て育ち、幼い頃から家業を手伝うなど漁業に親しんできた航快さんも、昨年秋に高校を辞め漁業者になることを決意。第五十八大伸丸の新たな戦力として加わり、沖に出ている。
潜水で漁獲する長万部漁協のナマコは、3月以降シケが頻発し水揚量が伸び悩んでいる。加えて新型コロナウイルスの影響から浜値はキロ4千円割れと安値基調で苦戦を強いられている。