渡島噴火湾では、長万部漁協が6日から残存貝の水揚げを再開した。貝毒発生で自主規制が続き加工向け用途に限定されている中、定置の秋サケ加工も始まるため日産50トン前後に出荷制限している。浜値はキロ300円と高値基調。同漁協では9月以降1500~2000トンの水揚げを見込んでいる。
北海道の秋サケ定置は昨年より高値でスタートした。特に卵需要のメスが鮮明で、出足から各地で軒並みキロ千円超。国内外含め昨年産の供給過少などから親、卵とも在庫払底で漁期入りし、上昇基調の生産環境。平成以降最低の来遊予想下、水揚げは日高、釧路・十勝、根室を中心に不振の滑り出し。今季も原魚の供給状況は厳しい様相だが、サンマなど他魚種を併せて今後の漁況、海外産の搬入動向などに商戦の行方がかかっている。
渡島噴火湾で稚貝の本分散作業が始まった。鹿部、砂原、森漁協と落部漁協の一部が9月頭から地元産中心にスタート。昨年同時期に各地で散見された空貝はほとんど見られず、数量も十分に確保している状況。成長も平年並みで「順調そのもの」と着業者。秋に多発する台風に警戒しながら作業を進めている。長万部、八雲町漁協は9月中旬から開始する予定。
船泊漁協(大石康雄組合長)が建設を進めていた「鮮魚凍結施設」がこのほど完成した。凍結能力を1.6倍に増強。既存施設と合わせて日量50トン程度のホッケの水揚げに対応できる体制を整えた。冷凍品質の安定・向上を図り、ブランド力の強化につなげていく。
噴火湾のエビかご秋漁が始まった。序盤はボタンエビの入る場所が少なく、渡島3単協(砂原・森・落部漁協)とも好漁場に集中し船間格差が開いている状況。大半が1隻日量100キロ未満となり、好漁年と比べ苦戦を強いられている。組成はメス中心でキロ3千円台と昨年より高値発進となった。
宗谷漁協のコンブは自由操業で出漁、漁は終盤を迎え、多い着業者でこれまでに40回以上採取している。実入りなど生育面は漁場でばらつきがあり、着業者は「下側で良く上側が芳しくない」と言う。
苫小牧漁協のスルメイカ漁は外来船が集結、昼操業が中心で2日には全体日量が約4千箱とまとまった。着業者は「最近は切れた感じもあるが、苫小牧が一番獲れている」と話す。
道昆布漁業振興協会が取り組む増産対策「どぶ漬けロープ設置試験」は、2020年度に生育調査が終了した6漁協7地区のうち戸井、厚岸、広尾、歯舞の4漁協で順調に生育、効果が確認された。
八雲町と定置漁業者ら11人で組織するひやま漁協熊石支所サーモン養殖部会(南部健一部会長)が熊石漁港で養殖に取り組むトラウトサーモン(ニジマス)の「北海道二海サーモン」。過去2年の試験結果を受け、新たな漁業資源の創出に期待が膨らんでいる。イカなど前浜の水揚げが振るわず、工藤幸博組合長は「将来的には養殖規模を拡大し、サーモン養殖の企業化を実現させたい」と意欲を見せる。
オホーツク管内の建マス(カラフトマス)は、記録的不漁で推移している。今年は隔年周期の不漁年に当たるが、平成以降最低だった一昨年(最終実績1216トン)を大幅に下回る状況。河川そ上も芳しくなく、親魚確保のため、1次(8月12~16日)に加え、2014年以来となる2次の自主規制措置を実施。マス小定置の終期を3日間前倒しし、8月28日に網揚げした。9月1日からサケ・マス定置が操業している。