宮城県のイサダ(ツノナシオキアミ)漁が6日、始まった。ほぼ全船が近場で1日の上限まで漁獲でき水揚げは好調、値も昨季のハシリを上回り安定。順調な滑り出しだが、シケ休みの多いのが気がかりだ。
宮城県気仙沼市の水産加工業大手・株式会社阿部長商店(阿部泰浩社長、電話0226・22・6666)が企画・開発した欧州風味のスペインバル「ajilloアヒージョ」シリーズの「さんまとトマトのアヒージョ」が、2月に行われた第39宮城県水産加工品品評会で最優秀となる農林水産大臣賞を受賞した。
宮城県の養殖ギンザケが20日ごろから水揚げされる見通しだ。昨季(1万1978トン)を上回る1万2500トン前後の生産が見込まれ、ここまで成育は順調、死滅も極めて少ない。今季は1800トンほどの活じめ出荷が予定され、刺身向けの拡大が期待、注目される。
イギリス伝統のファストフード「フィッシュ&チップス」を三陸産の魚でつくり、新たなご当地グルメを開発し次世代への魚食普及につなげようと、岩手県大船渡市の官民連携組織が2月15日、市総合福祉センターで「フィッシュ&チップスコンテスト最終審査会」を開いた。
宮城県産カキが記録的な高値のまま水揚げが進み、早くも終盤を迎えている。むき身10キロの共販平均価格は2月20日までの累計が1万6300円となり、前年同期を約5割、5000円上回る。身入り向上などの好条件が重なり、販路が回復、引き合いが強まったためだ。生産者は震災後、初めて一息つけるシーズンとなるが、買受人は逆ざやが膨らみ厳しいところが多くなりそうだ。
宮城県漁協表浜支所管内(石巻市)でワカメの収穫が始まり、3月初旬から本格化に向かう。5人ほどが刈り始めた2月20日過ぎで、葉は1.5~2メートルと例年並みに成長。めかぶは大きめが多くソギ加工。種苗糸の芽落ちで薄生い傾向だが、シケ被害などはなく、順調な生産が期待される。
岩手県で養殖ワカメの自動間引き装置が開発され、ほぼ完成した。桁(幹縄)を船外機船の側面に揚げ、桁の片側の葉を刈りながら進む。試験では手刈りに比べ3~6割程度の時間短縮となった。間引く葉を1枚ずつ選別できないという難点はあるが、省力化が求められて久しい現場で注目を浴びそうだ。
岩手県、広田湾漁協広田支所のホタテ新貝(一昨年採苗貝)出荷が16日、始まった。順調な成育でへい死はないといい、大サイズ(殼長11センチ以上)は12センチ前後が主体。価格も良好だ。例年と同様に県南部の他産地に先駆けた新貝水揚げで、2月下旬からは1日4トンペースに拡大した。
宮城県気仙沼市の㈱阿部長商店(阿部泰浩社長)は、気仙沼魚市場隣接の水産関連観光施設「海の市」内の直売店(電話0226・24・7030)に、GSK㈱(小屋敷一雄社長、本社・大阪市)製の特殊冷風乾燥機を導入。サバ、サンマなど前浜産で「ソフト干物」の製造販売に力を入れている。ふっくら軟らかな仕上がりに加え、製造過程を見学できるかたちで手づくり感や出来たて感もアピール。土産品として好評を得ている。
宮城県南三陸町は1月下旬、志津川漁港で水産物地方卸売市場の建設に着手した。東日本大震災の津波で被災した市場の跡地に、来年3月までに高度衛生管理型の荷捌棟などを整備する。