盛岡市の株式会社ATO(佐々木善明社長)は、三陸の海産物を主体とした総合食材卸業に加え、三陸産のアワビやスルメイカをメーンにしたオリジナル商品を開発。各種催事への出展などで売り込んでいる。
青森県の陸奥湾でアサリが天然採苗できると分かり、増殖に期待が高まりつつある。特に、むつ市の芦崎湾と野辺地町の野辺地川河口が採苗場として好適のようだ。
青森県は本年度、水産関係で多彩な新規事業を展開する。サバの種類と素脂肪を選別する技術開発をはじめ、アカイカの漁場形成を予測するシステムの実用化、ホタテ養殖の総合的な付着生物対策、漁協組織の再編促進などだ。
岩手県産ワカメの南部地区第1回入札が26日、大船渡市の県漁連南部支所で開催された。ボイル塩蔵は302.8トン(2万187箱)上場、芯抜1等は9000円台前半中心でほぼ前回(県下合同の初入札)並み、綾里産は2浜とも引き続き1万円超え。中芯は上げて3000円に迫り、元葉も上げ傾向となった。
宮城県産ワカメの第6回入札が25日、気仙沼市の県漁協わかめ流通センターで開催された。ボイル塩蔵は上場が212.6トンと増加し、十三浜産芯抜1等1万100円(10キロ値)など、前回より数パーセントアップの落札が多くなった。6回までの累計は昨年同期に比べ、数量と平均単価が3割前後、金額が7割、いずれも上がり好調だ。
岩手県宮古市の南部鮭加工研究会(佐々木信男会長、電話090・4315・6538)が冷薫法で製造している「鮭冷燻」製品が好評だ。削り節風に加工した「鮭冷燻・ケズリ」は、2月に行われた岩手県水産加工品コンクールで水産庁長官賞を受賞。大手航空企業の機内食に選ばれたこともある。
青森県陸奥湾の半成貝出荷が4月から始まる。今季も増産見込みで、昨年実績の2割強、約9000トン多い4万5000トン前後の水揚げを計画している。初入札は3月30日。
宮城県の養殖ギンザケ水揚げが18日始まり、石巻市場に約3トン上場、821~782円で落札された。超高値始動の昨季と比べれば3割ほどダウン。サイズは平均1.2キロで例年のハシリと同様。刺身需要を狙った活じめが初めて出荷されたが、従来からの野じめとほぼ同値となった。
岩手県産ワカメの初入札が12日、大船渡市の県漁連南部支所で開催された。ボイル塩蔵は6192箱(1箱15キロ)上場。芯抜1等は昨年初回を上回った浜が多く、9000円台(10キロ値)中心、最高値は綾里・前浜産の1万1060円。中芯は2倍前後の2000円台後半で落札。「色が薄い」との見方があり、冷水接岸の影響が懸念された。
株式会社エフエフシー・ジャパン(本社・三重県津市)が積極的に全国展開している「FFC元始活水器」が水産加工や養殖など多方面で導入が広がっている。東北・三陸地方でも好評。水産加工では、品質の向上や鮮度保持、工場など施設の衛生環境向上、排水施設の臭気低減や清掃コスト低減などの効果も大きく、最終的には海洋環境改善につながるという。同社は、東日本大震災被災地での導入に対し、復興支援の補助も行っている。