青森市奥内に本社を構える鮮魚卸の株式会社さ印さんりく(阿部久会長)は年内にも北海道岩内町に営業拠点を開設する。石狩から島牧までを仕入れエリアに想定、当面はヒラメやカレイ、ホッケなどの鮮魚を扱う考え。同社は白糠や浜中、森と道内にも拠点を構え、マイワシやサバなどを扱う。鮮度保持に定評があり、自社便を活用し出荷先を確保している。
留萌管内(増毛・新星マリン・北るもい・遠別漁協)の秋サケ定置が好調だ。9月末の水揚量は1595トンとなり、苦戦した昨年の2倍に伸長。浜値も卵需要の高まりからメスがキロ千円台前半と堅調に推移し、金額は漁期途中で過去最高の14億4238万円(税込み)に達した。
道漁連と道昆布漁業振興協会は9月15日、沖縄県の調理師学校2校で昆布の食育講座を開いた。道産昆布の歴史や栄養、食べ方などを解説するとともに各銘柄を使っただしの飲み比べも実施。栄養・調理学などを学ぶ学生に日本食を支えてきた昆布の魅力と奥深さを伝えた。
岩手県宮古市は6日、陸上養殖調査事業で育てた高級魚ホシガレイを市魚市場に今季初出荷した。餌を改良してサイズアップを図った平均700グラムの10尾が競りにかけられ、1尾(800グラム)3400円の最高値が付いた。早期事業化を目指す取り組みも3季目。後半戦に入った。流通状況や市場評価などを調べながら、本格的な生産につなげたい考えだ。
オホーツク海沿岸の9月末水揚量(速報)は、漁場造成を含め前年同期比2%減の26万4230トンとなった。計画達成率は91%。雄武、紋別が計画を達成した。宗谷、猿払村、紋別、常呂が3万トン台。猿払村は先週で4万トン超え。6単協が前年同期を上回っている。歩留まりは下降ぎみで11%台が増加。中心アソートは3Sだが4S、5Sも増えてきた。浜値はキロ200円台前半から後半まで差が大きい。200円を割った浜もある。
宮城県産養殖ギンザケの活じめブランド「みやぎサーモン」が、ベトナムで地域の農林水産物・食品を守る地理的表示(GI)保護制度に登録された。ベトナム当局が模倣品を取り締まることで品質担保などが図られ、輸出拡大の後押しになると期待される。日本の水産物が海外への直接申請でGI登録されるのは初めて。
北海道の秋サケ定置は9月下旬から斜網地区などオホーツク海を中心に各地で日量水準が増加、前線通過の影響を受けた10月5日を除いて連日2000トン以上が続き、秋サケを扱う加工場の減少など処理能力低下の課題が浮き彫りになっている。加工面に加え、多獲地区からの移送に伴ってトラック不足など物流面も難航。昨年より大幅上昇で走った価格形成の再構築も見据え、浜値の下方修正が進むなど序盤と様相が一変している。
オホーツク海の建マス(カラフトマス)は、特に主産地・オホーツク管内が壊滅的不漁だ。今年は隔年周期の豊漁年のはずが、不漁年の昨年を大幅に下回る状況。前回豊漁年の一昨年に比べて95%減と1割にも満たず、平成以降最低。また、根室管内が不振の前年を上回っているものの、宗谷も大幅減産。3管内合わせて9月20日現在で前年同期比6割減の311トンに低迷している。
東京都・豊洲市場で生鮮スルメイカの高騰が続いている。入荷量がまとまらず卸値が落ち着かない。仲卸業者は「1尾単価が高過ぎて客単価の安い店には売り込みにくい」とため息をつく。東京都の集計によると9月23~29日の平均値で1日当たりの入荷量は11.3トン。前週より19%伸びたものの、前年同期比では25%減と低調。大きさは1箱5キロ入れで20~25尾主体。価格は同27%高で、高値1620円、中値1269円、安値216円。
ホタテ玉冷の消流は、コロナ禍の反動に伴う海外の需要増大とインフレによる急激な円安で、輸出主導の消費形態となったが、最近は米国、EUとも物価高による景気後退不安もささやかれ、関係者は「今後の展開が読みづらい」と苦慮している。一方内販は、仕入れコストの上昇で価格転嫁を余儀なくされる量販店が特に苦戦。関係者は年末に向け、規制緩和に伴うインバウンド需要や国内旅行者の消費回復に期待を寄せている。