電子版 電子版サンプル

新聞記事

水産業向け一覧

掲載日:2023.04.24

礼文島ナマコけた引はナギ使え順調推移

ナマコの荷揚げ(4月18日、須古頓漁港)


 香深、船泊の礼文島2漁協のナマコけた引漁は、例年に比べてナギが使えたことに加えナマコの入り方も良く順調な水揚げで推移、ノルマ達成船から順次終漁している。ただ浜値はキロ3千円台中心で昨年を下回っている。2月1日にスタート。120グラム以上が漁獲対象。それ以外は海中還元し資源保護に努めながら操業している。


掲載日:2023.04.24

「イータマックス」安定稼働続き、電気代大幅削減

紋別市の水産加工場で稼働する2000トンユニット


 冷凍技術「イータマックスシステム」で知られる中山エンジニヤリング株式会社(埼玉県川口市、中山淳也社長)が開発し、井戸冷機工業株式会社(北見市、井戸仁志社長)が販売、施工する二酸化炭素(CO2)使用の自然冷媒冷凍システムが本格展開に乗り出している。1号機として先行導入した紋別市の水産加工場では、1年間の稼働で既存の冷凍機に比べて51%もの電気代の削減に成功して省エネ効果を実現した。極寒や猛暑といった苛酷な外部環境下でも安定的に運転できる。電気代高騰時代の切り札のシステムとなりそうだ。


掲載日:2023.04.24

遊休漁場活用しワカメを大規模養殖。今季120トン

荒波にもまれて育ったワカメは肉厚で香りも豊か


 岩手県大船渡市の漁業者、佐々木晶生さん(有限会社マルカツ水産=同市三陸町綾里=取締役、電話0192・42・2665)は養殖ワカメの大規模生産に挑戦している。理研食品㈱(宮城県多賀城市)が種苗を供給するなど全面的にサポート。2年目の今季は生産量が前季比2倍の120トン(原藻換算)に達する見込みだ。家業の漁船漁業が振るわず、三陸産ワカメも減産傾向が続く中、「まだまだ勉強中の身だが、規模はもっと拡大できる。地域の雇用創出にも貢献したい」と意気込む。


掲載日:2023.04.24

味評価、白ミル代替需要でチシマガイに注目-東京・豊洲市場-

価格と味の良さで顧客を増やしている白老産のチシマガイ(4月14日、豊洲市場)


 北海道産チシマガイが一部の仲卸から注目されている。定番商品のナミガイ(市場名白ミル貝)の入荷が減る時期に、見た目や味が似ていることから飲食店向けに販売。4月に販売を始めた仲卸業者は「白ミル貝よりも安いが食感や味は良い。初めて買った顧客から再注文されている」と商材としての価値を評価する。


掲載日:2023.04.24

厚岸ツブかご序盤シケで苦慮


 厚岸漁協のツブかご漁は、シケ頻発の海況で出漁回数が伸び悩む。つぶかご漁業班の重島保之班長は「今年はシケが発生すると3~4日続く」と話す。序盤は低水準の水揚げで推移しているが「5月以降の増産に期待したい」と望みを託す。


掲載日:2023.04.24

紋別毛ガニ前年比3割増好ペース

小がキロ4千円台と好値を付ける毛ガニの荷揚げ(4月19日、紋別港)


 紋別漁協の毛ガニ漁は従前の水揚げに及ばないものの、昨年を3割ほど上回るペースで推移している。19日時点の漁獲量は9トン。神敏雄船団長は「大中と小で半々。場所によって大中が8割近い日もある」と説明。資源状況について「戻りつつある感じ」と話し「今季は若を漁獲しないため、来季に期待したい」と見据える。


掲載日:2023.04.24

礼文養殖生育促進へ手入れ着々


 礼文島のコンブ養殖業者は、夏の収穫期に向けてコンブの成長を促すため、施設の深度調整やホソメ(1年コンブ)の除去などを進めている。これまでの生育状況は「長さが短い」と指摘する声もあり、今後の伸長に期待を寄せる。


掲載日:2023.04.24

紋別稚貝生産施設拡大し500万粒増産へ


 紋別漁協は稚貝生産の拡大に向け養殖施設の増設を決めた。新設7台、遊休施設1台の計8台を整備し500万粒の増産を計画。合計160台の施設で年間9千万粒の生産を目指す。他産地からの購入のうち大きなウエートを占める能取湖産の大量死を受けたリスク回避の一手段。紋別帆立増養殖部会(4軒)の伊藤晴之部会長(第五十八元幸丸=14トン)は「部会として対応できる範囲の対策を進めたい」と話す。


掲載日:2023.04.24

日本熱源システム、滋賀工場増設

広々としたCO2冷媒冷凍機「スーパーグリーン」製造ライン、式典では実機の展示会場となった


 日本熱源システム株式会社(東京都、原田克彦社長)は滋賀工場(滋賀県大津市)を増設拡張した。二酸化炭素(CO2)を使用した自然冷媒冷凍機の生産体制を年間100台から300台に引き上げた。アンモニアやプロパンなど他の自然冷媒を使用した機種の事業にも弾みをつける。増設をきっかけに、2023年を日本における自然冷媒シフト元年に位置づけたいとしている。


掲載日:2023.04.24

真空包装+液体急速凍結


 真空包装と液体凍結を組み合わせた食品保存・流通の形態が拡大している。歴史の長い形態だが、コロナ禍や現場の人手不足など社会情勢を背景に、食品加工会社だけでなく、外食や小売業などが導入する事例が急増。風味や色みなどを保つ高品質な冷凍保存が可能として、食品ロス削減にも効果を出している。「TOSPACK」ブランドで知られる真空包装機国内最大手の株式会社TOSEI(東京都品川区)は、アルコール急速冷凍機メーカーと協業し、食品製造に関連するあらゆる業態に向けてこの手法を提案。近年は生産者による6次産業化の支援に力を入れる。


アーカイブ
カテゴリー
RSSフィード

このページのTOPへ戻る