東京都の豊洲市場で岩手県久慈市産のボイルマダコが人気だ。仲卸業者は「輸入のアフリカダコより香りが高い」とし「顧客にはその香りを感じやすい食べ方を勧めている。刺身ならしょうゆよりも塩で食べるのを紹介する」と強調。一方で「近年は製造する荷主が減っている」と加工技術の継承に不安を抱く。卸値はキロ2800円で安定。「アフリカダコは値上げ傾向で、東北産は安くておいしい。黙っていても売れる。当社は鮮魚店の顧客が多いが、今回は飲食店からの注文が目立った」。一方で「売れる商材だからこそ安定供給が望まれている。煮だこの生産者はどんどん減っている」と危惧する。
国内有数の港町・宮城県気仙沼市の食の魅力をアピールする第27回「三陸気仙沼の求評見本市」が9月27日、気仙沼中央公民館で開かれた。水産加工業を中心に市内20社が出展。販路拡大を図ろうと、全国から訪れたバイヤーら約400人に自慢の商品を売り込んだ。
いぶり噴火湾漁協のカレイ刺網は、沖側のアカガレイが薄く安値傾向のため、ヒラメなどを狙い陸側中心の水揚げ。燃油代も上昇しているため遠出しない着業者が大半を占めている。
道東沖のサンマ漁は9月28日、主力の花咲港で504トン、全国では1055トンが水揚げされ今季初の千トン超えとなった。小型主体の組成で漁も低水準ながら、同月20日現在の全国の数量は4割増と過去最低だった昨年を上回るペース。旬別でも増加傾向にあり今後に期待がかかる。
北海道の秋サケ定置は9月最終週に入ってオホーツク海主体に上向いてきた。日曜休漁明けの25日に今期初の2千トン台に乗せ、その後も千トン超。ただ、高水温下、太平洋、昨年は好漁だった日本海の中・南部は低調な水揚げが続いて出遅れ。10月を迎え、海況好転に伴う伸びに期待をつないでいる。
根室市のカネ共三友冷蔵株式会社(石田一志社長、電話0153・23・5261)は今年からサケ加工で、新たにフィレー・切り身・生食用ロインなど骨取り製品の製造に乗り出している。取引先の要望も受け、高性能の専用機器を導入し、生産体制を構築。北海道産秋サケを中心に量販店に加え、学校、病院・福祉施設などの給食素向けで新規販路の拡大に取り組む。
日本農林規格(JAS)の「有機藻類」認証(小分け業者)を昨年取得した株式会社丸善納谷商店(函館市、納谷英雄社長)はこのほど、「日本有機海藻の会」を組織、連携する各漁業者を含めた団体として新たに生産行程管理者の認証を受けた。また、今年から道南と道北の養殖漁業者2軒が加わり計5軒と連携、道産有機海藻の安定生産と需要開拓に注力していく。
ぎょれん総合食品株式会社(小樽市銭函、大潟歩社長)は、加工センターの秋サケ1次加工室・設備を改修し、今期から一新した加工ラインでドレスの製造を主体に原魚の円滑処理に臨んでいる。安全性を高めた作業動線の確保など従業員の労働環境を改善。併せて加工機械の更新による省人化、作業の簡素化を実施した。秋サケ流通対策の中核拠点の機能発揮に取り組んでいく。
留萌管内で韓国向け活貝出荷が順調に進んでいる。9月は新星マリン、北るもい漁協が対応しており、浜値はキロ500円と好値。関係者は「9月末に韓国で大型連休があり、そこの需要を見込んだ引き合い」と話す。
日本発の水産エコラベル、マリン・エコラベル・ジャパン(MEL)の認証プログラムがGSSI(世界水産物持続可能性イニシアチブ)の新基準に9月21日承認された。地理や生物、産業、食文化的多様性など日本の水産業と社会の実情に合った認証制度として誕生したMELが、より世界が認める水産エコラベルへの一歩を踏み出したことになる。日本の多様性の活用を世界に発信するとともに、国益を守り、水産業の成長産業化につなげていく。