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新聞記事

2025年4月の記事一覧

掲載日:2025.04.14

留萌管内ニシン刺網各所で短期的に活気


 留萌管内のニシン刺網は、3月末~4月頭の短期間に北るもい漁協や新星マリン漁協の一部地域でやや活気を見せたが全般に低調な水揚げ。「群れが厚くない」と話す着業者が多く、トドなどの海獣被害も重なり苦戦を強いられている。一方、魚体は良型が大半を占めており、他管内の薄漁も影響しメスはキロ600円台と堅調。昨年より若干高値に振れている。


掲載日:2025.04.14

若手中心の対策委設置、経営存続へ議論交わす-全国いか釣り漁業協会-


 全国いか釣り漁業協会(中津達也会長)は、スルメイカの水揚量が過去最低を更新するなど危機的な状況を受け、「いか釣り漁業存続対策委員会」を今年設置した。これまで3回会議を開き、緊急に実施すべき事項など対策を検討した。漁獲方法の開発や設備の使用解除を求めるなど、行政・研究機関への提言も盛り込んでいる。新しいイカ釣り漁業の構築へ歩みを始めた。


掲載日:2025.04.14

世界初、冷凍ビンチョウ脂のり検査非破壊自動判定

ソノファイT-01


 富士通株式会社や株式会社イシダテック、ソノファイ株式会社、東海大学は冷凍ビンチョウマグロの脂乗りを判定するAIを搭載した自動検査装置「ソノファイT-01」を開発した。水産加工業や漁協などに対して6月に販売開始。非破壊で自動判定する世界初の機能で冷凍ビンチョウの全数検査を実現。職人の目視検査の負担を軽減して選別業務を飛躍的に効率化させた。高付加価値製品の供給拡大につなげる。


掲載日:2025.04.14

引き合い伸び悩み-東京都豊洲市場・岩手県ひらご煮干し-

販路が限られるひらご煮干し(左)と定番のカタクチイワシの煮干し


 岩手県産マイワシを原料にした「ひらご煮干し」が東京都・豊洲市場に昨年末からスポット入荷しているが、定番のカタクチイワシの煮干しに比べて販売が伸び悩んでいる。干物塩干専門の仲卸業者はグレードの高いものを1キロ1300円ほどで販売。「傷や折れが少ないもの、脂肪が少ないものを選んでいる。逆に質の悪いものなら千円ほどになるだろう」と仕入れの基準を話す。


掲載日:2025.04.14

薫製オイル漬けで商品拡充


 羅臼町の羅臼海産株式会社(渡辺岳雄社長、電話0153・88・1155)は、羅臼・北海道産の薫製オイル漬けを商品展開している。ホッカイシマエビ・タコ・ホタテの3品。規格外なども有効活用し、商品のラインアップを拡充。ワインショップのギフトセットなどの需要を獲得しており、昨年に少量タイプの新規格を加えて拡販に臨んでいる。


掲載日:2025.04.14

岩手・久慈市漁協養殖ギンザケ、キロ900円台発進

今季出荷が始まった「久慈育ち琥珀サーモン」(4月10日、久慈市営魚市場)


 三陸の養殖サーモンは徐々に各地で今季の出荷が始まっている。岩手県の久慈市漁協(川戸道達三組合長)は10日、久慈湾で養殖するギンザケ「久慈育ち琥珀サーモン」約2.6トン(2200尾、1尾平均1.3キロ)を初水揚げした。全て相対で取引され、需要の高まりや資材などの物価高騰を背景に昨季より高値のキロ900円台。7月下旬までに700トンの水揚げを見込む。


掲載日:2025.04.14

オランダ島サーモン、トラウト初値キロ1200円

山田魚市場に水揚げされるトラウトサーモン(4月7日)


 岩手県山田町の三陸やまだ漁協(菊地敏克組合長)は7日、山田湾で手がける養殖トラウトサーモン(ニジマス)の出荷を開始した。1尾2キロ以上を選別し水揚げ、全て氷じめで、入札方法はタンク(大口)と3尾入りのトロ箱(本数)売りの2つ。初日は6.4トン、1キロ平均1200円の値を付けた。同漁協のサーモン養殖は今季で事業化2年目。7月上旬までに昨季実績の1.6倍となる150トンの水揚げを見込む。


掲載日:2025.04.14

玉玲、安定供給へ-紋別市広瀬水産株式会社ホタテ新工場竣工

貝むき作業は2基備えたオートシェラ―で日量15トンの処理能力


 紋別市の広瀬水産株式会社(廣瀬哲二社長)が紋別市弁天町3丁目に建設を進めていたホタテ玉冷の新製造拠点・弁天工場が竣工した。自動貝むき機を備え、省人化の加工処理体制を構築。併せて最新鋭の計量・検品・包装機器などを導入し、顧客ニーズに応じた高品質商品の生産機能を整備した。原貝の処理能力は既設の紋別工場と同量を確保し、2工場体制で倍増。国内外の需要先へ安定供給に一層取り組んでいく。6月に始まる本操業に合わせ本格稼動に入る。


掲載日:2025.04.07

道内初の水産協調型人工リーフ


 道開発局室蘭開発建設部苫小牧砂防海岸事務所が海岸保全を目的に2000年から整備を進めている胆振海岸白老工区の人工リーフ(潜堤)造成は、波消しブロックでは道内初となる水産協調型の構造を採用している。浅海資源の生息場に機能し、ウニの間引き採取など漁業振興を助長。また、コンブなど着生・繁茂した海藻類は藻場を形成し、ブルーカーボン(BC)生態系として「Jブルー・クレジット」の認証取得につなげている。


掲載日:2025.04.07

秋サケ資源評価、制度向上へ


 道総研さけます・内水面水産試験場は、北海道に回帰する秋サケの新たな資源評価手法の開発を進めている。従来14地区に分けて各地区の来遊数を資源評価の指標値に使用しているが、回帰時の回遊行動で他地区の放流資源を相互に漁獲利用している状況がみられ、その相互作用を考慮した「資源動態モデル」(計算方法)を構築し、資源評価の指標値を推定。併せて近年高水温化する沿岸漁獲時の海水温の影響も組み込んで、資源評価・予測の精度向上を目指している。


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