小樽市漁協のウニ漁は海藻の繁茂状況が芳しくなく、特に赤(エゾバフンウニ)の数量が伸び悩んでいる。着業者は「赤が全然見えない」と嘆く。一方で、浜値は堅調に推移している。6月16日以降はコロナ禍による出荷調整などのため、昨年同様に例年よりも1時間短い3時間の操業。解禁日の5月15日から6月15日までは2時間と短縮していた。高島地区の成田学指導漁業士は「6月の操業回数は例年と同じくらい」と説明。ただ「今時期は白(キタムラサキウニ)が多いが、それにしても赤がいない」と話す。身入りは「個人的には赤、白ともまずまずと感じている」と続ける。