函館の新たな特産品へ-。函館市漁協の函館サーモン養殖部会が手掛けるトラウトサーモン海面養殖試験が5期目を迎えている。従来の漁港内に加えて今期から外海養殖にも着手し生産規模を拡大、昨期実績(約30トン)を大幅に上回る130~150トンの水揚げを目指し飼育を進めている。オリジナルの餌も開発し品質向上を図る。また、市内にある多目的大型施設のネーミングライツ(命名権)を取得。回転ずしチェーン「くら寿司」とも連携し知名度向上にも注力。松川雅樹部会長は「函館サーモンのブランド価値をより高めていきたい」と力を込める。
株式会社極洋は2026年春の新商品・リニューアル品として、業務用商品31品、市販用商品11品の合計42品を3月1日から順次発売する。「魚の極洋」をうたう同社は「魚の魅力。届け、あなたの食卓へ。」をテーマに掲げ、調理負担を軽減しながらも、魚介類のおいしさと栄養を手軽に取れる商品の開発に取り組んだ。直系工場の強みを生かした商品も頭角を現している。
道信漁連(深山和彦会長)は2月19日、札幌市の定山渓ビューホテルで「第53回マリンバンク推進委員全道大会」を開いた。全道各地の同推進委員や漁協組合長・役員、女性連地区会長・漁協女性部員、青年・女性部員ら450人が参加。「推進委員が定山渓をわかす!」をスローガンに日々の活動や思いを共有し、今後の原動力として親睦・交流を深めた。開会に先立ち、主催者あいさつで深山会長は昨年の全道漁協みな貯金運動で漁協貯金残高が6832億円の過去最高となったことを報告し、「推進委員をはじめとする浜の皆さまが漁業の明るい未来を信じ、心を一つに運動を盛り上げてくださった努力のたまもの」と感謝の意を述べた。また「推進委員の一人一人が主役となり全道から集う仲間と共に大会を熱気と活力で満たし、その勢いを浜に持ち帰っていただきたい」と強調。推進活動の原動力になることを期待した。
東京都・豊洲市場の北海道産イワシ消流は、飲食店や量販店に販売が順調。品質にばらつきがある中で2月下旬は身の太った良質な個体も入荷しており各仲卸業者も販売が勢い付いている。下旬の道産の相場はキロ1500~千円の幅で推移。2月の入荷量は前年同期を下回る水準が続いているが、安定した引き合いを得ている。イワシは入荷ごとの品質差が大きい。仲卸業者は「頭ばかり大きく身の薄いものや脂の乗らないものがある中で、最近は身入りの良い個体が見られるようになった。飲食と量販の両方に供給している」と説明。別の仲卸も「価格と質がいいので売り切れた」と話す。
宮城県産「三陸わかめ」の今季初入札が2月25日、気仙沼市の県漁協わかめ流通センターで開かれ、気仙沼市・南三陸町・石巻市の9地区から塩蔵製品36トンが上場した。高水温により生育が遅れた昨年初日より36%多く、複数の買受人が「品質も昨年より良い」と評価。中芯を除いた10キロ当たりの平均単価は昨年同日比11%安の1万4280円、最高値(芯抜き1等)は同3%安の1万9399円だった。入札は5月まで計11回予定されている。
岩手県内のイサダ(ツノナシオキアミ)の今漁期が2月24日にスタートした。三陸沿岸に春の訪れを告げる魚種で、大船渡市魚市場にも桜色のイサダが詰まった30キロかごが次々と水揚げされ、一気に活気付いた。この日は17隻が入港したが、船長らは「全然だめ」と首を振る。初日数量は昨年より約10トン少ない35トン、単価は50円安い1キロ125円。関係者らは漁がまとまる“春本番”到来を心待ちにしている。
ひやま漁協熊石支所の合同会社二海サーモン(高橋聖治代表)が取り組むトラウトサーモン(ニジマス)の海面養殖は例年以上に水温の急激な変化やマイワシの大群来遊などの対策に注力しながら、5月末の水揚げに向けて重量アップを図っている。
オホーツク海沿岸の2026年ホタテ水揚げ計画は、北部・南部の12単協合計で前年実績比15%減の21万5千トンとなる。前年実績より約4万トンの大幅な減産見通し。北部は26%減の8万4100トン、南部は7%減の13万900トン。漁場造成は6日予定の枝幸漁協を皮切りに3月上旬から順次スタートする。
函館市主催の「令和7年度函館市水産産学連携交流会」が2月16日に南茅部総合センター、17日に戸井西部総合センターで開かれた。漁業者を中心に水産関係者が参集、保存配偶体の活用やウニ除去に伴う海藻の植生変化、ブルーカーボンなどコンブに関する講演に耳を傾けた。
北るもい漁協のタコ箱は、地区間で漁模様に差はあるが数量、単価とも昨年を上回る滑り出し。1月は昨年よりも順調なスタートで、着業者はここ数年続く不調から好転への期待を寄せている。一方、浜値は1月以降キロ900円台と高値基調で推移している。ミズダコの1月水揚量は前年同月比23%増の70トン、金額は46%増の6880万円(税込み)、キロ平均単価は18%高の983円。このうち主産地の初山別は12%増29トン、31%増3018万円、16%高1032円。