公海域でのサンマ漁における冷凍製品の効率的な生産方法を検証するため、宮城県気仙沼港から2日、大型棒受網漁船3隻が試験操業に出港した。漁場の遠隔化に伴う燃料負担増大、漁獲物の鮮度低下などの課題解決を探る国立研究開発法人水産研究・教育機構(水研機構、神奈川県横浜市)が取り組むもので、本操業では船上に設置し冷凍サンマ製品作成に用いる選別機の作業性などを検証。新たな操業体制の確立に期待が集まる。
東京都・豊洲市場で宮城県産天然マダイ=写真=の入荷が近年増えている。昨年は産地別で全国3位に浮上し、女川産や七ケ浜産など三陸沿岸の存在感が高まった。ただ、同市場荷受の卸値は浜値基準の相対が中心で、定番の西日本産に比べて品質と価格の評価が一致しない状況もみられている。東京都中央卸売市場の統計による豊洲市場の天然マダイ(国内)産地別入荷量で、宮城県は昨年、福岡、東京に次ぐ全国3位となった(一昨年は4位)。入荷量は2022年の39トンから、昨年は約4倍の159トンに拡大した。宮城、岩手、青森、山形、福島の東北5県計も22年の190トンから昨年は362トンに伸び、天然マダイ全体に占めるシェアは7.6%から18.2%に拡大した。一方、豊洲市場全体の天然マダイ入荷量は22年の2504トンから昨年は1986トンに減少。全体が縮小する中で東北産はシェアを高めており、産地構成に変化がみられる。
道総研さけます・内水面水産試験場は24日、今年の北海道の秋サケ来遊予測値を昨年実績比46.9%減の364万4700尾と発表した。予測通りの場合、4年連続の大幅減、2年連続の1千万尾割れとなり、増殖事業の効果が表れた以前に逆戻りする危機的状況。近年の小型傾向から沿岸漁獲量は1万トン割れが想定される。定置経営をはじめ秋サケの加工・流通、増殖事業の運営・種卵確保など各方面で深刻な事態が続く。
いぶり噴火湾漁協の耳づり作業が6月中旬に終了した。稚貝は不足せず十分に確保できた一方、作業の人員不足から「満度に下げられなかった」と話す漁業者も。ただ各地区ともおおむね平年並みに垂下したよう。
釧路管内のさお前コンブ漁は、解禁以降霧や波などの影響で出漁できないまま終盤に入り、釧路市東部漁協が25日、昆布森漁協は26日に切り上げた。台風などによる天候・海況の悪化が予想され漁期の6月末までに出漁が見込めないと判断した。
白糠漁協の丘ツブは、潮が速い影響でかごが落ち着かず水揚げに苦戦している。規格外サイズの海中還元など毎年資源管理を徹底しながら操業しているため、着業者は「ツブ自体はいる」とみており、今後の海況好転を願う。5月の連休明けにかご入れしてスタート。6月23日までの全体数量は灯台ツブ、真ツブ、毛ツブなど全て合わせて39トン。かご入れが6月下旬と遅かった前年同期に比べて1割ほど上回っている。
岩内郡漁協の養殖カキは5年目の出荷が始まりピークを迎えている。今年5月に「養殖部会」を立ち上げ、岩内産の生産力向上と安定化を推進。今秋から岩内港で開始する同漁協主体のトラウトサーモン(ニジマス)の海面養殖試験とともに「育てる漁業」の取り組みを加速させる。
市場価値が低いカナガシラの有効活用に向け、青森県野辺地町漁協で刺網漁などに着業する熊谷浩さんは、青森中央短大生とタッグを組み、フランスのスープ「ビスク」を共同開発した。14日に青森駅前で開催された音楽イベントに合わせ初めて販売。熊谷さんは「濃厚なだしが取れるカナガシラの価値を高めたい」と意気込み、商品化を目指している。
全漁連は18日、東京都で通常総会を開催し、2025年度事業報告、26年度事業計画など全議案を承認した。3年目となる第7期中期経営計画(24~28年度)に着実に取り組み、状況を注視しながら、漁業者が安心して操業できる環境づくりに努めていくことなどを共有した。海洋環境の激変を乗り越え、漁業を再生するための特別決議も承認した。
イオンリテール株式会社は7月1日から順次、土用の丑の日(26日)に向けたウナギ蒲焼き商品を展開する。昨年のシラスウナギの豊漁を受け、今年は価格を見直し、お値打ち価格で提供する。これまでは大サイズを用意して複数人でシェアして楽しむ提案をしてきたが、今年は買い求めやすさを前面に出し、「1尾を独り占めで、思いっきり食べてもらう」スタイルを打ち出す。