いぶり噴火湾漁協有珠支所の小型けた引漁が3日に始まった。初日は天然ホタテが2隻で344キロ、ナマコが6隻で289キロ。ナマコは昨年並みの水揚げとなったがホタテは3割減と出足不調。さらに浜値はホタテ、ナマコとも2割安の安値に振れており、いずれも低調なスタートを切った。
いぶり噴火湾漁協の加工貝出荷が日産200トン前後に増え最盛期を迎えた。昨春の稚貝不足で耳づり本数が減少し段数を減らす漁家も多く、1本当たりの重量は十数キロと物足りないが、サイズは例年並みに成長し終盤のひと伸びに期待している。浜値は一時キロ300円台に下げたが、渡島側の出荷減も絡み500円前後に上昇した。昨年10月~今年2月の水揚量は前年同期比19%減2820トン。計画に対する達成率は43%。キロ平均単価は30%安434円。
オホーツク海沿岸の2026年ホタテ水揚げ計画は、北部・南部の12単協合計で前年実績比15%減の21万5千トンとなる。前年実績より約4万トンの大幅な減産見通し。北部は26%減の8万4100トン、南部は7%減の13万900トン。漁場造成は6日予定の枝幸漁協を皮切りに3月上旬から順次スタートする。
留萌管内の2025年度三陸向け半成貝出荷量は、前年度より約2割多い1100トン余り。新星マリン漁協が1月以降、臼谷・鬼鹿地区合わせ160トン、北るもい漁協苫前地区が残り30トンの出荷を見込み、3月上旬までに終える予定。昨年末時点で小ぶりだったが、年明けから成長が進み例年並みとみられる。
総務省の全国家計調査によると、2025年の1世帯(2人以上)当たりホタテ年間購入量は前年比48%減184グラム、支出額は39%減704円、100グラム当たり平均価格は17%高383円となった。購入量、支出額は2000年以降で最低となり、300グラムを割ったのも初めて。千円を割る支出額は7年ぶり。300円台の平均価格は2年連続で、最高値を更新した。購入量は18年以降、価格修正の影響で増加に転じ、20年はコロナ禍に伴い前年比3割増と伸長したが、21年以降は欧米の急速なインフレを背景に海外需要が加速。中国禁輸の影響で第三国向けの需要も伸び、供給量の減少も相まって価格が高騰する中、国内消費は大きく減速している。
根室管内5単協(歯舞・根室・根室湾中部・別海・野付)の野付尾岱沼共同海区は、2月から全5海区がそろい、日産300~350トンの水揚げが始まった。アソートは巽沖中心にM主体となり、昨年と比べ2ランクのサイズダウン。一方で2月最初の浜値はキロ700円台。海外の引き合いは継続しており、前年同様に高値基調となっている。
オホーツク海南部の2026年ホタテ水揚げ計画は、8単協(雄武・沙留・紋別・湧別・佐呂間・常呂・網走・西網走)合わせ前年実績比7%減、1万トン余り少ない13万900トンとなった(1月19日付け一部既報)。湧別が増産を見込むが、ほか7単協は減産計画。前年計画との対比では2割減となる。漁場造成は3月から順次始まる。
噴火湾加工貝の2025年度(10~5月)水揚げ計画は、7単協(いぶり噴火湾・長万部・八雲町・落部・森・砂原・鹿部)合計で前年度実績比6割減2万3040~2万3540トンとなった。一昨年の採苗不振が大きく影響。3万トン割れは大量死した18年度の1万9千トン以来7年ぶり。
漁協別では、いぶり噴火湾23%減6540トン、長万部54%減5千トン、八雲町75%減1500トン、落部67%減4500トン、森68~73%減2500~3千トン、砂原78%減1500トン、鹿部73%減1500トン。特に渡島側が大きな落ち込み。
オホーツク海沿岸の2026年ホタテ水揚げ計画は、北部、南部の12単協合わせ前年実績比16%減21万5千トン弱の見込みとなった。餌不足に伴う成長不良や資源量の減少が主な要因で、約4万トンの大幅な減産。昨年同様に小型組成となれば他国産と競合する可能性もあり、玉冷輸出の警戒感が強まっている。
昆布森漁協仙鳳趾地区でカキ養殖を主力に営む4軒は、新たにホタテのかご養殖にも取り組んでいる。2024年6月に部会を発足。他産地から中成貝を搬入し仙鳳趾沖(厚岸湾内)の施設に垂下。かごの入れ替えや付着物除去に加えホタテの密度(収容枚数)調整なども行い成長を促進。昨年12月上旬から本格的に水揚げしている。また稚貝採取にも挑戦するほか、今後はブランド化・販路拡大も視野に取り組みを深化させていく。