電子版 電子版サンプル

新聞記事

東北北陸一覧

掲載日:2025.09.01

東北3県秋サケ、不漁深刻-サケ特集-


 青森、岩手、宮城の東北3県の秋サケ漁は2019年度を境に深刻な不振が続く。潮流や餌の環境など温暖化を背景とした海洋の変化で、放流した稚魚が北上しにくくなった可能性などが指摘される。稚魚の大型化や強じん化など回帰率向上に向けた対策を模索するが状況は思うように好転せず、今季も厳しい漁模様となる公算が大きい。


掲載日:2025.09.01

宮城養殖ギン 17%増産-サケ特集-


 宮城県漁協によると、7月下旬に終漁した2025年の県産養殖ギンザケ水揚げ量は前年比17%増の1万5296トンで、計画数量(1万4500トン)を上回った。種苗数が前年より169トン多い
1434トンと多かったことに加え、例年と比較し大型の稚魚(約190グラム)を海面投入したことが要因とみている。


掲載日:2025.09.01

岩手県サーモン養殖2025年数量 3000トン超-サケ特集-


 岩手県でサケ・マス類の海面養殖が活発化している。久慈市、宮古、三陸やまだ、新おおつち、釜石湾の各漁協管内のほか広田湾でも試験養殖が進行中で、2025年の水揚量は前年比65%増の3340トン。主力魚種・秋サケの記録的な不漁が続く中、漁協経営の安定化や地域水産業の振興につなげる狙いがある。県内の「ご当地サーモン」が拡大する中、各産地とも認知向上に力を注ぐ。


掲載日:2025.09.01

八戸市魚市場スルメイカ好漁続く前年比7.2倍634トン


 青森県の八戸市魚市場がスルメイカの好漁で活気づいている。市によると8月25日現在の水揚数量は634トンで、前年同期(87トン)に比べて7.2倍。金額は4.2倍の3億9482万円に上る。多い日には60~80隻が入港し、25日には今季最多の39トンを水揚げした。県内船のほか北海道や岩手、宮城など県外の船も多く、入船するイカ釣漁船の3~4割が県外籍という。昨年までの不漁から一転、各船とも「今年はいい」と口をそろえる。


掲載日:2025.09.01

スルメイカ青森・岩手沖で好漁


 太平洋側の青森・岩手沖で好漁のスルメイカ。多くのイカ釣船が集まる中、道南・えさん漁協の所属船も八戸や久慈沖などで操業、型は小さいものの好調な水揚げで推移。今後もイカの北上に合わせて各地で操業していく。


掲載日:2025.08.25

南三陸町ミズダコ好調に終盤


 宮城県南三陸町のミズダコ漁が好漁を持続し、終盤を迎えている。底引網漁が休漁となる7~8月が漁期で、同町志津川地区にある地方卸売市場への水揚量は21日現在で17トン。昨年同期比の約3倍。キロ平均単価は1138円。漁業者らは「助かっている」と笑顔を見せる。一方、同時期の主力の一つである毛ガニ漁は前年比58%減の4.3トンと、伸び切れないまま漁期を終える様相を呈している。


掲載日:2025.08.25

宮城県秋サケ前年実績比3割減の予測


 宮城県水産技術センターは13日、県内の2025年度の秋サケ来遊数が約6千尾にとどまるとの予測を発表した。過去最低の予測値で、最低水準だった24年度の実績値をさらに30%ほど下回る。「来遊数が極めて低い状況は今後も継続すると考えられる」との見通しも示した。


掲載日:2025.08.11

養殖ワカメで東北初、有機JAS認証取得-宮城県南三陸町・BN有機藻類研究会-


 宮城県南三陸町でワカメ養殖を手掛ける漁業者グループ「BN有機藻類研究会」はこのほど、藻類では東北初となる日本農林規格「有機JAS」の認証を取得した。農薬や化学肥料に頼らずに生産された食品であることを認証する制度で、将来的には健康意識の高い欧州など海外への売り込みも視野に入れる。海洋環境が厳しさを増す中、生産するワカメのブランド化を図り収益向上や地域漁業の振興につなげたい考えだ。


掲載日:2025.08.11

秋サケ回帰最低水準-岩手県水技センター予報-


 岩手県水産技術センター(釜石市)は7月30日、2025年度(9月~来年2月)の県沿岸への秋サケ回帰予報を発表した。予測値は尾数で3万3千尾、重量93トンで、いずれも人工ふ化放流事業が本格化した1984年度以降で最低だった前年度から2割程度減少する見込み。東日本大震災前の3カ年平均(2008~10年度)の0.4%程度とした。回帰時期は10月下旬と12月中旬を中心に9月下旬~1月中旬と見込む。


掲載日:2025.08.04

マサバを天然超える養殖魚へ、陸上養殖の未来描く-青魚特集-


 福島県浪江町の株式会社かもめミライ水産(大澤公伸社長)は、マサバを付加価値の高いブランド魚として安定生産しようと陸上養殖技術の確立に取り組んでいる。「福の鯖(ふくのさば)」と名付け、今年4月に初めて出荷した。食中毒の原因となるアニサキスの寄生を限りなく低減した生食可能なマサバは町の新たな名産として期待を集めており、大澤社長は「天然魚を超える養殖魚を生産したい」と意気込む。


アーカイブ
カテゴリー
RSSフィード

このページのTOPへ戻る