宮城県漁協七ケ浜支所で15日、県内のトップを切ってノリの種付けが始まった。吉田花渕漁港付近に設置する、直径6メートル・6レーンを有する大型水車に養殖網(長さ18メートル、幅約1.3メートル)を巻き、胞子の浮遊する水槽にくぐらせ種付けする陸上採苗で、同支所によると種の質が良く、水温や気温といった気象条件にも恵まれ「作業はすこぶる順調」。9月20日の沖出し解禁まで、昨年並みとなる約4万500枚の種網をつくる予定。
岩手県唐丹町の漁業者により2024年に結成された「唐丹ムール貝養殖組合」が、3年目の今年も順調に出荷量を伸ばしている。「はーとふるムール」の名前でブランド展開しており、今年は特に、身入りが良いとされる夏季の引き合いが増加。7、8月の合計出荷量は昨年同時期の倍以上に達しているという。
岩手県産養殖干し(本干し)コンブの今年度第1回入札会が7日、宮古市の県漁連北部支所で行われた。重茂、田老町、小本浜の3漁協から、昨年初回を45%上回る268トンが上場。北海道産をはじめ他産地の減産傾向を背景に、単価は昨年初回に比べ全体的に上昇。長切3等は10キロ4万3350円(昨年同日比28%高)、棒1等が高値で3万3310円(同23%高)となるなど関係者から驚きの声が上がっている。
宮城県水産技術総合センター(石巻市)は21日、県内の2026年度の秋サケ来遊数について「約2千尾程度」とする予測値を発表した。これまでで最低となる予測値で、統計が残る1977年以降で最少だった25年度の実績値をさらに4割ほど下回る。「来遊数が極めて低い状況は今後も継続すると考えられる」との見通しも示した。
東日本大震災で被災した三陸・常磐地域の水産加工業の販路回復・拡大を後押しする「東北復興水産加工品展示商談会2026」が9月15、16の両日、仙台市青葉区の仙台国際センター展示棟で開催される。137社・約800アイテムが集結、「繋がる・繋げる展示商談会」をテーマに掲げ、出展各社が技術と工夫を凝らした“ここでしか出会えない、三陸・常磐うみのうまいもの”を全国のバイヤーらに発信する。
岩手県水産技術センター(釜石市)はこのほど、2026年度(9月~来年2月)の県沿岸への秋サケ回帰予測を発表した。予測尾数は9400尾(重量26トン)で、統計が残る1963年以降で最低だった昨年度実績(1万6700尾・42トン)をさらに4割ほど下回り、東日本大震災直前の3カ年平均(768万尾)の0.1%まで落ち込む見込みだ。回帰時期については目立ったピークはなく、10月下旬が中心になると予測する。
仙台市中央卸売市場の大卸、仙都魚類株式会社(鈴木新一郎社長)は7月27日、同市場内で「秋冬商品展示会」を開いた。おでんやかまぼこ類など練り製品をはじめ、日配品や珍味など約80社の商品を展示。今秋発売の新商品やリニューアル商品も多数並ぶ中、各メーカーの担当者が試食などを提供しながら量販店バイヤーらに秋冬の売り場づくりに向けた商品を提案した。
東北では7月下旬から青森県八戸港に各地の大中型巻網船団が集結、マイワシの水揚げが本格化している。7月28日には11カ統が操業し、438トンを水揚げした。小型中心の組成ながら他産地の不漁を背景に浜値は上昇しており、10キロ当たり1620~1310円。同市場関係者らによると「昨季の3~4倍近い」という高値で推移している。7月28日現在、計11カ統のうち10カ統が県外船で、いわき(福島)北茨城(茨城)銚子(千葉)から北上。六カ所~三沢沖を漁場に、24日に解禁されたスルメイカ漁と併せ操業している。
青森県の八戸港で、小型イカ釣船による昼漁が本格化し始めている。県内をはじめ北海道、宮城などの船も集まり7月28日現在で59隻が操業、1日100箱以上を水揚げする船も出てきているという。好漁が続いた昨年ほどではないとしながらも、関係者らは「7月下旬になって数量がまとまってきた」と好気配を感じている。一方でクロマグロに針を切られるなど被害を訴える船も多く、今後の漁況が注目される。
世界的に需要が伸びているホタテ。近年は主要産地・北海道が減産傾向となる中、輸出主導の玉冷は、製品高に伴い荷動きの停滞感が一層強まっている。昨年に続き5S中心の小型主体から抜け切れず、新物相場は固まっていない状況。昨季から続くキロ5千円台の価格に反応するユーザーは皆無で、下方修正に期待する荷受関係者が大半を占めている。