東京都・豊洲市場の活マツカワ消流は、東京湾産活ヒラメの身質不良で代替需要が高まっている。仲卸業者が積極的に提案しており、20日の競り値は2キロアップでキロ1万円近くと高値で推移。青森産ヒラメも今シーズンは不調だったこともあり、高級魚需要がマツカワにシフトしている。ただ、マツカワの漁期は既に終盤に差し掛かっており、仲卸業者は「本来であれば3~6月が産卵期だが、今年は年明けの時点で既に子持ちの個体が出始めており、産卵期が前倒しになっている」という。
豊頃町大津地区の食品加工販売・北海山(ほっかいざん)を営む本間廣子代表は夫の孝明さん(大津漁協所属)が漁船漁業(第六豊漁丸)で漁獲したエゾバイツブ、マダラなどの加工品を製造販売。自らが採った山菜の加工品と合わせて豊頃町の海と山の味覚を発信している。マダラは釣りの船上活じめを使って1、2月に天日と寒風で干し上げるとばを製造。「大津沖で獲れるマダラは身の締まりが良く、一枚一枚ほぐれてプリプリ」と強調し「そのとばはかめばかむほど味が出てくる」と続ける。また、エゾバイツブは「本来の味を損ねないように」と、独自の加熱調理方法で軟らかく、あっさりした味の煮ツブに仕立てている。このほか、海鮮丼、冷凍シジミ、大津産秋サケの甘塩・粕漬け切り身、焼漬、しょうゆいくら、めふん三升漬けなどを手掛けている。
水産加工業の技術研さんと業界振興、消費拡大を目的に、第50回を数える「宮城県水産加工品品評会」が20日、石巻市水産総合振興センターで開かれた。県内48企業と1高校から計106点が出品され、最高位の農林水産大臣賞に株式会社ヤマサコウショウ(石巻市、佐々木孝寿社長)の「金華銀鮭本仕込粕漬」が輝いた。石巻産のギンザケを地元銘酒の酒かすで漬け込んだ冷凍商品で、県を代表する水産加工品として秋の農林水産祭に出品される。
宮城県南三陸町で鮮魚・加工品の販売製造を手がける株式会社ヤマウチ(山内正文代表)が昨年11月に発売した新商品「海バター牡蠣パテ/ムール貝パテ」の2種(税別各980円)=写真=の売れ行きが好調だ。地元の若手漁業者とコラボし誕生した常温の瓶詰め商品で、全国水産物料理コンテスト「Fish1-グランプリ」(全漁連など主催)を連覇した戸倉SeaBoysなどが開発に加わる。年度末までの目標数各2千本を上回るペースで販路を拡大している。
東京都・豊洲市場で5日に行われた初競りで、243キロの青森県大間産クロマグロがキロ210万円(税抜き)、史上最高額の5億1030万円で落札された。大手すしチェーン「すしざんまい」を運営し、同市場で買参権をもつ株式会社喜代村(木村清社長)が6年ぶりに競り落とした。一番マグロは全国46店舗に分配。築地の本店では解体ショーを行って、国内外の観光客など消費者から大きく注目された。
Beyond Tsukiji Holdings株式会社(加賀美明日香社長)と鮨尚充合同会社は5日、豊洲市場の初競りで北海道産ムラサキウニ1箱を3500万円(税抜き)で共同落札した。昨年の「一番ウニ」の700万円を大きく上回り、ウニの史上最高額を記録した。両社は25年11月に業務提携を締結しており、初競りへの共同参加は今回が初めて。業務提携では、ウニの相互購入・供給連携、メニュー・商品開発、養殖事業への参入、築地を「雲丹の聖地」とする文化発信などを展開している。落札したウニは色艶、粒の大きさ、甘み、うま味の全てで「最高峰の品質」と評価。初競り参加の意義について、加賀美社長は「初競りでウニの話題が盛り上がることで、日頃お世話になっているウニ業界に少しでも恩返しできれば」と話した。
近年のライフスタイルや物価変動などを背景に、道産水産物の特産品のマーケティングやトレンドも大きく変化している。首都圏を中心に展開する北海道公式アンテナショップ「北海道どさんこプラザ」や、道内で道産品セレクトショップ「きたキッチン」を運営する株式会社北海道百科(社長・桑折功)営業本部の坪根淳道外事業部長と、中村健人バイヤーに運営ショップから見た最近の動向を聞いた。
食品包装容器の製造・販売大手の中央化学株式会社は、新しい折箱の形として紙製のサステナブル容器SKS(Stackable Kraft Paper Sustainable Tray)を開発した。環境に配慮するとともに、プラスチックには出せない色合いや、従来の紙容器ではなかった重ね陳列の機能や嵌合性の高さを実現させた。すし用で始まった開発は、機能をさらに改良し、日本向けに適応した容器が完成。冷食市場にも順応し、ユーザーの支持を獲得している。
NPO法人雄武町観光協会は、町内では秋の味覚として食べる家庭が多い秋サケの内臓にスポットを当てた「地元グルメ」で観光振興に取り組んでいる。「鮭キモグルメ」と銘打って地元の加工業者や飲食店、ホテルなどの協力を得て、心臓や胃袋、白子を使った商品、メニューを創出。町のふるさと納税返礼品、地元や近隣、札幌市でのイベント販売に加え、旅行商品の体験プランにも盛り込んでまちの魅力に昇華、発信している。
ひやま漁協乙部支所のナマコ協議会加工部門は、主力商品の「檜山海参(ヒヤマハイシェン)」=写真=がシンガポールの高級料理店の食材で使用されるなど海外で高い評価を獲得している。