水産庁は4日、東京都内(ウェブとの併催)でスルメイカ全系統群の資源管理方針に関する検討会(ステークホルダー会合)を開催し、4月から始まる2026管理年度の当初TACを6万8400トンとする最終案をまとめた。1月に行われた前回会合で示した案のうち、最も数量の多い設定値で、出席した漁業者などからも多くの支持を集めていた案。ただ、資源量が十分でない中での大幅拡大に懸念の声も上がった。20日開催の水産政策審議会資源管理分科会に諮問を経て正式に決定する。
東京・豊洲市場のマダラ白子(マダチ)消流は寒気が続いて鍋需要が高まる中、シケで入荷は少ない。浜値が高止まりで、卸値もキロ2500円と高騰。相場高が消費地での円滑な流通を阻んでいる。
仲卸は「キロ2500円で仕入れた商材の販売に苦戦している。本来1パック(500グラム)千円で売りたいところだが、実際は1600~1500円で展開している」と実情を話す。購入した飲食業者は「『せめて1100円にまけて』と言ったが、『仕入れも高いから値引きはできない。魚種全般にシケで水揚げが伸びず品薄高値になっている』と断られた」という。
いぶり中央漁協のスケソ刺網漁は、1月下旬で登別・虎杖浜地区が全体で日量平均50トン、白老地区が70トン程度を水揚げ。例年に比べひと月程度遅い漁況に対し、同漁協の担当者は「昨年の1月29日は登別12隻と虎杖浜10隻で2.5トン、白老9隻で600キロくらいだった」と説明する。
福島県相馬市・松川浦の養殖ヒトエグサの水揚げが本格化している。地元ではアオサ、アオノリとも呼ばれる主要水産物のひとつで、漁期は例年1~4月めど。生のほか乾燥でも出荷し、今季は59漁家が着業する。卸売10~11社に相対で販売され、生産者、買受人とも「前年に比べ品質は良い」とハシリの評価は上々。昨年に比べ1割ほど高値で取引されており、3月にかけての盛漁期に向け、一層の期待が高まっている。
近年低水準の供給量が続く北海道産毛ガニは今年、千トン割れの再来も視野に入る。3月開幕の主産地・オホーツク海海域が資源量の減少から、453トンと史上最低、前年比302トン減の許容漁獲量。操業中の日高海域も3年連続の最低枠(19トン)、2月1日再開の釧路東部海域が低位(残量19.7トン)。千トン超えは小型個体が大量に出現した噴火湾、胆振太平洋の両海域などの漁況が焦点となる。一方、消流は相場高で鈍く、冷凍在庫が残っているものの、流通業者はオホーツク海海域を主体にホタテの減産も絡んだ高値形成を警戒している。
宮城県女川魚市場の大型定置網で、1月に入りカタクチイワシの水揚げが増えている。28日時点の月間水揚量は前年同月比67%増の282トン、金額が8.6倍の約2990万円。市場関係者によると常磐海域での数量が少なく加工筋からの引き合いが増加、「本来50~20円程度だった単価が、このところ上昇している」(買受人)と言い、平均単価は5.3倍の105円と高値を付けている。
苫小牧漁協のスケソ刺網漁が好調だ。1月6日が7隻で8.4トン、19日が9隻で41.3トン、26日が11隻で88.7トンを水揚げするなど、1月以降に増産推移している
オホーツク海南部の2026年ホタテ水揚げ計画は、8単協(雄武・沙留・紋別・湧別・佐呂間・常呂・網走・西網走)合わせ前年実績比7%減、1万トン余り少ない13万900トンとなった(1月19日付け一部既報)。湧別が増産を見込むが、ほか7単協は減産計画。前年計画との対比では2割減となる。漁場造成は3月から順次始まる。
道は1月20日、札幌市の「かでる2・7」で、「令和7年度第1回コンブ生産安定対策会議」を
開き、モニタリング手法の検証や新たな増殖手法の実証試験など本年度の新規事業について説明、意見交換した。道のほか道漁連や道総研中央水産試験場、北大で構成。山口知子道水産林務部成長産業担当局長が座長を務め、今回から新たに東北大の吾妻行雄名誉教授が構成員に加わった。昨年3月に策定した「コンブの生産安定対策」に基づく、天然コンブの維持・回復に向けた取り組みでは、モニタリング手法の検証を行うため、釧路や根室、渡島で資源量調査や漁場環境把握の状況について聞き取りを実施。分析・整理し、次年度以降にフィールド調査を行いマニュアルを作成する。
トーサムポロ沼で行う歯舞漁協のアサリ手掘漁が1月24日に始まった。出足3日間は小や中サイズ主体の水揚げで、浜値は上々の滑り出し。長山吉博あさり部会長は「アサリの成長は良く、小さいながらも出荷サイズまで育っていた」と序盤の操業を振り返る。