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新聞記事

水産業向け一覧

掲載日:2025.10.13

函館市場スルメイカ、陸送増え取扱伸長

函館市水産物地方卸売市場に並んだスルメイカ(7月)


 函館市水産物地方卸売市場の9月のスルメイカ取扱量(生鮮)が230トン(昨年同月比11倍)に上り、単月としては7年ぶりに200トンを超えた。椴法華沖の釣りや南かやべの定置などが好漁に恵まれたことで陸送が増え、取扱量を押し上げた。一方、前浜(津軽海峡)の釣りは船間差のある漁模様で、着業者は「マグロの影響も大きい」と指摘する。6月の取扱量はわずか10トンと過去最低の出足となったが、7月133トン、8月80トンと低水準ながら昨年同月を上回り9月はさらに増産。6~9月の累計は454トンに達し、2005年以降で2番目に少なかった昨年度実績(6~1月、400トン)を上回った。


掲載日:2025.10.13

福島吉岡促成昆布水揚げ順調に終了

夏場で収穫が終わり製品作りが進む促成(10月2日、福島地区)


 福島吉岡漁協の促成は8月で収穫作業が終了。各部会長は「シケによる脱落もなく、おおむね順調に揚がった」と振り返る。現在は製品作りが進行、のし昆布などに仕立てて出荷している。


掲載日:2025.10.13

北海道秋サケ空前の不漁ペース

盛漁期もペースが上がらない秋サケの荷揚げ(10月8日、石狩湾新港東ふ頭)


 北海道の秋サケ定置網漁は極度に低水準の水揚げで推移している。善戦地区もなく、全道的に不振の展開。前年比35%減の漁期前予測を下回る記録的凶漁の様相を呈し、浜値は高騰。卵需要のBメスが空前のキロ3千円台、オスの銀が千円台半ばを形成する浜も出てきている。昨年は全道の盛漁水準を支えたオホーツクの斜網地区や根室海峡の羅臼などが振るわず、日本海や大平洋も盛り上がりに欠け、10月に入って9日まで全道の日量千トン以上が皆無。道漁連の集計(速報値)によると、9日現在で前年同期比61%減の9673トンと10月上旬で1万トン割れの近年にない不振に見舞われている。


掲載日:2025.10.13

余市郡漁協エビかご漁況 依然厳しく


 余市郡漁協のエビかご漁は9月から主漁場を水深600メートルから300メートルの浅海に移し、ボタンエビを1隻当たり日量50~60と混獲のヤナギダコを水揚げ。依然として餌を食い尽くすシオムシの漁業被害により厳しい漁況が続いている。


掲載日:2025.10.13

相馬沖トラフグ開幕、ハシリ低調も“福”期待

相馬原釜魚市場に水揚げされたトラフグ


 福島県の相馬双葉漁協は1日、今季のトラフグ延縄漁を開始した。県内外に出荷し、35センチ以上を「福とら」の名称でブランド展開。相馬市では新たな名産としてPRに取り組んでいる。県の速報値によると8日までの水揚量は前年同期比68%減の1904キロ、キロ平均単価は27%高の2890円。出漁隻数も少なく出足は鈍いが、関係者らは今後の漁況に期待を寄せる。漁期は2月まで続く。


掲載日:2025.10.13

ピチット+処理水、魚臭抑え身質良く

北海道物産展で好評を得て卸販売向けに打ち出したパック商品


 札幌市の株式会社ふじと屋(齋藤裕一社長、電話011・787・4155)は、食品脱水シート「ピチット」(オカモト株式会社製)を使った浸透圧脱水製法でふっくら食感に仕立てる干物商品を提供している。今年から北海道産イワシで酸化・腐敗・臭みの抑制効果を持つ魚介類専用処理水を組み合わせた商品も新規に打ち出し、催事販売で好調な売れ行きを見せている。「ピチピチ造り」(登録商標)と名付けた干物はピチットに包んで低温熟成。魚の余分な水分と生臭みを取り除き、うま味を凝縮する。味付けは塩と特製のイワシ魚醤(ぎょしょう)のみ。マホッケを売れ筋に、サバ、ソウハチ、ニシン、サンマ、イワシ、ソイ、コマイ、ハッカクなどの商品アイテムをそろえている。


掲載日:2025.10.06

防災情報把握 迅速に、スマホ経由でサイレン鳴動

スマホなど情報端末と接続し防災情報配信時に鳴動する電子サイレン


 歯舞漁協(小倉啓一組合長)は防災情報伝達システムを導入し、コンブなど沿岸で操業する漁業者の安全安心を確保している。緊急地震速報や大津波警報といった全国瞬時警報システム(Jアラート)発報時に、漁業者が所持する情報端末(スマートフォンなど)とブルートゥース(近距離無線通信)で接続した船上の電子サイレンが吹鳴する仕組み。漁業者が波や風、エンジンなどの音に遮られず防災情報配信に素早く気づき、直ちに帰港・避難できる態勢を構築。防災・減災機能を有する組合施設と併せて、大規模災害に備えた対策を推進している。


掲載日:2025.10.06

渡島噴火湾エビかご秋漁、ボタン良型で回復基調

徐々に増えてきたボタンエビのメス(9月29日、落部漁協市場)


 渡島噴火湾3単協(落部・森・砂原)のエビかご秋漁は、多い船で日量100キロ以上のボタンエビを水揚げし、ここ数年続いた薄漁から回復の兆しを見せている。最近は漁期後半から増加する小型サイズも見えており、来春のさらなる増産に期待を寄せる着業者も少なくない。一方、序盤にキロ5千円台を付けたメスの浜値は、9月末時点で4千円台と堅調に推移している。


掲載日:2025.10.06

ひやま漁協江差支所スルメイカ低調


 ひやま漁協江差支所のスルメイカ漁は昨年より長く操業しているものの、水揚げは7月から盛り上がりがなく停滞した状況が続いた。10月に入り、漁況は上向き傾向。地元船が5隻から8隻まで増加し、外来船3隻が集結するなど、着業者は今後に望みをつなぐ。


掲載日:2025.10.06

上磯郡漁協噴流ホッキ漁順調

ホッキの荷揚げ(9月30日、上磯漁港)


 上磯郡漁協上磯地区のホッキ噴流式漁には2隻が着業、順調な水揚げが続いている。着業する加藤佑基さんは「規格外だったホッキが漁獲対象サイズまで成長したほか、良い場所を引けている」と話す。操業期間中には移殖放流を行うなど資源管理にも努めている。


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