渡島噴火湾で今春耳づりした来季出荷の加工貝は、6単協とも順調に成育している。今年の大減産で半成貝出荷に比重を置き満度に下げられない漁家も増えたが、結果的に成長の良い貝を耳づりしたため、海水状況に問題がなければ生産回復の可能性も高まっている。
利尻漁協の養殖は7月下旬、天候の回復とともに水揚げが進んだ。それまでは濃霧など天候不順が続き、開始時期がずれ込んだり水揚げペースに遅れが出た浜もあっただけに、着業者は「ようやくの好天。ここ数日順調に揚がっている」と安どの表情。長さは短かめだが7月下旬現在で毛(ヒドロゾア)の付着はほぼないという。
道東沖のサンマ流網漁は今季も低調だ。初日には釧路港で記録的不漁だった昨年の10倍の水揚げがあったものの、その後は続かず、21日現在で昨年を下回っている。
道東地区に2店のスーパーを展開する株式会社東武(千葉武司社長)は、中標津町に構える大型店「東武サウスヒルズ」で、新たに洋風メニューの提案やトレーレスなど顧客の利便性を高める水産売り場づくりに注力している。根室海峡など近海産と本州5カ所の産直による生魚の「超鮮度」と「品ぞろえ」を基盤とした提案力(28年8月22日付掲載)を強化。「驚き」の訴求を視覚から食味へ深化させ、販売拡大に臨んでいる。
標津サーモン科学館は、ロシア系のシロザケ「トキサケ」の種苗確保に取り組んでいる。昨年オスの性成熟、精子の採取に成功。今年も捕獲・飼育を試みており、採精でき次第、冷凍保存する計画。他のサケ科魚類を掛け合わせた交雑種(ハイブリッド)の開発、陸上養殖の技術確立など将来的な研究の発展も視野に入れ、飼育や成育の可能性を探っていく。
産学連携の一般社団法人アグロエンジニアリング協議会(仙台市)は、宮城、岩手両県で漁獲されるナマコを「三陸ナマコ」としてブランド化する事業に乗り出した。消炎効果や健康効果などナマコの持つ効用を生かした商品を開発。ブランド化することで観光と結びつけて地域振興を図り、雇用の促進も促す。
クロマグロの資源管理で7日、岩手県の定置網で30キロ未満の小型魚が漁獲上限(68.4トン)を超えた。第3管理期間が7月から始まったばかりで、現場はこれから1年近く小型魚の放流を余儀なくされ困惑、翻弄(ほんろう)される。市場などの関係者にも戸惑いが広がっている。
岩手県大船渡市の鎌田水産株式会社(鎌田仁社長)は14日、同市笹崎地内に「大船渡工場」を落成し内覧会と祝賀会を開いた。これまでの工場を取り壊し新設、9月稼働を予定する。鮮魚の受け入れ、処理、凍結、冷蔵保管の能力が上がり、同市赤崎町の本社工場と両輪で2次加工まで含め幅広く操業。サンマをはじめ上質な魚介類を国民に提供し、地元の水揚げ増加と経済の発展に貢献していく。
佐呂間漁協の小定置は、主力のチカが振るわない。漁場全域でまとまらず、不漁だった前年の7割にとどまっている。浜値はキロ200円台。昨年より2割安だが、好漁だった一昨年の2割高と堅調に推移している。