北海道沿岸のスルメイカ漁は不漁だった昨年を下回る水準で推移している。漁業情報サービスセンターのまとめによると、道内主要市場(26カ所)の10月末現在の数量は前年同期比26%減の2466トンと低調。キロ平均単価は10%安の622円。
宮城県産乾のり「みちのく寒流のり」の生産が順調だ。海況が比較的安定していることから生育が進み、香り、色つやともおおむね良好。新型コロナウイルスの影響で在庫消化が遅れ、価格下落も懸念されるが、国内ののり需要は旺盛。4年ぶりとなる4億枚超えを目指す。県漁協は入札開始に向け、感染防止対策を強化。初入札会は19日、全国の産地のトップを切って開かれる。
東北3県(青森、岩手、宮城)の秋サケ漁が依然低調だ。各県のまとめによると、10月31日現在の沿岸漁獲量は青森225トン(前年同期比16%減)、岩手147トン(同62%減)、宮城227トン(同57%減)。3県とも、記録的不漁だった前年を下回るペースとなっている。不漁が価格高騰を招く悪循環が続く。
枝幸町の(有)丸二永光水産(永澤二郎社長、電話0163・62・3022)は今季、ホタテ玉冷の製造ラインに新システムを導入した。海水中の貝柱(生玉)に適応した樋(とい)搬送式のエックス線検査機で、玉冷段階に比べ高鮮度・高感度に異物を検出できる。異物混入対策の強化で製品の高品質化を追求。併せて従来洗浄後に人手で実施していた検品作業の省人化が可能となり、生産性の向上につなげている。
根室湾中部漁協のアサリ漁は数量・価格とも前年を上回るなど堅調に推移している。11月上旬は養殖漁場で操業、浜値は大サイズがキロ700円程度と好値に付いている。
陸奥湾産ホタテを柱に水産物の加工・冷凍・販売を手掛け、県内有数の加工業者に躍進した青森市の小田桐商事(株)(岩谷孝社長、電話017・718・3335)。このほど沖館地区に建設を進めていた新加工場が竣工した。原料搬入から製品化まで生産ラインを一元化し、製品の高鮮度を追求した大型プロトン凍結機を導入。排水処理など衛生管理にも最大限対応し、県内でも類を見ない最新型の加工施設が誕生した。来春には対米HACCPも取得予定で国内外の販路拡大を目指す。
豊洲市場の荷受・東都水産(株)(東京都江東区、江原恒社長)は9日、(株)麻生(福岡県飯塚市、麻生巌社長)が100%出資する合同会社ASTSホールディングス(東京都千代田区)を通じて行う同社株式の公開買い付け(TOB)に賛同意見を表明した。併せて麻生、ASTS社と資本業務提携を締結したと発表した。
サンマ棒受網漁は10月下旬ごろに各港合計での日量が千トン超とまとまった。ただ、過去最低水準の漁模様で推移しており、主産地である根室では減産に頭を痛める漁業者とともに、水産会社も原料の仕入れに苦慮している。水揚げされたサンマは全体的に細いものの、浜値がキロ400円程度とこの時期でも生鮮相場。現地では冷凍に仕向ける動きが進む。
オホーツク沿岸の10月末水揚量は、北部・南部合わせ29万8420トンとなった。計画達成率は96%。宗谷、猿払村、常呂漁協が4万トン台、枝幸、紋別漁協が3万トン台に伸長。網走漁協は108%の達成率で10月末に終漁した。歩留まりは全域的に9%前後まで下がり、アソートは5S、6S主体、浜値はキロ100円を切る浜が増えている。
日本海など終漁地区も出て昨年に続く4万トン台の凶漁が見えてきた北海道の秋サケ定置。今季は日本海、オホーツクの中・西部が健闘した一方、知床半島周辺、太平洋、根室などが振るわず、明暗が大きく分かれている。特に根室は昨年比6割と、全道で最大の減少幅を示す状況下、親魚確保の状況に応じて今週から早期切り上げに向かう。