和洋中さまざまな料理に合い、栄養価も高いホヤ。株式会社涛煌(とうこ、仙台市泉区、佐藤文行社長、電話022・355・6106)は、そんな三陸自慢の“スーパーフード”の地元消費拡大のため生食以外の食べ方の普及に力を注ぐ。一押しのから揚げは下味不要の簡単調理で、加熱しても身が縮まず本来のおいしさを楽しめる。オレンジ色ののれんが目を引くキッチンカーをフル稼働。新たなホヤ食文化を切り開く。
2023年産の北海道産秋サケの親製品・魚卵製品の供給量は、前年比3割減の約5万3千トンと大幅な減産と、旬期の生鮮消化が進んで低水準となった。荷動きは単価も下方修正され、年明け前は順調。ただ、特に魚卵は競合する海外産マス子の搬入増が見込まれ、道漁連では消流安定に向け、国内の販路確保、輸出先の再構築など各種流通対策に取り組んでいく。
公益社団法人青森県栽培漁業振興協会(階上町、代表理事・山﨑結子外ケ浜町長)と八戸学院大の鶴見浩一郎特任教授(海洋付着生物学)は冷水性の高級珍味ミネフジツボの養殖研究で、実用レベルの種苗生産技術開発に世界で初めて成功した。成育に適する餌のプランクトンを発見。養殖普及への可能性が高まり、漁業者の所得向上や観光資源化が期待される。
来遊数が約2200万尾と前年の7割に落ち込んで、7年ぶりに3千万尾を超えた22年比4%増の漁期前予測を大幅に下回った昨年(2023年)の北海道の秋サケ。道総研さけます・内水面水産試験場の解析によると、4年魚の19年級が極めて特異な来遊状況となった事象を要因に推察。加えて極度に不振だったえりも以西、日本海は記録的高水温の影響で沿岸来遊前に一定量がへい死した可能性も挙げ、「気候変動に対応した放流手法の開発が急務」との見解を示した。
常呂漁協の若手漁業者で構成するマスコスモ合同会社(柏谷晃一社長)は、6次化の取り組みを一段と拡大している。無添加商品の開発・販売を継続しながら、地場産原料を提供する飲食店舗を年々拡大。出前授業を続けながら昨年は札幌の専門学校に食材を提供し食育事業にも貢献した。「オイシイ。でツナガリタイ。」のコンセプト通り、多角的な運営が実を結んでいる。近く海外輸出にも挑戦する計画だ。
網走湖でシジミ漁に着業する西網走漁協の嶋田一生さん(嶋田漁業部代表)は「漁師の格好良さを多くの人に伝えたい」との思いから、シジミの商品開発をはじめ活躍の場を広げている。足掛かりに商品化した「八月のしじみ粥」はクラウドファンディングで販売。認知度が向上し網走市のふるさと納税返礼品にも採用された。次なる仕掛けも進行中で、家業と並行しながら網走水産業をアピールしている。
北海道の秋サケは前年比3割減の5万3千トンに後退し、全道のキロ平均単価が1割安の615円と魚価も落ち込んで2020年以来の400億円割れとなった。浜間格差も激しく、えりも以西や日本海は凶漁に見舞われ、漁業経営、増殖事業の運営を直撃。一方、消流は生鮮消化が進んで親子とも製品の供給量は低水準。特にいくらは価格も下方修正となり需要先拡大に好材料だが、昨年産の在庫や海外産マス子との競合が焦点。来季に向けて引き続き各種販路の確保、実消費の促進が命題となる。
釧路3単協(釧路市、釧路市東部、昆布森)のシシャモは11月28日に終漁した。シケによる沖止めが多く操業日数が昨年比半減の8回に伸び悩んだほか、漁も薄く数量は37%減の29.2トンと減産。加えてキロ平均単価も30%安の2678円に下落、金額(税込み)は56%減の7820万円と昨年実績を大きく下回った。
宮城県漁協は2日、県産乾のり「みちのく寒流のり」の今季初入札会を塩釜総合支所・乾のり集出荷所で開いた。販売枚数は2502万3800枚(前年同期比14%増)に上り、1枚当たりの平均単価は17円95銭(同2倍)と過去10年で最高。猛暑による高水温のため最も遅い共販開始となったものの、上物主体に数量もまとまったことから引き合いは強かった。
東京都・豊洲市場で11月下旬から宮城県産のタチウオが入荷している。2015年以降水揚げが増加し、豊洲の入荷量も伸長。脂乗りが良く、季節商材として引き合いを得ている。