スペインに続きミラノに――。羅臼漁協の井田一昭昆布漁業部会長らは7月、万博が開かれているミラノを訪問、現地の調理学校で羅臼昆布をPRするとともに、日本料理店を回り活用法などを聞いた。
ことし1月に訪問したスペインでのPR同様、料理研究家で健康大使・医学博士の服部幸應・服部学園理事長から声が掛かり、調理学校で開かれる和食セミナーへ参加することに。対象は現地の料理関係者。井田部会長が原藻を手に、羅臼昆布の持つうま味や香り高さなどの特長、20工程以上にも及ぶ製品づくりを説明。日本の料理人による昆布じめなど昆布を使った和食も紹介した。
日高中央漁協の今季採取は悪天候で苦戦。初出漁が解禁日から1カ月もずれ込んだ地区もあり、生産量は昨年を大きく下回る見通しだ。切り上げた着業者も多く「シケと天候不順に泣かされた」と口をそろえる。
えりも漁協も今季はシケや天候不順で出漁日数が伸び悩んでいる。15日現在の全地区延べ操業日数は123日で、好調だった昨年同期を105日下回る。加えて、台風によるシケなどで抜けて流出。「数量的に昨年の半分にも届かない」という着業者も。
浜中漁協のコンブ生産者の間で、異物混入防止に対する高い意識が定着している。エックス線異物検出装置でコンブ全量を検査し、主に小石や金属を数ミリ単位まで検出する。混入を確認した際は除去・再検査を徹底し、混入物などを記した調書も作成。加えて、各地区の混入率や駄数を算出して回覧することで、生産者段階の混入が減り、昨年の異物検出率は5.5%と導入初年度に比べ半減した。
道漁連は8月末、平成27年度道産コンブ生産予想を6月末に示したものから約430トン下方修正し、1万7371トンとした。前年度実績比4%減。平成17~26年の10カ年平均と比べても5.5%下回る。
南かやべ漁協のコンブは、今季も全品目合計で3千トン以上の生産を見込んでいる。天然は豊漁だった昨年を下回るものの、計画比増に期待。2年養殖は計画並みの見通しだが、往時に比べると低水準。主力の促成はすそ枯れが早く、同漁協は「生産見通しが立つのは、もう少し先」としている。
日本昆布協会(会長・田村満則ヒロコンフーズ株式会社社長)の第2回昆布産地見学交流会は、えりもでミツイシ、南かやべでマコンブの生産現場を視察、6日間にわたる研修は幕を下ろした。主産地を巡り、参加者は「生産現場を見て漁業者の話をじかに聞くことで見識が深まり、視野も広がった。この経験を商売に生かしたい」と充実感あふれる表情を見せた。
羅臼漁協の天然コンブ漁が終盤を迎えている。8月末の漁期まで操業予定の着業者もいるが、大半が切り上げ、製品作りに専念する。今季は深みに偏る繁茂状況。加えて「コンブの葉長が短くてさおに絡みにくく、採取しにくかった」との声も。生産は昨年を大きく下回る見通しだ。
稚内からスタートし羅臼を回った日本昆布協会(会長・田村満則ヒロコンフーズ株式会社社長)の第2回北海道昆布産地見学交流会は5、6の両日、ナガやアツバの主産地である道東を訪問した。歯舞で生産現場、浜中ではエックス線異物検出装置や自動重量選別機を視察。釧路5単協の各専務と意見交換も実施した。
日本昆布協会(会長・田村満則ヒロコンフーズ株式会社社長)は8月3~8日、昨年に続き2回目の北海道昆布産地見学交流会を実施した。若手中心に会員企業14社17人が参加し、稚内・宗谷を皮切りに羅臼、歯舞、浜中、釧路、えりも、南かやべの各主産地を訪問。漁業者らと意見交換し、増産対策や今季の採取状況を確認するとともに乾燥機や異物検出装置など各設備も視察、見識を高めた。初めて浜を回る若手社員もいて、生産現場を前に目を輝かせていた。
【富山】昆布でまちづくり-。高岡市、高岡商工会議所、高岡市農協などでつくる「高岡食のブランド推進実行委員会」は、地元の食文化を発信しようと、昆布グルメの開発とPRに取り組んでいる。平成24年の「高岡昆布飯」を皮切りにスイーツ、弁当、土産を考案し「高岡昆布百選」ブランドで展開。市内飲食店などが定義に沿った商品を作り提供する。本年度は既存商品に「高岡らしさ」をプラスしたブラッシュアップ商品の開発、販路拡大に注力する。