南かやべ漁協の定置はブリ・イナダが昨年を上回る水揚げで終盤を迎えた。ただ、組成は5キロ未満のイナダが中心で昨年より小型。単価安で金額は昨年を下回っている。
1日から3日にかけて北海道を襲った爆弾低気圧の影響で、沿岸各地で漁具、漁船、施設などが被害を受けた。特に盛漁期を迎えている秋サケ定置の被害は大きく広範囲。確認・復旧作業中に台風23号が接近、被害回避対策にも追われ、全容は判明していないが、8日までに被害が確認された漁場は104カ統。今季の操業断念を余儀なくされた漁場もでている。
日高中央漁協東栄地区のウニは、バフンが8月末、ムラサキが9月14日までの漁期で操業。岩間正男ウニ部会長は「どこを採っても身入りは上々だった」と振り返り、「東栄のウニは身の色がきれい」と自信を持つ。
1日に開幕した道南太平洋のスケソ刺網は、渡島管内が6日に水揚げが始まり、鹿部漁協、南かやべ漁協、えさん漁協椴法華の全地区とも昨年を大きく下回る出足。薄漁を映し、初値はキロ100円台の高値でスタートした。
北海道の秋サケは10月上旬もほぼ昨年並みの水揚げペースで推移しているが、札幌市中央卸売市場の生すじこ取扱数量は昨年より大幅に増えている。いくらのヒネ在庫が少ない環境下、産地からの出荷増は、ホタテの減産、サンマやイカの不振など全般的な加工原料不足による仕事買いの様相も呈している。
帯広地方卸売市場株式会社(山室俊晴社長)は、十勝産マツカワの消流拡大への取り組みを続けている。首都圏のホテル、飲食店など本州の納入先も増えてきて、ことしサイズ選別を導入。荷造りも改良し、販売体制をレベルアップしていく。
落石漁協のコンブ採りは、昨年に比べ操業日数が伸び悩んでいる。シケや悪天候に阻まれ、9月末現在で昨年同期比9回減の21回。庄林勝比古昆布部会長は「特に9月のアツバが少なく5回だけ。波が収まらず、出たくても出られなかった」と表情を曇らす。
十勝管内の漁協、水産加工業者、商工団体などが連携し、昨年度から地場産の塩づくりに取り組んでいる。水産加工品などの味付けに使用。素材から調味料まで「100%十勝産」で付加価値を高めていく狙いだ。
「十勝産しお創りプロジェクト」と銘打って、中小企業庁の補助事業を活用し、製塩の事業化に向けた調査研究を実施。帯広商工会議所、広尾町と大樹町の商工会、帯広信用金庫を中心に、広尾漁協、帯広市の牧野水産(株)、広尾町の鏑木水産(株)、(有)工藤水産などの水産関係者も参画している。
昨冬の大シケでホタテの減産を余儀なくされた頓別漁協は、ことしから漁場を0・5マイル(約900メートル)沖出しする。萬屋昭男専務は「沖合に移動しても水深は50~60メートルと成育に問題のない深さ。シケによるダメージを少しでも軽減できれば」と話している。
道東沖のサンマ水揚げが伸び悩んでいる。漁業情報サービスセンターのまとめによると、道東4港(花咲・浜中・厚岸・釧路)の9月29日現在の累計数量は、前年同期比36%減の2万8794トン。主力の花咲では8月24日の1735トンが最高で、数百トンの水揚げが中心。「9月末までで昨年の4割程度しか揚がっていない」と話す船もある。