盛漁期に入った北海道の秋サケは、9月で5万トン台に乗り、低水準となった平成22年以降では好ペースで推移している。オホーツク西部や日本海、えりも以西が好調で、オホーツク中・東部、根室の伸びなど中盤戦10月の漁況が注目される。
増毛漁協のエビかご漁が好調だ。9月後半で前年比12%増の390トンを水揚げ。浜値は高値キロ5000円台後半の好値を付けている。
ナンバンエビ主体で3~11月に7隻が操業。4月~9月23日現在の水揚量は前年同期比12%増の387トン、金額は同18%増の4億5048万円、キロ平均単価は同6%高の1164円。
ひやま漁協青年部瀬棚支部(加賀谷翔支部長)は昨年からマボヤの試験養殖に乗り出している。先進地の森漁協を手本に、ことし7月には太櫓沖に養殖施設を設置。平成29、30年の出荷を目指している。
青年部活動の資金確保などで、せたな町の大成水産種苗育成センターで種苗を生産できるマボヤに注目。加賀谷支部長が中心となり、4年計画で進めていく。事業費は、道の日本海漁業振興対策で半額助成を受け、残りを町と青年部で折半する。
寿都町漁協は今季、定置・底建網の着業船9隻で活じめ事業に乗り出している。全船ではさみを使用した処理方法に統一し、船名入りのタグ・ステッカーも作製・添付した。地元仲買の有限会社米澤商店が積極的に取り扱って、札幌やニセコの飲食店などの需要先を獲得。浜値もホッケが野じめの倍値に付くなど上々の滑りだしをみせている。
日高中央漁協の今季採取は悪天候で苦戦。初出漁が解禁日から1カ月もずれ込んだ地区もあり、生産量は昨年を大きく下回る見通しだ。切り上げた着業者も多く「シケと天候不順に泣かされた」と口をそろえる。
えりも漁協も今季はシケや天候不順で出漁日数が伸び悩んでいる。15日現在の全地区延べ操業日数は123日で、好調だった昨年同期を105日下回る。加えて、台風によるシケなどで抜けて流出。「数量的に昨年の半分にも届かない」という着業者も。
北海道の秋サケ定置は低水準ながら近年では好ペースで盛漁期を迎えた。浜値もオスが300円絡み、メスが700円台~600円台後半中心と堅調。帯広市を中心に道内22店舗を展開するスーパー・ダイイチ(本社・帯広市)の札幌圏の秋サケ商戦序盤は、生秋サケが健闘の一方、生すじこは価格高で伸び悩んでいる。下山正裕・商品第二部水産課(札幌ブロック担当)係長に聞いた。
練り製品メーカーの株式会社紀文食品(東京都)はことしの正月商品で、健康志向や簡便・即食、クリスマスから正月までのパーティーシーン向け「オードブル」など現代の食ニーズに対応した商品をラインアップ。おせち料理の食シーンの拡大を目指す。
雄武漁協のカレイ刺網は、マガレイがキロ600円の好値だった。9月は1隻操業で水揚量は日産平均30箱(1箱10キロ)前後。他地域の水揚量が増えた15日以降は400円台と例年並みに戻ったが、着業者は前半の好値に安どの表情を見せる。
日高中央漁協のスルメイカ釣漁は、前沖に漁場形成されず、例年に比べ本格化が遅れた。外来船が集まり活気を見せたのは9月上旬。関係者を安どさせたのもつかの間、多くの船が再び道東方面に移動。関係者らは「この後挽回できるといいが」と水揚げ増加を願う。
10~12日に北海道に接近した台風17号の影響による高波で、太平洋を中心に秋サケ定置網で被害が発生した。道水産林務部によると、18日現在で判明しているのは、5管内計41カ統。操業を継続できないところはないものの、特に十勝管内では全損や流出など被害規模が大きかった。