前浜産ブリのブランド化に取り組むひだか漁協(石井善広組合長)はこのほど、アニサキス検査装置と魚体温度計を導入、ブランド力に磨きをかけている。
平成以降最低の来遊予想をさらに下回る低調な水揚げで滑り出し、近年最高値の浜値を形成している北海道の秋サケ。札幌圏の量販店は生秋サケ、生すじことも商材調達をはじめ商戦展開に苦戦している。相場の上昇幅が大きく、価格転嫁を避けられない状況で、売れ行きは不調。今後も水揚げ不振、浜値の高止まりが続けば、売り場縮小を余儀なくされる現状に頭を痛めている。
札幌市の漬魚・味付切身メーカー・株式会社丸加水産(須田公隆社長、電話011・766・1131)は、減塩みそを使用した漬け魚を打ち出した。老舗醸造蔵・福山醸造株式会社(札幌市)とのコラボと、健康訴求の新たな切り口で売り場拡大に乗り出している。
歯舞漁協の歯舞タコかご部会(木村金造部会長、部会員38人)は今春、組合が導入した活魚水槽を活用し、ミズダコの活出荷を始めた。従来の生鮮では値崩れ傾向だった9月中旬の浜値もキロ570円と前年同期より200円ほど上昇。魚価の向上・安定に効果が出ている。
えりも漁協(神田勉組合長)は、庶野支所の荷捌施設の建て替えに着手した。室蘭開発建設部浦河港湾事務所が建設を進めている人工地盤、屋根付き岸壁と一体的に機能し、安全・安心な水産物の供給体制を構築。低温庫や活魚水槽を新たに備え、鮮度保持、付加価値対策を強化していく。
浜中漁協の成コンブ漁が終盤を迎えている。今季は7月下旬から約2週間沖止めとなったものの、盆後の8月後半に順調に出漁。ただ9月に入り再び伸び悩んでいる。9月14日現在の出漁日数は昨年同期比4日増の19日。同漁協は「昨年並みの生産見込み」という。
北海道の秋サケ定置はメス、オスとも近年最高値でスタートした。平成以降最低の来遊予想下、先発の太平洋などで水揚げが低調な出足となり、特にメスは高値キロ千円超と異例の4桁発進。本格的な価格形成は今後の水揚げ動向にかかっているが、いくら製品の在庫払底、イカ、サンマなど他魚種の不振など今季も高コスト継続の生産環境。消費減退、売り場縮小などの懸念も抱え、商戦が幕を開けた。
いぶり噴火湾漁協の加工貝は、各地区で順調に成育している。へい死は昨年と比べ圧倒的に少なく、同漁協では「全体で1割に満たない。生存率は例年並みに戻った」と説明。伊達地区の「早出し」は9月末から出荷する予定だ。
豊浦地区で行った7月後半の成育調査では、3月に下げた耳づりのへい死率が4、5月よりも高かったが1連で数パーセントとごく少量。着業者は「4月の耳づりは1枚も死んでいないロープがあった。その後も順調に成長している」と安どしている。
札幌市中央卸売市場の仲卸・札幌シーフーズ株式会社(北村勝満社長)は、小樽市銭函5丁目に小樽工場を新設した。最新機器・設備を備え、水産会社と連携したベニザケの定塩フィレーを皮切りに、秋サケフィレーやいくら、刺身の製造など水産加工事業を本格化。北海道産の活魚・活貝なども取り扱う。来年予定されている卸売市場法改正による水産物流通の変革を商機につなげて業容拡大を目指す。