噴火湾の稚貝採取は、渡島・胆振管内とも各地で順調に進んでいる。採苗器の付着量が多いため「若干小ぶり」と話す着業者もいるが、必要量は十分確保できる見通し。現時点では昨年のような高水温とはならず、例年同様の作業スケジュールで進んでいる。
釧路市東部漁協青年部(髙嶋啓二部長)は鮮魚販売を通した地域貢献活動に取り組んでいる。高齢化率が高く、スーパーの撤退で食品購入が不便になった地域に出向き、その日水揚げした新鮮な旬魚を販売する「青空マーケット」を毎週土曜日に開催。白樺台、美原の両地区を隔週で回り、地域の生活を支えている。
いぶり中央漁協登別・虎杖浜地区の毛ガニかご漁が11日の水揚げを皮切りに始まった。許容漁獲量(ノルマ)の増枠を背景に増産の見通し。一方でサイズの小型化傾向を受け、昨年とは異なり序盤から小サイズも漁獲しており、ノルマ消化を優先している。
えりも以西栽培漁業推進協議会のマツカワ魚価対策プロジェクトチーム(PT)が今秋に取り組むマツカワの新ブランド「新王鰈」の認知や消費の拡大に向けた大規模イベントの内容が固まった。旅行雑誌『北海道じゃらん』とタイアップし、大消費地・札幌圏、産地の飲食店での期間限定メニューの提供や宿泊施設での特別プランの展開を実施していく。
留萌管内のエビかご漁は、一時不漁に陥ったナンバンエビの漁模様が地域間で変わってきた。北るもい漁協は回復基調に転じ「平場でも入るようになり大ナンも増えた」と着業者。一方増毛漁協の水揚げは依然、伸び悩んでおり、着業者は「小小の割合も少な過ぎる」と心配している。減産を受け浜値は両漁協とも好値で推移している。
松前さくら漁協のホヤ潜水漁が10日に始まった。例年同様漁期前半は資源量が豊富で身入りの良い陸側で採取。序盤の漁模様について鳴海敦士さんは「水揚げは例年並み」と話している。
ハシリは連日出漁。「5回出て今日(15日)が初めての休み」と鳴海さん。陸側で操業し「資源量は問題ない」と強調。「陸側はサイズにばらつきがあり、毎年良型だけを採取し小さい個体は将来の資源として残している。それが良い具合に間引き効果となり、残したホヤが成長している」と資源管理について説明する。
留萌管内で稚貝の仮分散が始まった。遠別が18日、北るもい、新星マリンが20日、増毛が22日に順次スタート。各漁協とも付着量は十分だが、成育に格差がある状況。遠別は1分3厘の目合いで始まったが、新星マリンは1分とやや小ぶり。ただ分散時期がずれ込み苦戦した昨年とは異なり順調に進んでいる。
ウトロ漁協の定置網漁(有限会社新生漁業部)に従事、加工販売を手掛ける圓子瑞樹さん(26)は会員制交流サイト(SNS)を駆使し、前浜産の魅力発信、消費拡大に取り組んでいる。特に動画投稿アプリ「TikTok(ティックトック)」で行う加工作業のライブ配信が人気を獲得。7月4日に直売所も開設し、旬をアピールする商品づくりで「若い世代にも漁業や知床の魚のおいしさを伝えたい」と“6次化”に臨んでいる。
えりも漁協東洋地区青年部は磯焼け対策などのため鉄粉を投入している。2019年3月はセメントブロック、22年3月は土俵と異なる手法で実施。吉田祐一部長は「ある程度の効果を確認できた。今後も継続して取り組み、投入数を増やしたい」と意欲を示す。