船泊漁協は日網で漁獲したホッケを「礼(魚へんに花)-れいか-」の名称でブランド化を図っている。脂乗りの良い7~8月の2カ月間で揚がった700グラム以上の大型に限定。船上氷じめで鮮度保持も徹底しており、キロ単価は通常出荷の7~8倍と高い評価を得ている。
ホッケ全体の魚価底上げを目指し、付加価値を高めてPRしようと2020年に開始。刺網船5隻が手掛けている。
投網後4時間程度で揚げるため鮮度は抜群。第三十八八龍丸で操業する前刺網部会長の岡本秀一さんは「基準は700グラム以上だが900グラム前後の魚を目がけて選んでいる」と説明する。
船上で迅速に網から外し海水氷が入るタンクに投入して鮮度保持。帰港後は重量選別機を駆使して再選別。下氷した発泡にきれいに並べ、船名入りの専用ステッカーを貼付して札幌市場に出荷。1隻当たり1日10箱を上限に生産している。
函館市のいかめしメーカー・株式会社ヱビスパック(対馬正樹社長、電話0138・45・1359)は、ホタテ、サンマなど従来主力のスルメイカ以外の道産・国産素材を使った商品アイテムを拡充している。今年はコロナ禍で需要が減少した米の消費拡大もコンセプトに「炊き込みご飯の素」=写真=を投入。不漁・高騰を受け、イカ加工品依存からの脱却に挑んでいる。
道総研網走水産試験場が実施したオホーツク管内毛ガニ密度調査の結果(速報値)によると、来年度漁獲対象となる甲長7センチ以上のオスの資源量指数は昨年のほぼ半減。再来年以降の漁獲加入資源となる7センチ未満のオスも激減し、同水試は「最悪の資源状態が危惧されるため、今後の動向を注目する必要がある」との見解を示した。
釧路市漁協や釧路市東部漁協など釧路市内4漁協、釧路水産協会、道総研釧路水産試験場、釧路市などで組織する釧路市養殖事業調査研究協議会(会長・檜森重樹釧路水産協会専務)とニチモウ株式会社の両者は、釧路港でギンザケの養殖試験を実施している。東港区北防波堤付近にいけすを設置し、7月20日に1キロサイズの中間種苗5千尾を投入。9月上旬から5回に分けて水揚げする。
網走湖に近接する網走観光ホテルで今年3月、推定8千リットルの重油が漏れ出たことを受け、市や地元漁協は8日、「網走呼人地区重油漏れに関する対策協議会」を設立した。河川や湖内に流出した場合の漁業被害額は、秋サケやシジミなど単年度で65億円、長期的には227億円と試算され、ホテル事業者に対し重油の早期全量撤去を強く要請していく。
網走漁協ほたて養殖部会は、6日から稚貝の分散作業を開始した。採苗器の付着量は例年並み、ふるいの目合いは2分~1分3厘で仮分散。着業者は皆、「十分確保できる」と話し、10日ほどで終了した後、盆明けから本分散に移行する。
網走漁協所属・網走合同定置漁業(元角文雄代表ほか170人)の新定置船「第二十八北鱗丸」(19トン、アルミ)がこのほど竣工した。電子制御エンジンの搭載で燃費向上を図ったほか、船体の大型化、ブリッジの外板・内装などで操船性、作業性を重視。建マス漁から稼働を開始しており、秋サケ定置漁でも操業の効率化などで活躍が期待されている。
礼文島の天然コンブは自由操業で出漁、実入りや長さなど生育状況は漁場でばらつきがあり良質なものを探して採取している。ただ、総体的に来年採取対象となる若生いが厚く繁茂している一方、「今年のコンブが少ない」と着業者は口をそろえる。
道東沖のマイワシ漁が群れの薄さや餌不足などに起因するサイズの小型化で苦戦を強いられている。棒受網漁で操業する小型船と中型船の拠点港・花咲港の水揚数量が振るわず、漁業者に加え、根室市の水産加工業者も減産傾向を憂慮している。今年はサンマ漁の動向も見通しが立ちにくく、イワシ漁にかかる期待が大きいだけに、着業者は今後の漁模様に望みを託している。
歯舞漁協の夏コンブ漁が7月25日に始まった。採取対象のナガコンブは、渚中心に流氷で削られたこともあり総体的に繁茂状況は薄く好漁場に船が集中。水揚げは船間差があるという。