ベビーホタテを主力とする森町砂原の株式会社小泉水産(小泉満社長、電話01374・8・2130)は、ウロ取り後の洗浄など、砕けた殻を排除する検品作業に力を入れている。以降、殻の混入クレームは毎年ほぼ0件となり品質が向上。コンビニエンスストアのセブンイレブン・ジャパン(東京)では、噴火湾産ホタテの入ったラーメンとおにぎりの期間限定販売に同社のベビーを使用している。
札幌市の株式会社ケイアイフーズ(渡辺浩社長、電話011・787・5975)は新たな商品・販売戦略に乗り出している。第1弾で取扱品目の昆布など海産乾物を組み合わせた「炊き込みご飯の素」シリーズを商品化。土産品ルートなどに加え、ネットショップでメニュー提案と併せて簡便・時短調理の需要などに売り込んでいる。
宮城県石巻市の水産加工業者など10社でつくる石巻うまいもの株式会社(同市、社長・木村一成湊水産社長、電話0225・25・4363)は16日、石巻金華シリーズの第3弾としてレトルトのスープカレーを発売した。ギンザケやサバ、ホヤなど、石巻が誇る素材を具材に使用。各社のノウハウを共有して開発した全8種類を展開する。販売網もシェアしながら、まずは中元需要を取り込む。
石油類卸小売を主力に営む稚内市の瀬戸漁業株式会社(菅原耕社長、電話0162・23・4088)は近年、水産加工品の開発に力を入れている。昨年から第1弾商品でオオナゴとニシンの塩焼きを本格的に販売。骨ごと食べられ無添加・無着色。栄養素を豊富に含むことや、電子レンジ加熱ですぐに食べられる時短・簡便を前面に訴求する。販路開拓とともに、新商品の開発も進めている。
東京・豊洲市場の業者でつくる豊洲市場協会(伊藤裕康会長)は、市場内従事者を対象とする職域接種の準備を7月上旬をめどに進めており、ワクチンの入手状況に応じて接種を開始する。約8000人の接種を想定。伊藤会長は「安心してお客さまに来ていただける市場流通を一日も早く取り戻すため実施する。オール豊洲市場の一本化で臨むため、今回の職域接種に踏み切る」と話している。
株式会社帝国データバンク釧路支店が集計した2020年の北海道内水産加工業売上高ランキングによると、釧路市の株式会社マルサ笹谷商店が4年ぶりに首位の座についた。上位100社の売上高合計は主要魚種の不漁などを反映し、2年連続で前年比減となった。
寿都町漁協で定置・底建網などを営む有限会社マルホン小西漁業(小西正之代表)は、「3D冷凍」を活用したニシンやサクラマスなどの冷凍加工品の販売に乗り出している。使用先の飲食店から高評価を得て、コロナ禍収束後の取り扱い拡大を目指す。
硬貨を入れてハンドルをぐるり1回転させると、ほやたまご1個が入った卵型カプセルが取り出し口から転がり出る。3月にJR仙台駅構内2階の弁当店に初設置。5月には町内の地元市場ハマテラス内の直営店に2台目が登場した。同社によると、ガチャガチャでの水産加工品販売は全国初。
紋別市のマルカイチ水産株式会社(片山裕一社長、電話0158・24・1234)は3月に総工費約8億円をかけ既存工場を増改築の上、ホタテ自動貝むき機「オートシェラー」(株式会社ニッコー製)を2台増設した。4月のテスト期間を経て5月の連休明けから3台態勢による本格稼働を開始。5月28日には報道関係者に公開、オホーツク産ホタテの品質向上に自信を示した。
札幌市の株式会社マルニ北海道フーズ(永澤辰社長、電話011・886・6363)は、アルコール、3Dの最新凍結技術を活用し、道内各地で水揚げされる四季折々の魚介類で高品質冷凍加工品の製造を手掛けている。解凍後も生鮮と遜色なく、特に刺身・すし種として評価を得て、大手回転ずしや量販店などの国内販路を獲得。米国の外食産業にも採用されており、引き続き、海外市場への販売拡大にも臨んでいく。