岩手県山田町でスーパーマーケットを展開する、びはん株式会社は同町中央町に工場を新設、8月の完成を目指している。水産加工品をメーンに生産する。既存の施設に比べて衛生度が格段に向上、製造能力も引き上げる。店舗向けのほか、外販にも力を注ぐ。
珍味メーカー・株式会社三豊(本社・東京、塩田康就社長)の函館工場(北斗市、電話0138・73・5501)は、がごめ昆布、ホッキ、カキなど地元の北斗・道南で獲れる魚介類を使った商品開発に力を入れている。3月26日に開業した北海道新幹線の新函館北斗駅構内にある北斗市のアンテナショップで観光客らに特産品としてPR。今後、北海道物産展など販売拡大に取り組む。
アジア最大級の食品機械・技術の総合トレードショー「FOOMA JAPAN 2016(国際食品工業展)」が7~10日、東京ビッグサイトで開催された。39回目となる今回のテーマは“おいしい技術をアップデート”。出展社数683社、出展面積2万8492平方メートルと前年を上回る規模で繰り広げた。
函館市尾札部町の能戸フーズ株式会社(能戸圭恵社長、電話0138・63・3211)は、南かやべ産がごめ昆布を使用したしょうゆが看板商品。塩分を抑え、がごめ昆布のうま味を効かせ、素材の味をより際立たせる。普段使いのほか、口コミで中元、歳暮、土産品需要も広がっている。4月の「日本ギフト大賞2016」で都道府県賞の北海道賞を受賞、北海道を代表するギフト商品に選ばれた。
栃木県矢板市の食品メーカー株式会社壮関(板山健一社長)は、岩手県大町安渡に新工場を完成した。生産設備を搬入し、6月末から一部稼働を開始する。三陸産茎わかめの調味工程を主体とし、海産品の加工を行う。同町初の県外誘致企業であり、操業5年後までに50名の雇用を計画。雇用機会を創出する拠点としても期待が高まる。
髙橋工業株式会社は自然冷媒CO2直膨方式ユニット「シグマ」を開発し、トンネルフリーザーに採用した。フリーザーへの利用は日本初。1号機はブロイラー処理のウェルファムフーズ岡山事業所が昨年末に導入、大幅な省エネ効果が出ているという。髙橋工業の柳井順社長は「CO2を使用したシステムでは国内初。今後大きな広がりをみせる可能性は高い」と話す。
函館市の函館タナベ食品株式会社(田邉元久社長、電話0138・47・2323)は、北海道近海で獲れたスケソ卵のたらこ、めんたいこで攻勢をかける。平成27年漁期産で過去最高の原卵量を確保。北海道の民放2社でテレビCMも打って、オリジナルブランドなどの拡販に取り組んでいく。
一般社団法人日本食品機械工業会(林孝司会長)は6月7~10日、アジア最大級の食品機械・技術の総合トレードショー「FOOMA JAPAN 2016(国際食品工業展)」を東京ビッグサイトで開催する。
「超速鮮魚(登録商標)」と銘打って鮮魚の流通革命に乗り出している水産卸のCSN地方創生ネットワーク株式会社(東京都大田区、野本良平社長)。羽田空港内に仕分け・加工施設を構え、全国の生産者とネットワークを結び、水揚げから24時間以内に東京都内など首都圏の飲食店やスーパーなどに鮮魚を届ける。北海道でも紋別市に支店を開設し、仕入れ、販売の拡大に着手。5月から個人向け販売もスタートした。
東北地方の水産物・水産加工品が一堂に集結する「東北復興水産加工品展示商談会2016」が6月7、8日の両日、仙台市の仙台国際センター展示棟(青葉区青葉山無番地)で開かれる。5県から118社が参加し、一般展示ブースに新商品、自慢の一品を取りそろえるほか、個別商談会、提案型の商品プレゼンテーションを展開。震災復興に向けて奮闘する東北の水産業界が連携し、国内外のバイヤーに加工技術や商品力をアピールする。