釧路機船漁協(金井関一組合長)は、スケソ加工品の製造販売を本格化する。導入したGSK(株)(大阪市、小屋敷一雄社長、電話06・4302・3470)の特殊冷風乾燥機で適度に水分を除去し、解凍時のドリップを解消、身がふっくら焼き上がるフィレーを開発。料理食材での普及や付加価値商品の拡充で、主力底魚の利用拡大を進めていく。
商戦が後半戦に入った北海道産マダラ。今季は「礼文島の水揚げが好調なのが特徴」と複数の関係者が指摘。特に昨年内は札幌市場の卸値が弱含みになるなど「他産地の浜値や消流動向を左右している」と示す。一方、日ロ地先沖合交渉が昨年内に妥結せず、継続協議となっており、加工筋を中心に今後の需給に影響を及ぼすという観測も出ている。
釧路市の魚卵メーカー・北海食品(株)(佐久間章社長、電話0154・57・2339)は、アジアなど海外市場へのいくらの輸出に乗り出している。昨年1月末にいくら加工で厚生労働省の対米輸出水産食品取扱施設の認定を取得し、新規取引先の獲得に加え、自社独自の直接ルートも確立。今後も需要伸長が見込まれるアジア圏を中心に海外戦略に取り組んでいく。
深刻化する人手不足の解消に期待が高まる塩蔵ワカメの新型芯取り機を(株)タテックス(静岡市)が製造し、開発に協力したマルキ遠藤(株)(石巻市)が販売代理店として発売した。ゴムローラーを改良し、さらにフックを取り付けたことで葉や芯が途中で切れる問題を解消。作業効率が格段に向上し、熟練者並みの処理能力を実現した。
東京・豊洲市場の仲卸、幸樹水産(株)はカニが専業。500軒ほどある豊洲・仲卸にあってカニのみを扱う店は他にない。昨年末のカニ商戦について猪又信幸社長は「購入できる層は限られており、ここ数年に比べていっそう限定的な商材となった。特に毛ガニは動きが鈍化している」と説明する。
旅行会社JTBのグループ会社・株式会社JTBパブリッシングは、東京・赤坂にある直営飲食店「るるぶキッチンAKASAKA」で、宮城県の人気食材を集めた「みんなのみやぎフードグランプリ2018」特集フェアを1月末まで実施している。
北海道内では昨年、新たなカキブランドが続々と誕生した。湧別漁協は1年むき身は「漁師が恋した小さな牡蠣~COYSTER」、小型の2年殻付きは「龍宮かき」と名付け販売開始。昆布森漁協の㈱きのした水産は「元祖ミルク牡蠣」をプロデュース。森漁協の㈱イワムラ水産は「ほてい牡蠣」「秀峰牡蠣」をデビューさせた。いずれも首都圏はじめ全国展開を目指す。
北海道内のカキ生産量は主産地・サロマ湖のむき身が多少少なく、殻付きは道東中心に例年並み。消費は外国人観光客の減少で殻付き中心に伸び悩んでいる。12月は例年並みの出荷量となったが、浜値はサロマ湖産の1年むき身がキロ千円台前半、道東の殻付きは1個130~120円程度と弱含み。関係者は戻りつつある観光客消費に期待を寄せている。
東北の漁業現場に技術革新の波が寄せている。マダラの雌雄を超音波とAI(人工知能)で判別したり、定置で漁獲される魚種をセンシング技術による画像解析で自動選別。ウニではロボットで漁獲、給餌畜養して身入りを上げる技術や、殻割りから内臓除去までの作業を自動化する機械の開発が目指されている。
豊洲市場の仲卸で鮭鱒、魚卵、冷凍物を中心に扱う業者で組織する北洋物業会。築地時代、かつては80社ほどあり、場内でも多数の業者を抱える団体だったが、今では20社ほどに。扱う魚種もかつて中心だった道産品から、輸入品、養殖物が主軸になるなど変化の途上にある。新たな舞台で商いをスタートさせた業会各社の姿を追った。