宗谷漁協で定置網漁を営むマルトウ石井漁業部(石井啓太代表)は、秋サケを中心に自社工場で加工し、量販店や小売店に卸販売している。また、マフグやカスベなどの混獲魚も商品化。ネット販売も手掛け、未・低利用資源の付加価値対策として販売している。
えりも以東海域は今季も平成22年来の不振が続いた。台風・低気圧による網被害も受け、昨年まで回復基調だった西部の十勝管内が3単協とも前年割れ。釧路管内も白糠、釧路市の2漁協を除き前年を下回り、5年連続の低水準となった。
宮城県北部の秋サケが不漁だ。南三陸町市場の水揚げは10月末まで、刺網が前年同期の半分、定置は7割弱。刺網業者は「サケがいない」と口をそろえ、これから盛漁期を迎える定置業者は手応えをつかみかねている。買受人は集荷に頭を痛め、思うように在庫できない。大震災後の稚魚放流が要因との見方がある。
スモークサーモンのブランドメーカー・王子サーモン株式会社(本社・東京、佐藤徹社長)は30日、大丸札幌店地下1階に直営店をオープンさせた=写真。百貨店への出店は東京都内で2店舗を展開してきたが、北海道内は初。サンドイッチなども提供し、スモークサーモンの新しい食べ方や調理方法などを発信していく。
10月25、26日に北海道沿岸を襲った低気圧の影響でオホーツクや根室海峡などで定置網に被害が発生、操業を切り上げる漁場が出ている。9月から10月上旬にかけて盛漁期に相次いだ台風・低気圧による被害に追い打ちをかける状況で、今季の秋サケ漁は最悪のシーズンとなっている。
えりも町の株式会社マルデン(伝法貴司社長)は、対米HACCPの認定取得に向け、えりも本社工場の加工施設を改修、併せて冷蔵庫を増築した。衛生管理の高度化、原料の保管機能を整備。主力の秋サケをはじめマダラ・スケソ、タコなど前浜で獲れる魚介類の付加価値加工、安定供給体制の強化で、国内、海外市場への販売促進に臨んでいく。
日高管内の秋サケは前年実績超えに向け、追い込みに入った。低気圧で網被害も発生し、漁場間では明暗があるものの、えりも、日高中央、ひだかの3漁協とも組合全体は20日まで昨年を上回るペース。浜値は下旬に入って全道的に水揚げが落ちてきて道東方面からの買いが強まり、えりも、日高中央でメスが高値900円台に高騰。終盤の伸びが注目されている。
北海道の秋サケ定置は今季、平成18年以来の甚大な自然災害に見舞われている。9月中旬の台風17号、10月頭の爆弾低気圧に続き、8日から9日にかけて温帯低気圧に変わった台風23号による暴風波浪の影響でオホーツク、根室海峡などで被害が発生。操業断念に追い込まれる漁場が増大するなど事態は深刻だ。
1日から3日にかけて北海道を襲った爆弾低気圧の影響で、沿岸各地で漁具、漁船、施設などが被害を受けた。特に盛漁期を迎えている秋サケ定置の被害は大きく広範囲。確認・復旧作業中に台風23号が接近、被害回避対策にも追われ、全容は判明していないが、8日までに被害が確認された漁場は104カ統。今季の操業断念を余儀なくされた漁場もでている。
北海道の秋サケは10月上旬もほぼ昨年並みの水揚げペースで推移しているが、札幌市中央卸売市場の生すじこ取扱数量は昨年より大幅に増えている。いくらのヒネ在庫が少ない環境下、産地からの出荷増は、ホタテの減産、サンマやイカの不振など全般的な加工原料不足による仕事買いの様相も呈している。