岩手県水産技術センター(釜石市)は同市の熊野川にサケ大規模実証試験施設を竣工し、1日、稼働を開始する。サケ稚魚の回帰率向上が目的で、今季から120万尾の飼育密度別試験を予定。回帰率の低迷が続く中、好適な海洋環境下でまとめられた稚魚の生産、放流マニュアルの見直しも含め、現代に合う資源増殖手法を検証していく。
青森市奥内に本社を構える鮮魚卸の株式会社さ印さんりく(阿部久会長)は、道東、道南・噴火湾に拠点を設け、マサバ、マイワシ、ブリなどを中心に北海道で水揚げされる鮮魚の販売に乗り出した。特に30年来扱っているマイワシへの思い入れは強く、漁業者、市場と連携、漁獲時や荷受時の鮮度保持など自社のノウハウを供与し、北海道産の付加価値向上に取り組む。
宮城県産乾のりの初入札が19日、塩竃市の県漁協塩釜総合支所共販所で開催された。1834万枚が上場、100枚当たり1004円平均で落札。昨年初回比は上場372%、平均単価79%。上等級は好値となったが、下等級の割合が上がり平均単価を下げた。今季は昨シーズンより5千万枚多い4億1千万枚の生産を計画。需要の主力となる業務用は問屋在庫の払底が伝えられ、良好な販売が期待される。
岩手県大船渡市の鎌田水産株式会社(鎌田仁社長)が製造販売している即席スープ「ふわとろめかぶ」は、フリーズドライで手軽に食べられる簡便さが受け、好評だ。全国に販路が広がっており、営業担当者は「年間販売目標は100万個」と意気込む。
宮城県のホタテ養殖産地で12日、北海道産半成貝の移入、耳づりが全域的に本格化した。小さかった昨年より成長の良い道内産が多い様子で、歓迎されている。変形貝や空貝(死貝)などもわずかで、引き続き十分な選別による大きめの健苗が望まれている。
三陸沖に主漁場が形成されているサンマ漁は、6日以降、一部が東の沖合に移動し、10、11日は釧路、花咲港を中心に道東3港で日量1000トン以上が水揚げされた。
漁業情報サービスセンターによると、現在の漁場は八戸沖から久慈沖を中心に大型船が操業。11月10日前後に形成された厚岸沖125マイルの漁場は「三陸沿岸から南下せず沖合いに出てきたもの」とみる。
宮城県北部の県漁協歌津支所管内で、大震災後初となるホタテ地場採苗貝(地種)の耳づりが進んでいる。震災後に種苗を地種から北海道産半成貝に切り替えたが、昨年の採苗で6人が耳づりを再開した。田の浦地区ではへい死が激減、成長も良好で拡大に期待がかかるが、人手不足がネックだ。
国産魚促進・水産加工機械資材協議会が主催する復興支援シンポジウム「震災3年目からの水産加工業の復興と課題」が10月31日、宮城県塩竈市の宮城県トラック協会塩釜輸送サービスセンター会議室で開かれた。水産加工や復興支援の専門家5人が復興活動や支援政策、助成計画、最先端研究による省力化対策への取り組み事例を紹介した。
岩手県大船渡市特産のカキをメーンに海産物のブランド化を図ろうと、カキ生産者や水産加工業者、飲食、観光関連の4者による「大船渡6次連携ブランド開発グループ」が発足した。新商品開発、大船渡湾内での「カキ尽くし屋形船」の運航などの取り組みを計画しており、「復興応援・キリン絆プロジェクト」が3千万円を支援。29日に事業発表や贈呈式が行われた。
アワビやナマコなどの密漁が後を絶たない。平成20年に罰則が強化され、21年からは築地など東日本の多くの消費地卸売市場で密漁物の流通を防ぐ仕組みが整ったが、根絶にはほど遠い状況だ。組織化や巧妙化に加え、大震災の影響も指摘されている。産地では一層の罰則強化、密漁防止活動に係る補助事業復活を望んでいる。