オホーツク海南部(雄武・沙留・紋別・湧別・佐呂間・常呂・網走・西網走)で漁場造成を進めている8単協は、10日現在で計画の3割程度を水揚げ。歩留まりは大半が7%台と例年並みで、サイズは昨年より若干小ぶりだ。
別海漁協のホッキけた引は順調だ。支障となる流氷がなく、昨年12月から造成区で操業。3月下旬には黒ホッキの水揚げが始まった。浜値は3月の300円台から、4月に入って400円台に上昇し、着業者は好値維持に期待している。
利尻漁協のナマコは、3月末現在で前年同期比3割減の水揚げ。佐々木修鴛泊地区、伊藤嘉(よしみ)仙法志地区の両ナマコ部会長は「シケが多く満足な操業ができないでいる」と嘆く。浜値も下げ基調で金額は伸び悩んでいる。
枝幸町の海洋食品株式会社(三國浩司社長、0163・62・3731)は、前浜・枝幸産の生原料で製造するサケ缶詰を差別化商品に位置付けていく。初年の昨年に個人客のリピーターをつかんだほか、ことしは協同購入の食材宅配、百貨店の通販に採用され、増産を計画している。
利尻漁協の今季の天然は地区によって繁茂状況にばらつきがあるようだ。同漁協は「仙法志は繁茂良好で鬼脇もまずまず。一方で、鴛泊や沓形は芳しくない」と説明する。
養殖も地区で状況が異なる。鴛泊と沓形は順調に推移している一方で、仙法志と鬼脇が昨年生産を大きく下回る見通しだ。
寿都町漁協の有限会社マルホン小西漁業(代表・小西正之同漁協組合長)は、活じめしたクロガシラのブランド化を進めている。地元仲買の有限会社米澤商店(米澤豊社長、0136・62・2066)と連携して試験的に出荷、料理提供する飲食店から高評価を得ている。今後は「鰈寿(ちょうじゅ)」の名称で展開、水揚げ時期や対象サイズなどの規格を設定し今秋からの本格生産を目指す。
寿都町漁協のアンコウ刺網が3月末で終漁した。着業する阪内忍理事は「最盛期の冬場に振るわず3月に入ってから見えだした」という。組成は小型主体だった。
根室沖の毛ガニ漁は水揚げが低調だ。一方、浜値は大・中・小の全サイズで前年より高値形成。根室漁協花咲市場は「特に小サイズは消費地で品薄傾向のため、引き合いが強い」と説明する。
1日付で道水産林務部長に就任した小野寺勝広氏は4日、記者会見を開き、水産行政かじ取りの抱負を語った。漁獲量の減少を課題に挙げ、日本海振興と併せて資源増大などに取り組む漁業者の育成・支援を重点に強調。漁業就業者の減少・高齢化の進行を踏まえ、協業化・共同化も検討事項に示した。
漁場造成を進めている宗谷管内4単協の歩留まりが例年の数値より高めだ。ハシリは7%程度だったが、すでに10%前後まで上昇。グリコーゲン含量も高く各漁協は今後の数値に注視している。