上磯郡漁協上磯支所の定置業者は、9月から煮干しを生産している。その歴史は100年以上と古く「今から思えば6次産業化のはしり」という着業者も。カタクチイワシが主な原料で、釜で煮る温度や乾燥が品質を左右する伝統製法。今季も注文が殺到するなど人気を集めている。
岩手県久慈市の久慈市場に水揚げするイカ釣船は17日、活じめスルメイカのテスト出荷を開始した。「イカ活チャ器」を使って沖で活じめし、発泡箱に「パウダースノー」を入れ10尾ずつ収容して高鮮度を追求、維持。漁獲量、金額が減る中、ブランド化でカバーを狙う。地元や首都圏で販売され好評を得た。
北海道内で鍋商戦が活発化している。今秋は気温の低下が早く、量販店ではここ3年の中で半月ほど前倒しでコーナーを開設。近年人気の塩味などスープの品揃えをはじめ、『ちょっとぜいたく』、健康志向などの消費者ニーズをとらえ、インストアパックで高級食材入りやコラーゲン入りなどセット物の差別化商品も展開、購買意欲の喚起を図っている。
名古屋市の大須商店街万松寺通りにある合資会社志那河屋(品川常吉社長)は、大正半ば創業の名古屋では数少ない昆布専門店。白口浜天然真昆布を原料に時間をかけて煮る自家製つくだ煮と、昭和初期から製造する酢昆布「鯱こんぶ」が看板商品だ。
一本釣ブリの船上活じめでブランド化に取り組む戸井漁協は、従来のえら切りに代わって新たに背骨切断を導入、品質向上を図った。着業者は「身はきれいな赤ピンク色を長く保つ」と自信を持つ。
岩手県大船渡市の水産加工業大手・及川冷蔵株式会社(及川勢三会長、及川廣章社長)は、直販独自企業ブランド「おいかわ」を立ち上げ、今春発売した「さんま骨抜太郎」を主体に前浜自慢の魚介類の加工品シリーズを商品展開している。丁寧な手作業による加工と徹底した衛生管理や鮮度管理、吟味した味付けなどが自慢。給食関連事業も活発に展開している。
札幌市の漬魚・味付切身メーカー、株式会社丸加水産(電話011・766・1131)は、道産素材で作る調味料の味付けで差別化を狙った漬魚の新シリーズを商品化。しょうゆ、塩麹粕、みその3種類で、それぞれ相性の良い魚種を選定。じっくり漬け込んだ芳醇な風味と併せ、「北海道」を前面に出した販売展開を提案している。
宮城県気仙沼市唐桑町の漁業者らで組織する有限責任事業組合「Fish Market(フィッシュ マーケット) 38度」(吉田勝利組合長、電話0226・31・3855)は、アナゴの地元消費拡大に向け、「あなごめし」を開発した。26日に気仙沼魚市場で開かれる「気仙沼市産業まつり」に出展し、初披露する。
1日に開幕した道南太平洋のスケソ刺網は、渡島・胆振の両管内とも初日は上々のスタートを切ったが、その後伸びはなく、漁場間格差も大きい。浜値は渡島側で高値キロ70円台、胆振側で同60円台と昨年同期の2~3割高。すり身原料不足と、勢いの乏しい漁模様が浜値をつり上げている。
渡島管内は鹿部(渡島第2船団)と南かやべ・椴法華(渡島第3船団)の2船団が操業。初日の2日は南かやべが32隻180トン、椴法華7隻60トン、鹿部10隻40トンの計280トンと好スタート。その後は1隻3~5トンと足踏みし、南かやべ漁協の7日現在の数量は前年同期比30%減の570トン。浜値は堅調でキロ平均単価が同55%高の73円、金額は同13%増の4260万円。
初日から5日目の8日、尾札部漁港では午前4時前に帰港した各船が作業灯をこうこうと照らし、漁業者らが手際よく網外しに励んでいた。
名古屋市中央卸売市場(本場)の秋の道産鮮魚取り扱いは、厚岸や根室などの道東サンマが主役。荷造りや鮮度保持で評価が高く、人気商材となっている。
市場内に積まれた発泡詰めサンマは、北海道産のほか三陸など本州産も並び、発泡には産地の各業者名が明記されている。ある仲卸は「北海道産が人気で、特に数社は荷造りが上手」と話す。