利尻・礼文島の養殖漁業者は種コンブの巻き付けを進めている。昨年12月に採苗したコンブの中から再生(二次成長)良好なものを選び養殖ロープに巻き付けていく作業。再生状況や巻き付けペースは浜でばらつきがあるようだ。
採苗は毎年12月、遊走子が放出された水槽にロープを入れる「どぶ漬け」と呼ぶ手法で行う。約1年後の11月ごろから各浜巻き付けを開始する。
利尻漁協鴛泊地区では12月7日現在、すでに巻き付けを終えた着業者も多い。秋元雄司コンブ養殖部会長は「シケ続きでナギを使えなかったが、オカで効率良く作業を進められた」という。コンブの再生率も良く「満度に付けられた」と話す。沓形地区の着業者は「うちはほぼ終了。人によって種の多い少ないはあったが着業者間で分け合い、ある程度確保できた」と話す。
一方で仙法志地区は根腐れによって種が不足。髙橋紀夫コンブ養殖部会長は「夏にはしっかりとコンブが付いていたが9、10月の高水温で根腐れして落ちた」と指摘。ただ「無事だったコンブは再生している」と話す。
寿都町漁協のホッケは11月末現在、水揚げが891トンと低調だった前年同期の2・1倍となっている。ただキロ平均単価は前年同期比48%安の154円に下落、金額は同10%増の1億3700万円と伸び幅は小さい。
定置や底建網などで水揚げ。秋漁は「11月10日過ぎにまとまった」と着業する小西正之組合長。「漁模様は、不漁続きだった近年の中ではいい方。回復の兆しが見えてきた」と実感する。同漁協では網の減統を行い資源保護に努めている。
サバ料理専門店を運営する㈱鯖や(大阪府豊中市、右田孝宣社長)と、米穀卸大手の神明(神戸市、藤尾益雄社長)は9日、東京・上野の上野マルイ店内にサバ料理の新たな定食業態「SABAR+(サバープラス)」をオープンした。
米とサバの消費拡大に向け、両社が5月に締結した業務提携の一環。若年層による米離れ、魚離れに対する危機感を募らせていた。
既存のSABARが居酒屋形態なのに対し、新店舗はランチがメーン。若年層をターゲットに、焼きサバや煮サバなどの定食を千円前後で販売する。同店限定の「金の鯖定食」はご飯に「金のいぶき」を使用。栄養価の高い胚芽が通常より約3倍大きい新品種の玄米で、血流改善に良いといわれるGABAやビタミンEも豊富に含んでいる。
道連合海区がまとめた漁獲速報によると、北海道の秋サケは11月30日現在で、2342万4868尾、501億2331万6千円を水揚げした。漁獲尾数は平成4年以来の3千万尾割れの低水準となったが、浜値の高騰から漁獲金額は4年連続で500億円の大台を突破した。
北海道産毛ガニは今年も小サイズの冷凍在庫が低水準で年末商戦を迎える。主力産地のオホーツク海で大中主体の水揚げとなったのが要因。加えて、ふるさと納税の返礼品で需要が増大し、供給量がタイト。一方、末端の消流は訪日外国人観光客向けにホテルや飲食店からの引き合いが堅調。相場は強含みの様相だ。
三陸のワカメ種苗が不足気味となる中、岩手県水産技術センターが研究を進める無基質採苗、育生が注目される。フラスコで保存、培養した配偶体から100日余りで2~3センチの葉に成長させ、養殖ロープに挟み込めるサイズまで陸上で管理する技術。この採苗でネックとされていた芽落ちを克服した。
いぶり噴火湾漁協のカレイ刺網は、イシガレイ主体に好漁だ。アカガレイも小型ながら9月以降、順調な水揚げ。活出荷のイシガレイはキロ200円台の好値を維持している。
根室市のセンウロコ吉田水産株式会社(吉田勲社長、電話0153・23・4841)は長年にわたり根室海峡に生息するキンコ(地方名・フジコ)の需要拡大に臨んでいる。ボイル乾燥品の食材普及に加え、粉末で健康食品などの活用にも注力。抗がん作用が脚光を浴びてきたナマコと同一成分の含有もアピールし、注目度を高めていく。
歯舞漁協の新商品「はぼまい昆布しょうゆ贅沢仕上げ」は、歯舞産ナガコンブ1等の使用を従来製品に比べ20%も増量、その名の通り天然昆布のうま味がぜいたくに入った逸品だ。
岩内郡漁協のスルメイカも他地区同様に浜値が高騰、11月上旬には木箱が1箱2万円を超えた。全道的な薄漁が背景にあるが、着業者らは「ここまで高いのは初めて」と一様に驚く。