沖縄県国頭村の国頭漁協は、商社や輸入業者、製氷会社など異業種連携による、定置網で水揚げした地場魚のシンガポールへの輸出に力を入れている。船上処理にシャーベットアイス(設備は高砂熱学工業(株)製)による急速冷却を利用した鮮魚出荷で、鮮度を維持したままの輸送が可能となった。それまで地元の沖縄本島でも評価が認められなかった魚の付加価値向上に成功。国頭産の海外展開拡大を目指している。
道総研釧路水試は今年度から棒受網漁やたも採り漁で漁獲されるマイワシの消流拡大に向け、漁獲から消費地までの高鮮度保持技術の開発に取り組む。鮮度保持のアイテムの一つにシャーベット氷の活用も検証。釧路市の水産加工機械メーカー・(株)ニッコーが開発した循環式シルクアイスシステム「海氷」を新規導入し、研究体制を整えた。
改正フロン排出抑制法(フロン類の使用の合理化及び管理の適正化に関する法律)が4月1日に施行され、業務用のエアコン・冷凍冷蔵機器(第一種特定製品)の廃棄時のフロン回収対策が強化された。違反に対する直罰化やフロンの回収を確認する仕組みの導入などが柱。
宮城県石巻市雄勝町水浜の(株)海遊(伊藤浩光社長、電話0225・25・6851)は、地域福祉の向上に貢献しようと障害者の雇用を始めた。人手不足に悩む現場と、働く意欲のある障害者を結び付ける県の「みやぎの水福連携推進事業」を活用。伊藤社長は「この地域は働き口が少なく、障害者の就労は難しい。最初は地域貢献への思いのみだったが、まじめで仕事もしっかりできる。間違いなく貴重な戦力」と信頼を寄せる。
福島吉岡漁協で促成の間引き作業が最盛期を迎えている。シケによる大きな脱落はないものの、生育面は「例年に比べて遅い」と指摘する声もあり、着業者は今後の成長促進に期待する。
網走漁協の毛ガニ漁は1隻当たり日量200キロ台の水揚げ。組成は小主体だが「資源に不安を感じない」(着業者)スタートを切った。浜値は大・中ともにキロ7千円前後で始まったが、13日以降6千~5千円台に落ち着いている。
北見市常呂町の(株)常呂町産業振興公社(社長・髙桑康文常呂漁協組合長)が建設を進めてきたホタテ貝殻粒状化施設がこのほど完成した。ホタテ貝殻で製造する土壌改良材の粒状化事業は国内初。従来の粉末を粒状に加工することで農家経営の生産コスト削減や所得向上が期待できる。9月をめどに販売を開始、来年から本格的な生産体制に入る予定だ。
福島吉岡漁協の電光敷網でヤリイカがまとまった。福島地区では3隻が着業。そのうちの1隻、祥福丸の住吉国男さんは「3月に1週間ほど漁があり、4月上旬にまた獲れだした」と説明。多いときで千箱以上を水揚げ。「これだけの漁は久しぶり」と話す。
終盤を迎えている今季の噴火湾渡島地区6単協(長万部・八雲町・落部・森・砂原・鹿部漁協)の加工貝(2年貝)累計水揚量は、当初計画をやや上回る2万8千トン前後となりそうだ。大半の漁家が4月末で終漁する見込み。同月中旬時点の水揚量は約2万5千トン、当初計画に対する達成率は9割を超えた。一方、3月末までキロ200円程度だった浜値は、歩留まり低下、流通停滞に伴い160円台まで下がっている。
羅臼漁協のマダラとスケソはハシリの数量が伸び悩んでいる。4月上旬の小型船に加え、13日から大型の刺網船も着業したが海況に恵まれず、苦戦している。