陸奥湾養殖ホタテの2020年度春季実態調査結果がまとまった。19年産の成育は秋以降順調でへい死率、異常貝率が平年値を下回り、全重量、軟体部重量はやや上回った。冬期間のシケが少なく高めの水温が要因と示している。
雄武漁協のタコ箱は、場所によって差があるものの、1隻日量600キロ前後と順調な水揚げ。6月末の累計数量は昨年の1.5倍に伸長した。浜値はキロ500円を割る弱含みの傾向だが、水揚量は徐々に増えており、着業者は夏場に向けた好漁を期待している。
七飯町の中水食品工業(株)(園田哲三社長、電話0138・65・5631)は、ホタテ・秋サケなどの総菜「うま煮」シリーズを主力としたレトルト食品で、長期保存が効くアルミパウチの商品形態を新たに打ち出した。災害時の非常食・防災食にもなる「おいしい保存食」の需要増大にも対応。今後も商品開発に力を入れていく。
沖電気工業(株)は、密漁船や水中の不審なダイバーを監視し検知する「密漁監視ソリューション」を開発し、このほど販売を始めた。船外機や水面下のダイバーの呼吸音は特有の周波数(音)を持っていることに着目、同社が長年培ってきた水中音響センシング技術を活用した。これまで目視や監視カメラでは見つけられなかった不審船や不審者を見つけ出す。
来遊資源の低迷が続く北海道の秋サケ。5年魚の割合低下など資源構造の変化もみられ、今期も予測は2年連続の2千万尾割れ。研究者からは降海後、沿岸生活期での稚魚の生残率低下が指摘されている。長年にわたりサケの回遊と病理を研究している浦和茂彦氏(水研機構北水研さけます資源研究部客員研究員)に初期減耗(げんもう)の要因や改善策などをあらためて聞いた。
えさん漁協尻岸内地区ほっけ刺網部会が生産するブランドホッケ「バキバキ」の春漁は、水揚げ・価格とも昨年を下回る厳しい操業を強いられた。髙島信幸部会長は「5月末に漁が切れ、昨年よりだいぶ早くに切り上げた。価格も新型コロナウイルスの影響で安かった」と振り返る。
昆布森漁協仙鳳趾地区のホッカイシマエビ漁は、ハシリに比べ水揚げが減少傾向となっている。約40年着業している村井重北海えびかご部会長は「例年では9月がメイン」と話し、今後の漁模様回復に期待する。
6月15日にスタート。6軒が着業する。村井部会長は「ハシリに比べ漁は減った。今日で40パック。ハシリは50~60パックだった」と話す。竹花敏市さんも「ハシリは40~50パックほどの日量だったが、長く続かず最近は30パック前後。あまりよくない。今日は40パックくらい」という。
ひやま漁協乙部地区の乙部支所ナマコ協議会の加工部門(日沼賢澄部門長)は、ナマコ製品の地元消費の拡大に力を入れる。11月には乙部町内で試食会の実施を計画。コロナ禍で外国人観光客の需要獲得が難しい状況を逆手に取り、地元の人においしさを知ってもらう機会にする。
同部門が製造する干ナマコ「檜山海参(ヒヤマハイシェン)」は送風式乾燥ナマコ。乾燥作業などを丁寧に実施しており、製品化まで約1カ月を費やす。イボ立ちの良さなどから高級品として存在感を発揮している。
厚岸漁協のホッカイシマエビかご漁は、1隻当たりの日量が20~30キロの漁模様で推移している。厚岸ほくかいえび篭漁業班の奥野広勝班長は「ハシリと比べ減っているが、雨の日が多い割には獲れている」と話す。
20軒が着業。6月7日にかご入れ。翌8日に初水揚げ。奥野班長は「ハシリの数量は1隻当たり50~60キロと好調だった」と説明。ただ「今年は全般的に雨天続き。最近は真水が増えた影響があるのか、エビが動かない。エビが入るかごも偏っている」と示す。
えさん漁協の養殖コンブは、ナギに恵まれ順調なペースで水揚げが進んでいる。現在促成マコンブが最盛期に入り、実入りも向上している。恵山・尻岸内両地区が生産するミツイシは収穫がほぼ終了し、両地区部会長は「昨年と比べると実入りは落ちるが、昨年の出来が別格。今年も悪いわけではない」と話す。